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小泉内閣メールマガジン 第26号 創刊半年記念 ============== 2001/12/13
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★☆ 今週のキーワード「ユーロ・デー」 ☆★
 先週末に小泉総理が訪問したEU。19日後に、これまでに前例のない大
規模な通貨切り替えが行われます。(解説は最後に)
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□ 目次

[らいおんはーと特別編 〜 小泉総理のメッセージ]
● 改革によせる決意と情熱

[大臣のほんねとーく 〜 お答えします]
● 塀の中(法務大臣 森山眞弓)
● 「平成14年度予算編成の基本方針」について
  (経済財政政策担当大臣 竹中平蔵)

[小泉内閣の動き]
● 地方分権改革推進会議「中間論点整理」とりまとめ(01/12/12)
● 規制改革の推進に関する第1次答申(01/12/11)
● 内閣総理大臣コメント(米国同時多発テロ発生3か月)(01/12/11)
● 日・印首脳会談(01/12/10)
● 日・EU定期首脳協議(01/12/08)
● IT戦略本部(01/12/06)

[官邸のこんな話]
● アールデコと「ライト風」が詰まった玄関ホール

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[らいおんはーと特別編 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣小泉総理大臣プロフィール

● 改革によせる決意と情熱

※ 映像でご覧になれます。(創刊半年記念特別企画)
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/newtoku.html


  小泉純一郎です。

 「構造改革なくして成長なし」ということでやってまいりました。これか
らもその決意に変わりはありません。

 時に小泉は、抵抗勢力、反対勢力にあって、気力が萎えたのではないかと
心配いただきますが、そんなこと全然ありません。

 特に、構造改革の中で、特殊法人、この改革については、既に大きな方針
を打ち出して、反対、抵抗も意外と弱くて、私の方針どおり決着を見たとい
うことは、私の決意とその改革に想いを寄せる情熱は、変わっていない証左
だと思います。

 この道路関係4公団をはじめ、住宅金融公庫、都市基盤整備公団、石油公
団、6か月前に多くの方は、「廃止・民営化なんかできるわけないじゃない
か」といっていたのが大方だと思います。しかし、現実に、たいした抵抗や
反対もなくできたわけです。方針は既に決まっています。

 更にこれから、改革を進めていきます。例えていえば、国家財政から、特
殊法人に税金を無駄使いするのは止めようということで、一兆円の国庫支出
を特殊法人に与えるのを削減しようという目標を掲げてきました。当初は、
一年ではとても無理だと、三年位かけないと一兆円は削減できないといわれ
ていましたが、一兆円削減が現実の可能性をもって目標達成できる見通しが
だんだんたってきました。

 更に断固たる決意を持って改革路線を進めて、そして、経済の再生、これ
を本格的にやらなければならない時期にきています。

 不良債権処理、規制改革、医療改革、予算編成、いろいろ難問が山積、息
つく暇もありませんが、この大きな山を乗り越えて、何とか日本が力強く前
進できるような体制をつくっていきたいと思います。


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[大臣のほんねとーく 〜 お答えします]

 読者の方から、「日本の刑務所は収容が過剰になっているとのことですが
そのような事態は改善すべきではないか」、「経済不況の影響により刑務作
業にも支障を生じているとのことですが、問題ではないですか」といったご
意見が寄せられています。そこで、森山大臣に刑務所の現状について説明し
ていただきました。
森山法務大臣森山法務大臣プロフィール
● 塀の中(法務大臣 森山眞弓)

 わが国は刑務所等の行刑施設が70か所余あります。罪を犯して刑の決ま
った人を一定期間収容して、罪を償い、真人間になってもらうための場所で
す。私は法務大臣に就任以来、数か所の塀の中を視察しました。

 そこで見聞した最近の問題は次のようなことです。

 先ず第一に、入所させるべき人間が増えてきて施設が狭く、定員オーバー
が著しいことです。わが国の行刑施設では、従来の犯罪発生率、受刑者数な
どから割り出して、必要な施設の数、定員が決められていますが、平成10
年頃から、受刑者数が急増して来ました。長い景気の低迷がその原因の一つ
と言われています。

 今年9月末現在で定員の108%を入れており、特に女子刑務所は20%
以上オーバーしています。6人定員の大部屋に7〜8人入れたり、倉庫を改
造して部屋にしたりとやりくりをしていますが、なかなか追いつかず、職員
の負担も大きいのです。施設の増築、拡大と職員の増加がどうしても必要で
す。

 第二は、外国人受刑者が増えていることです。国際化時代は犯罪の世界に
も反映してきました。言葉、食べ物、生活習慣の違う人々の処遇は容易では
なく、府中刑務所などは、受刑者約2,900人のうち約500人が外国人
で、使用言語も32か国語に及び、通訳の調達だけでも大変です。不法入国
者・不法就労者も多く、入国管理も厳しくしなければなりません。これまた
人手とお金のかかる話です。

 第三に、受刑者の刑務作業に必要な仕事が景気低迷の為に減ってきて、協
力企業から仕事を出してもらうのにどこでも苦労しております。受刑者にと
って作業はいろんな意味で重要で、その作業による製品は、値段が安くて質
も悪くないと好評なのですが、単純な手作業による量産品は、人件費がもっ
と安い中国や東南アジアなどに発注される、いわゆる空洞化の為に刑務所へ
の注文が減りつつあるのです。

 これをお読み下さる企業関係の皆さま、もしお心当たりがありましたらど
うぞ刑務所のご利用をご検討下さい。

 いずれにせよ、塀の中は別世界と思いきや、決してそんなことはなく、塀
の外の問題を端的に反映する鏡のようでありました。

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 次に、来年度予算編成の基本方針について竹中大臣に説明していただきま
した。読者の方からは、「来年度予算編成の基本方針が決まったと聞いたが
わかりやすく教えて欲しい」、「小泉内閣の構造改革を予算にどう反映させ
るつもりなのか」といったご意見が寄せられています。
竹中経済財政政策担当大臣竹中経済財政政策担当大臣プロフィール
● 「平成14年度予算編成の基本方針」について
  (経済財政政策担当大臣 竹中平蔵)

 今年1月の中央省庁等改革で国の行政機構が一新されました。この改革の
重要な要素は、総理の指導力を強化することであり、このために、総理を支
え、内閣の重要な施策について各省より一段高い立場から企画・立案と総合
調整を行う機関として、内閣府が設置されました。

 経済運営や予算編成の基本方針などについては、この内閣府の中におかれ
た経済財政諮問会議で議論することになり、この仕組みにより編成される最
初の予算である来年度予算について、今回、「平成14年度予算編成の基本
方針」を取りまとめました。

 これまで日本経済の成長を支えてきた経済、行政、社会のシステムは現在
の環境に合わなくなってきています。小泉内閣が目指す構造改革は、日本の
持つ潜在的な能力を十分に発揮できる社会をつくり、閉塞した日本に明るい
将来を取り戻すことを目指しています。

 この「基本方針」では、平成14年度予算を、構造改革に向けた「改革断
行予算」とするため、これまでにない様々な工夫を凝らしています。

 具体的な内容としては、まず、「国債発行額30兆円以下」との目標の下
歳出全体について隈なく見直しを行います。予算配分を大胆に見直すことに
よって、財政の構造改革を進めるとともに経済構造の転換を促進することが
可能となります。

 予算配分の重点化にあたっては、去る6月に閣議決定した、いわゆる「骨
太の方針」に基づき、(1)循環型経済社会の構築など環境問題への対応、
(2)少子・高齢化への対応、(3)地方の個性ある活性化、まちづくり、
(4)都市の再生、(5)科学技術の振興、(6)人材育成、教育、文化、
(7)世界最先端のIT国家の実現、の7分野で、政策効果が顕著なものに
重点をおくこととしています。

 一方、社会資本整備については、公共投資関係費を前年度当初予算に相当
する額から10%削減することとしています。ただし、コストの縮減やPF
Iの活用などにより行政サービス水準は充実することとしています。また、
道路等の特定財源については、そのあり方を見直すこととしています。 

 社会保障制度については、医療サービスの効率化を一層進めるとともに、
国民皆保険体制を守るため、診療報酬、高齢者医療などの制度改革を行うこ
ととしています。

 地方財政については、国の歳出の見直しと歩調を合わせつつ、規模の抑制
に努めるとともに、国庫補助負担金や地方交付税の見直しを進めることとし
ています。

 今後、この基本方針に基づき、内閣一丸となって、年内に政府予算案の最
終的なとりまとめを行ってまいります。

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[小泉内閣の動き]

● 地方分権改革推進会議「中間論点整理」とりまとめ(01/12/12)
 http://www8.cao.go.jp/bunken/
  国と地方の役割分担に応じた事務事業の見直しについてなど、今後の審
 議を進める上での論点の整理を行い、小泉総理に経過報告

● 規制改革の推進に関する第1次答申(01/12/11)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/12/11kisei.html
  医療、福祉・保育等、人材(労働)、教育、環境、都市再生の重点6分
 野と、法務、金融その他の分野についての規制改革の具体的施策を提言

● 内閣総理大臣コメント(米国同時多発テロ発生3か月)(01/12/11)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2001/1211tero.html
  テロに対抗する国際的連帯を強化するための外交努力、アフガン和平と
 復興に向けた取組、アフガニスタン周辺国への支援、避難民支援など

● 日・印首脳会談(01/12/10)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/12/10india.html
  バジパイ・インド首相との首脳会談の模様
  今後の日印関係発展の指針となる「日印共同宣言」を発表

● 日・EU定期首脳協議(01/12/08)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/12/08eu.html
  EU議長国であるベルギ−のヴェルホフスタット首相、プロディ欧州委
 員会委員長などとの首脳協議の模様
  日・EU協力のための行動計画とテロに関する日・EU共同宣言を採択

● IT戦略本部(01/12/06)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/12/06it.html
  「IT分野の規制改革の方向性」を報告
  5月には「e−Japan重点計画」の改訂を行う予定

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[官邸のこんな話]

● アールデコと「ライト風」が詰まった玄関ホール

 官邸の正面玄関を抜けると玄関ホールがあります。玄関ホールの中に入る
と、アールデコ特有の幾何学的な曲線やジグザグ模様がモチーフとなった装
飾が随所に見られ、非常に繊細で伸びやかな空間を創り出しています。
 官邸が竣工して、初めて下見に訪れた田中義一総理は、玄関を見回して、
「まるでカフェーのようじゃのう」と感嘆の声を発したといわれます。当時
としては、大変「モダン」な建物だったようです。 
 できるだけ壁では仕切らず、装飾の雰囲気や、床や天井の高さを変えるな
どして空間に変化を与えているところは、当時人気の建築家ライトの影響が
強く出ていると思われます。官邸の設計者も、インタビューで、「内部の最
もライト思想の濃いのは、玄関ホールあたりのインテリアですね」と語って
いました。
 まさに、玄関ホールは昭和初期に流行した建築や芸術を凝縮した空間と言
えるでしょう。

※ 玄関ホール入り口などの写真
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2001/1213p1.html

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[キーワード解説]

● ユーロ・デー

 ユーロ・デーとは、EU(欧州連合)の15加盟国のうち12か国(ベル
ギー、ドイツ、ギリシャ、スペイン、フランス、アイルランド、イタリア、
ルクセンブルグ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、フィンランド)の
通貨が単一通貨「ユーロ」に切り替えられる、来年1月1日のことです。
 単一通貨の名称を「ユーロ」とすることは、95年に決定されました。そ
の後99年から、小切手、クレジットカード、銀行間振替など現金を伴わな
い支払いにおいて、ユーロの使用が開始されました。
 来年1月1日からは、ユーロの紙幣と硬貨が市中に流通することになりま
す。マルク、フランなどの各国の旧通貨は回収され、最長で2月末までの併
存期間を経た後は、法定通貨としての地位を失い、使用できなくなります。
 ユーロの導入は、欧州における単一市場の確立や、国際通貨体制のより一
層の安定化に貢献するものです。日常生活においても、ユーロ圏内では両替
の手間や為替リスクがなくなるため、買い物や旅行、ビジネスなどの面で便
利になります。

※ 駐日欧州委員会代表部ホームページ(ユーロと経済通貨同盟)
 http://jpn.cec.eu.int/euro/

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[編集後記]

 本メルマガも号を重ね、26号となり、今号は半年記念号ということにな
ります。マンネリ化したといわれることの無い様、努力してまいります。
 今週の「大臣ほんねとーく」で竹中大臣は、「改革断行予算」の実現に向
けた平成14年度予算編成の基本方針について答えておられますが、国民の
皆様のご関心は高いのではと思います。森山法務大臣の「塀の中」は、あま
り触れられることの無い世界の話であり、興味深くお読みいただけたのでは
ないのでしょうか。
 もちろんできれば内側には入りたくありませんが、戦犯容疑で巣鴨プリズ
ンに3年近く入っていた祖父が「規則正しい生活で修行になった」と言って
いたのを思い出します。いつもプラス思考で物事を見る傾向があり、不起訴
になったから言えたことかもしれませんが、塀の中の経験は人それぞれとい
うことでしょう。(晋)
安倍内閣官房副長官プロフィール安倍内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎 
編集長:内閣官房副長官 安倍晋三  
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)