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小泉内閣メールマガジン 第18号 =========================== 2001/10/18

★☆ 今週のキーワード「APEC(エイペック)」 ☆★
 現在、上海で開催中のAPEC。20日からは、小泉総理が首脳会議に出
席する予定です。(解説は最後に)
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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 「思無邪(思い邪無し)」

[大臣のほんねとーく 〜 お答えします]
● ペイオフ解禁について(柳澤金融担当大臣)
● 地球温暖化について(第3回:最終回)(川口環境大臣)

[特別寄稿 〜 野依良治氏ノーベル化学賞受賞について]
● 尾身科学技術政策担当大臣
● 遠山文部科学大臣

[小泉内閣の動き]
● 小泉総理の韓国訪問(01/10/15)
● 小泉総理緊急訪米の記録(ビデオ)(01/09/24〜26)

[官邸のこんな話]
● 官邸はちょっとした美術館

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣小泉総理大臣プロフィール
● 「思無邪(思い邪無し)」

 小泉純一郎です。

 15日に韓国を訪問した。金大中大統領との首脳会談に先立ち、国立墓地
と、西大門(ソデムン)独立公園の歴史展示館を訪問し、献花をした。

 記帳の際、「思無邪」と書いた。

 詩経の「思い邪(よこしま)無し、馬の斯(ここ)に徂(ゆ)くを思う。
(ひたすら良馬を育てて、その良馬が力強く駆けることを願う。)」が、こ
の言葉の由来。孔子は、「詩経」の精神をいちばんよく表す言葉と述べてい
る。

 日韓の信頼関係を築き、将来につなげ育んでいく。歴史を見つめながら、
未来に向かって友好の絆を深めていきたいとの思いを込めた。

 2時間近くに及んだ金大中大統領との初の首脳会談。歴史的な問題から来
年のサッカー・ワールドカップの成功にむけた協力まで、幅広い問題につい
て率直に話し合った。

 心正しく邪念無し。どんなことにもこの気持ちで対応していきたい。

 今週末は、APEC首脳会談が上海で開催される。自然体で率直な意見交
換を進め、アジア太平洋地域の発展に向けて努力していきたい。


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[大臣のほんねとーく 〜 お答えします]
 
 読者の方から、「ペイオフ解禁について分かりやすく説明してほしい」、
「なぜペイオフ解禁をする必要があるのですか」といったご意見が寄せられ
ています。そこで、柳澤金融担当大臣にペイオフ解禁について説明していた
だきました。
柳澤金融担当大臣柳澤金融担当大臣プロフィール
● ペイオフ解禁について(柳澤金融担当大臣)
 
 最近、ボクは、よく地元でも「ペイオフ解禁って何ですか」と聞かれる。
そして、話を聞いてみると、結構まだ誤解している人が多いなと驚いたりす
る。そこで、今回は是非「ペイオフ解禁」についてお話をし、早く皆んなに分
かってもらいたいと思っています。

 平成6、7年頃を思い出して欲しい。あの頃東京や大阪で信用組合などが
倒れ、預金をおろす人が支店の前に並んだ。「金融不安」という現象です。
その時、そんな有様が大丈夫な銀行にまで連鎖的に起きないように、金融機
関が倒れても預金は必ず全額保護しようという特別の法律が作られた。その
おかげで、その後、銀行がいくつか倒産したけれど、預金していた人には預
金が全額返ってきたというわけです。

 それが来年の4月からは、ペイオフ解禁ということで、特別の法律がなく
なり、銀行が倒産した場合、預金は全額戻るという保障が打ち切られること
になる。何でわざわざこんな都合のよい仕組みをなくすのでしょう。

 そのわけはこうなんです。預金を全額保護するために、銀行が倒産してで
きた損をだれかが穴埋めしなければなりません。これまではそれを税金でや
ってきた。でも、そんなことはいつまでも続けられません。それで今回は打
ち切りにしたのです。

 では、ペイオフ解禁になったらどうなるのか、もう少し説明しましょう。
新しい制度の下でも、預けている金融機関ごとに1,000万円までは保障
されます。逆に言えば1,000万円より多い預金は必ずしも全額返ってく
る保障はなくなる。1,000万円を超える部分がどうなるのか。もちろん
全額戻ってこなくなるわけではありません。戻ってくるお金がいくら減るか
というと、その銀行が倒産して損が出た割合だけ減って戻ってくることにな
る。

 「じゃあ、そんなことにならないためには、一体どうすればいいの?」と
いう疑問が湧くでしょう。預金がたくさんある人などは、いろんな銀行に分
けて預けることを考えるかもしれない。でも、やはりバラバラに預けるのは
不便だからと、どこか倒産などしない、本当に信用できる銀行にまとめて預
けたいという人もいるでしょう。

 そんな銀行はどこだということになると、現に営業しているところは今、
現在は大丈夫です。でも、将来もずっと安心かとなると、誰にだって絶対大
丈夫とは言えない。だから結局は一人一人が自分で考えなければならない時
代になったというわけです。

(注)ところで、今お話した預金のうち普通預金や商売をしている人が使っ
ている当座預金は、来年4月からでも、もう1年だけペイオフの解禁が凍結
されていて、あと1年は全額保護されます。それから、もっとくわしく知り
たい人は、金融庁や預金保険機構のホームページを見てください。

※ 金融庁「私たちの預金と保護のしくみ」
 http://www.fsa.go.jp/syouhi/syouhi/kaisetu/pamph/pam_a.html

※ 預金保険機構
(制度のパンフレット(PDF形式))
 http://www.dic.go.jp/seido/manual.pdf
(制度に関するQ&A)
 http://www.dic.go.jp/qa/qa.html


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川口環境大臣川口環境大臣プロフィール
● 地球温暖化について(第3回:最終回)(川口環境大臣)

 環境大臣の川口順子(よりこ)です。

 今回は、地球温暖化対策と経済との関係について話をしたいと思います。

 (環境対策すべてにいえることですが、)先週お話した地球温暖化対策を
行うと、余計なお金がかかるとか、経済活動が弱まってしまうと思っている
方がいるかもしれません。

 しかし、「経済」という『役者』は、「環境」という『舞台』がしっかり
として初めて立派な演技ができるのです。『舞台』が、地球温暖化の進行で
南極の氷のように融けて小さくなっていけば、もはや演技どころではなくな
ってしまいます。

 歴史を振り返れば、『舞台』である環境を人が壊してしまって、イースタ
ー島のように文明そのものが滅んだ例すらいくつもあるのです(詳しくは平
成7年版の環境白書(注)に書いてありますので、そちらをご覧になってみ
て下さい。)。

 第1回の時に申し上げたとおり、地球温暖化は人類の存続にかかわる問題
なのですから、失敗は許されません。

 しかし、大量生産、大量消費、大量廃棄に代表されるように、経済のあり
方がこのままでは、間違いなく『舞台』は融けてしまうでしょう。

 「なんだ、やっぱり経済は発展できないじゃないか」と思う人もいるでし
ょう。しかし、地球温暖化を防ぐためには、新エネルギーの導入や省エネル
ギーの徹底など、すべきことは山ほどあります。裏を返せばそれだけニーズ
があるということです。新しいニーズに応じる新しい経済を興すことができ
るのです。

 将来的には、地球温暖化対策によって生じる市場は、世界で数十兆円とい
う規模になるとも言われています。その巨大な市場で役立つ製品やサービス
を供給できるかどうかが、日本経済の盛衰の鍵を握っているといっても過言
ではないでしょう。

 海外での競争に勝ち抜く企業を育てるためには、地球温暖化対策を進める
企業が報われるよう経済の仕組みを整える必要があります。どのように整え
るかは、いろいろと検討中ですが、このことも小泉内閣が進める経済構造改
革なのです。

 かつて、世界が石油ショックにみまわれたとき、日本の製造業は、世界の
どの国よりも苦しみました。しかし、省エネに努めて生産性を向上させるこ
とで、気がついてみれば、日本の製造業は「世界最強」になっていました。
今後も同じように、地球温暖化という危機をチャンスに変えていって欲しい
ものです。

(注)平成7年版環境白書(第1章第2節参照)
 http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/hakusyo.php3?kid=207

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[特別寄稿 〜 野依良治氏ノーベル化学賞受賞について]
尾身沖縄・北方対策担当大臣/科学技術政策担当大臣尾身沖縄・北方対策担当大臣/科学技術政策担当大臣プロフィール
●  尾身科学技術政策担当大臣

 野依良治博士が、昨年の白川英樹博士に続いて、ノーベル化学賞を受賞さ
れました。心からの敬意と祝意を表したいと思います。

  「今後50年間に30人のノーベル賞受賞者を」という目標を掲げた「第
2期科学技術基本計画」を、今年の3月に閣議決定したばかりです。その初
年度から第一号の受賞者が生まれたことは、世界最高水準の科学技術創造立
国の実現に向けて、大変意義深いものだと思います。

  野依博士も白川博士も30歳前後の若いころの研究業績が評価されたと伺
いました。私は今、大学の封建的な講座制の排除、提案公募型の研究開発資
金の大幅増額など、若い研究者がその能力を十分に発揮できる研究開発の環
境を創るべく努力しています。

 全国の研究者の皆さん、世界最先端の研究をしているという自覚を持って
立派な業績を上げられるよう頑張ってください。また、高校生や小中学生の
皆さんも、夢を抱いて科学技術の道に進まれ、頭脳で世界に貢献する日本の
力になられるよう期待しています。

遠山文部科学大臣遠山文部科学大臣プロフィール
● 遠山文部科学大臣

  文部科学大臣の遠山です。
 去る10月10日、野依良治・名古屋大学教授が、今年のノーベル化学賞
を受賞されるという朗報がもたらされました。ノーベル賞創設百年という記
念すべき年の受賞であり、とても嬉しく思います。日本人の受賞は、昨年の
白川英樹・筑波大学名誉教授に次いで2年連続で、ノーベル賞全体では10
人目です。

 野依教授は、有機化学分野で不斉合成反応の分野を開拓し、光学活性化合
物の作り分けという夢のような研究に成功され、しかも産学の共同研究にも
熱心に取り組まれ、医薬品などの開発に欠かせない技術を世界で初めて確立
されました。若い頃から一貫して研究への情熱を持ち、常に全力で取り組ん
でこられたと伺っています。このような、未知なるものを求めて基礎研究を
続ける厳しい姿勢が大きな成果として花開いたものだと思います。

 今回の受賞は、我が国の学術研究のレベルが世界から高く評価されたとい
うことであり、あとに続く若い研究者たちの励みとなるばかりでなく、国民
全体にとっても大きな誇りとなりました。また、理科離れが指摘されている
子どもたちにも、科学に対する限りないロマンとあこがれを与えてくれたと
確信しています。「科学技術創造立国」を実現することが我が国の目指すべ
き方向です。このためにも、日本人の受賞者がさらに続くことを期待して、
私としても、全国で頑張っている研究者への支援の充実に努めたいと思いま
す。


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[小泉内閣の動き]

● 小泉総理の韓国訪問(01/10/15)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/10/15kankoku.html
    金大中大統領との首脳会談など韓国訪問の模様
  現在のさまざまな日韓関係問題や未来指向の関係の構築について率直に
 意見交換

 ※ 韓国等との間の平和友好交流計画の概要
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/heiwa/

● 小泉総理緊急訪米の記録(ビデオ)(01/09/24〜26)
  http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/
    米国同時多発テロ事件の発生を受けて行った小泉総理の緊急訪米の模様
 をビデオで紹介
  世界貿易センター跡の視察、ブッシュ米国大統領との首脳会談など

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[官邸のこんな話]

● 官邸はちょっとした美術館

  現在、官邸が所蔵している絵画等は数十点にものぼります。大ホール前の
壁に掛けられた横山大観氏の「燿八紘(はっこうにかがやく)」や、大臣応
接室に飾ってある松林桂月氏の水墨画「富士山」などは、その代表的な作品
といえましょう。
 また、正面玄関をまっすぐに進んで正面階段を上ったところに鎮座する「
鷲」は、池上秀畝氏の作品で、210センチ×246センチのサイズは、大
作揃いの官邸絵画の中でもひときわ目立つ存在です。カッと目を見開き、荒
磯に羽を広げた「鷲」が、総理執務室へ向かう来客を出迎えています。
 官房長官室にはキンケーラ・マルティンというアルゼンチン人画家の「ラ
・ボカ(強き太陽の日)」という油絵が掛けられています。これは昭和15
年に親善訪問したアルゼンチン海軍から贈られたものです。ボカは首都ブエ
ノスアイレスにある古い港町で、平成10年に来日したアルゼンチンのメネ
ム大統領も、この絵を見て大変喜ばれたそうです。
 このほかにも、版画家の棟方志功氏や洋画家の藤田嗣治氏の作品などが所
蔵されております。総理官邸はちょっとした「美術館」です。

※ 「燿八紘」、「富士山」、「鷲」の写真
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2001/1018p.html

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[キーワード解説]

● APEC(エイペック)

 APEC(Asia-Pacific Economic Cooperation:アジア太平洋経済協力
)は、アジア太平洋地域の持続可能な経済発展や多角的な自由貿易体制の推
進・強化を目的とした経済協力の場として、1989年にオーストラリアの
ホーク首相の提案により発足しました。
 現在、日本を含め、アジア、北米、中南米、大洋州などの計21の国と地
域が加盟しており、年1回の首脳会議、閣僚会議のほか、様々な分野別の大
臣会合などで協議を行っています。
 日本は、APECをアジア太平洋地域の経済面での協力の中核として重視
しており、APECにおける協力に積極的に取り組んでいます。
 今年の議長は中国であり、小泉総理は、20日から上海で行われる首脳会
議に出席する予定です。

※ 外務省ホームページ(APEC)
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/apec/

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[編集後記]

 名古屋大学の野依良治教授にノーベル化学賞が授与されたニュースは、久
々の明るい話題で胸のすく思いでした。
 科学には、未来を開く光の部分と破壊をまねく影の部分があります。核物
質、生物剤、化学剤などは、いまやテロリストが使用できる時代になりまし
た。科学技術とどう向かい合っていくかは私達にとって大きな課題です。
 先日、日本未来学会と国連大学高等研究所が開催した「科学技術の未来と
倫理」と題するワークショップは、そうした意味で時宜を得た意義深いもの
でした。新しい技術や化学的な発見は、パンドラの箱を開けることにもなり
ます。政府としても「科学と倫理」についての議論を、注意深く見守ってい
きたいと思います。(晋)

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