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小泉内閣メールマガジン ================================== 2001/10/04

★☆ 今週のキーワード「電子政府」 ☆★
 構造改革を加速するために特に緊急性の高い施策の一つとして、「改革先
行プログラム」の中間とりまとめにおいて取り上げられています。
(解説は最後に)
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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 真昼の決闘

[大臣のほんねとーく 〜 お答えします]
● 地球温暖化について(第1回)(川口環境大臣)

[特別寄稿]
● 織田信長の猛烈な行革と規制緩和(堺屋太一内閣特別顧問)  

[小泉内閣の動き]
● 日本・モルディブ共和国首脳会談(01/10/02)
● 日本・南アフリカ共和国首脳会談(01/10/01)
● 小泉総理の三宅島視察(01/09/29)
● 第153回国会における小泉総理所信表明演説(01/09/27)
● 日本・インドネシア首脳会談(01/09/27)

[官邸のこんな話]
● 官邸の二階にある大臣応接室と閣議室

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣小泉総理大臣プロフィール
● 真昼の決闘

 小泉純一郎です。

 先週のブッシュ大統領との首脳会談では、世界の国々が力を合わせて、テ
ロに対して毅然たる決意で闘わなければならないとの考えで一致した。

 会談の席上、思わぬプレゼントがあった。
「To my friend, Junichiro Koizumi」とブッシュ大統領がサインした映画
「真昼の決闘(ハイ・ヌーン)」のポスターだ。

 これにはいきさつがある。

 6月のキャンプデービッドでの会談の合間に、映画の話になり、好きな映
画は、ゲーリー・クーパー主演の「真昼の決闘」と伝えた。

 主人公は、保安官役のゲーリー・クーパーと相手役のグレース・ケリー。
二人の結婚式の当日、自分が捕まえた悪漢たちが町に戻ってくる。クーパー
は、保安官を辞めていたが、戦うことを決意する。

 町の人々は、尻込みして誰も手をかそうとしない。ケリーまで町をでてい
く。クーパーはひとりで悪漢に立ち向かう。

 「Do not forsake me, Oh my darling」で始まる主題歌。「いとしい人よ
私を見捨てないでほしい」。銃声を聞いたグレース・ケリーは、列車を飛び
降り、クーパーとともに難局に立ち向かう。

 悪漢を倒し二人で町を去っていくラストシーン。

 たとえ自分ひとりでも悪に立ち向かう。娯楽映画でありながら、アメリカ
人が思い描く崇高な精神を感じた。

 ブッシュ大統領は、6月の会談で、改革に立ち向かう私を、ハイ・ヌーン
のゲーリー・クーパーにたとえた。

 先週の会談では、今度は私が大統領をゲーリー・クーパーにたとえた。

 テロリズムに対する毅然とした態度は、自由と平和と民主主義を守ろうと
する米国の精神そのものだ。映画と違うのは、孤独な戦いではないこと。

 テロリズムに対しては、各国が協力して、それぞれ主体的に立ち向かって
いかなければならない。

 今週、テロ対策の新法をまとめて国会に提出する。


※ ブッシュ大統領からポスターを受け取る小泉総理の写真
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2001/1004p1.html


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[大臣のほんねとーく 〜 お答えします] 

 読者の方から、「地球温暖化問題について、欧州諸国のようにはっきりと
した積極的姿勢を示すべきだ」、「アメリカを含めできるだけ多くの国が参
加するよう、日本はねばり強く交渉を続けるべきだ」といったご意見が寄せ
られています。そこで、今週から3回連載で、川口大臣に地球温暖化につい
て説明していただきます。  
川口環境大臣川口環境大臣プロフィール
● 地球温暖化について(第1回)(川口環境大臣)

 環境大臣の川口順子(よりこ)です。

 今年の夏も暑かったですね。
 特に、7月、私がボンの温暖化防止会議(COP6再開会合)に出席して
いたとき、日本の各地で「39度」とか「40度」を記録していたと聞きま
した。環境省の入っている建物は、(当然のことですけど)休日には冷房は
切れるのですが、ボンからの情報を受けるために休日出勤していた東京の環
境省の留守係は、余りの暑さに倒れる寸前だったとのことです。ちょっと最
近の夏は異常ではないでしょうか。

 そう、地球温暖化は既に起こっています。

 統計でもはっきりと出ているのです。地球の平均気温は、20世紀中に
0.6度上昇し、1990年代の10年間は、過去1000年の間で最も暑
い10年だったそうです。世界の科学者は、このような気温の上昇は、人間
活動が原因であることをつきとめ、さらに、100年後の地球の平均気温は
最大で5.8度上昇すると予想しています。

 地球温暖化が進むと、干ばつ、洪水、熱波、なだれ、台風などの自然災害
の回数が増え、被害も大きくなると予想されています。そうすると、水や食
糧もちゃんと満たされるか大変心配です。さらに、海面が上昇し、南太平洋
やカリブ海の小さな島国は海の中に沈んでしまうかもしれません。

 地球温暖化は、人類の存続にかかわる重大な問題なのです。

 その地球温暖化を防ぐため、世界の国々で10年以上交渉して二酸化炭素
などの温室効果ガスを先進国が減らすことを約束した「京都議定書」を取り
決めました。1997年の京都会議でのことです。このときには細かい実施
ルールまでは決まっていませんでしたので、「京都議定書」を2002年ま
でに発効できるよう、引き続き世界は細かい実施ルールの交渉を行ってきま
した。ところが、その大詰めの段階で

「京都議定書には致命的欠陥がある」

と言って、アメリカのブッシュ大統領が京都議定書は支持しないと表明した
のです。世界の温室効果ガス排出量の4分の1を占めるアメリカの態度は、
世界中に衝撃を与えました。読者の皆さんからも「アメリカ問題」について
多くの御意見をいただきました。

 地球温暖化防止のためには、アメリカの参加が大変重要であることは誰も
がそう考えるはずです。小泉総理から日米首脳会談やジェノバサミットの機
会、田中外務大臣から日米外相会談などの機会、私自身からも2度の訪米の
機会を含め、日本としてありとあらゆる機会に、アメリカを説得してきまし
た。

 しかし、説得をするだけで、世界すべての国々がアメリカを待っていて何
もしなければ、地球温暖化対策は進みません。京都議定書は死んでしまいま
す。

 世界は、京都議定書を瀕死の渕から救うことにしたのです。最初にお話し
たボン会議で、各国の大臣による連日の徹夜の交渉の末、「ボン合意」にた
どりつきました。合意の瞬間の、あの満場の拍手が沸き起こった感動は、一
生忘れられません(多くの職員が涙を流したと聞いています)。京都議定書
の実施ルールの骨子が固まり、京都議定書の2002年の発効に向けての気
運が一気に高まりました。

 今後、10月末からモロッコのマラケシュで開催されるCOP7において
最終合意を目指すことになりますが、まだまだ険しい道は続きます。気を引
き締めなおして全力でCOP7の成功に向け頑張りたいと思います。

 アメリカに対しては、引き続き、大臣レベルでの話し合いを開くなど粘り
強く説得を続けて行きます。

(続く)


※ ボンの温暖化防止会議(COP6再開会合)、京都議定書(COP3)
 については、下記の環境省ホームページ(地球温暖化対策)からご覧下さ
 い。
 http://www.env.go.jp/earth/


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[特別寄稿]

● 織田信長の猛烈な行革と規制緩和(堺屋太一内閣特別顧問)  

 今、日本は大改革の途上にある。世界も劇的に変化しつつある。規格大量
生産型の工業社会が崩れ、国家の形態も変わり出した。アフリカ南部から中
央アジアまでの広い範囲に、国家のない地域が広がっている。アフガニスタ
ンもその一つだ。今は、世界と日本が同時に変化している真っ最中だ。

 そうなると、思い浮かぶのは戦国時代の大改革者、織田信長だ。

 織田信長は1534年生まれだからイギリスのエリザベス一世より一歳、
ロシアのイヴァン四世(雷帝)よりも四歳若く、無敵艦隊で知られるスペイ
ンのフェリペ二世よりは七歳年下だ。しかし、この中の誰よりも早く世を去
った。信長は世界史に著名な大王たちと同世代人だが、その中でも革新性で
はずば抜けている。

 織田信長が、鉄砲三千挺を連ねて武田の強兵を撃破した長篠の合戦は有名
だが、これとて技術革新だけのことではない。長篠の合戦が行われた157
5年当時、鉄砲が強力な武器であることは全国の武将が知っていた。だが、
三千挺を前線に集中する組織と、買い揃える財源が無かった。織田信長だけ
はそれがあったのだ。

 信長は、それまでの農民兵に頼らず、銭で養う傭兵隊を作り、豊臣秀吉や
明智光秀のような中途採用の流れ者に指揮させた。いわば行政改革と人事の
刷新である。この結果、鉄砲隊だけを最前線に並べることができたのだ。

 また、楽市楽座を断行して商工業を盛んにし、豊かな財源を得た。当時と
しては世界中に類例がないほど大胆な規制緩和によって、新規産業を振興し
たのである。

 鉄砲の大量利用の基礎には、猛烈な行政改革と規制緩和があった。そして
それを突破するのには、従来の考え方や世間の評判に捉われない自由な発想
が必要だった。従来の常識や慣例を無視し、在来型組織の抵抗を恐れず、独
自の価値観を実行し、戦さの勝利と経済の繁栄と壮大な建物で、その正しさ
を天下に見せつけた。つまり、「文化」を変えて見せたのだ。

 織田信長に限ったことではない。成功した大改革はみな「文化革命」を伴
っている。明治維新は武士の文化を否定して文明開化に代えた。戦後の改革
は軍人文化を排除して平和と繁栄を正義にした。

 今、日本が進めている改革では、官僚依存の事なかれ主義文化を捨て、自
由と創造を優先する未来型の文化を創りたい。


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[小泉内閣の動き]

● 日本・モルディブ共和国首脳会談(01/10/02)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/10/02morujibu.html
  ガユーム・モルディブ共和国大統領との首脳会談の模様
  イスラム教を国教とするモルディブのガユーム大統領に対し、今回のテ
 ロ事件がイスラムと結びつけられるべきではないとの立場を示す

● 日本・南アフリカ共和国首脳会談(01/10/01)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/10/01minami.html
  ムベキ南アフリカ共和国大統領との首脳会談の模様
  「アフリカの問題の解決なくして21世紀の世界の安定と繁栄なし」と
 いう森前総理の方針を継承する意向を表明

● 小泉総理の三宅島視察(01/09/29)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/09/29miyakejima.html
  全島避難から約1年経過した三宅島の視察と、同島の小中高生が寮生活
 を送っている東京都あきる野市旧都立秋川高校の訪問の模様
 
● 第153回国会における小泉総理所信表明演説(01/09/27)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2001/0927syosin.html
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/09/27rinjikokai.html
  テロリズムとの闘いに関する決意、小泉構造改革が目指す社会、経済運
 営の基本姿勢、雇用不安の払拭、構造改革への不断の取組み、平和と繁栄
 の実現など、当面の緊急課題を中心とした所信表明

● 日本・インドネシア首脳会談(01/09/27)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/09/27indonesia.html
  メガワティ・インドネシア大統領との首脳会談の模様
  インドネシアの改革の支援、米国同時多発テロ事件への対応などについ
 て協議

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[官邸のこんな話]

● 官邸の二階にある大臣応接室と閣議室

 官邸の二階には閣議室があります。閣議は、毎週火曜と金曜に開かれてい
る定例閣議の他、緊急時に行う臨時閣議などがあります。国会会期中は国会
内の閣議室に移るものの、それ以外はすべてここで開かれます。
 閣議室には、縦5.2メートル、横6.2メートルの楕円形のテーブルが置
かれています。もともとは円形でしたが、戦後は閣僚が増えたため、テーブ
ルを二つにして間に板を挿入し、二度にわたって大きくしてきました。
 普段、皆さんがテレビなどでよく見かける総理を中心として閣僚が椅子に
座っている様子は、閣議室の隣の大臣応接室で、閣議が始まる前のものなの
です。今までに閣議室の様子がテレビや写真に収められて広く皆さんに紹介
されたことは殆どありません。
 閣議室のテーブルの上にはいつも、各閣僚の名前が金文字で刻まれた硯箱
が置かれています。閣僚が筆で閣議書に署名するためのものです。

※ 大臣応接室と閣議室の写真
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2001/1004p2.html

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[キーワード解説]

● 電子政府

 「電子政府」とは、行政情報の電子的提供、申請・届出手続の電子化、情
報ネットワークを通じた情報共有・活用など、電子情報を活用した新しい行
政のあり方のことをいいます。
 現在、国民と行政との間の業務のやりとりは、紙の書面や対面で行われて
いる場合が多いですが、電子政府が実現すると、自宅や職場からインターネ
ットを利用して行政情報の閲覧や各種の申請・届出、手数料の納付などが2
4時間行えるようになり、国民や企業の利便性が飛躍的に向上するものと期
待されています。
 政府は、「e−Japan戦略」(平成13年1月22日IT戦略本部決
定)において、平成15年度までに電子政府を実現することとしており、9
月21日に決定した「改革先行プログラム」の中間とりまとめにおいても、
構造改革を加速するために特に緊急性の高い施策の一つとして、電子政府の
実現が取り上げられています。 

※ 「e−Japan戦略」などのIT政策
  http://www.kantei.go.jp/jp/it/

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[編集後記]

 先週の日米首脳会談の冒頭、ブッシュ大統領からハイ・ヌーン(真昼の決
闘)のポスターをプレゼントされたことは、思いもよらなかっただけに印象
的な出来事でした。
 こんな大変な時にと思う人もいるかもしれませんが、こんな時こそユーモ
アを忘れないその精神的余裕、姿勢こそ、アメリカの強さなのかもしれませ
ん。
 パタキ・ニューヨーク州知事やジュリアーニ市長もキャンプデービッドで
のこの話題を聞いていたらしく、総理との会談で、我々もクーパーファンだ
と言っていました。彼らの年齢の米国人にとってのクーパーは、我々にとっ
ての長嶋や裕次郎のような存在なのでしょうか、日本の総理もファンだとい
うことが嬉しそうでした。(晋)

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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎 
編集長:内閣官房副長官 安倍晋三  
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)
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