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小泉内閣メールマガジン 第27号 =========================== 2001/12/20

★☆ 今週のキーワード「ケアハウス」 ☆★
 株式会社によるケアハウスの経営が解禁されました。(解説は最後に)
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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 自信を持とう

[大臣のほんねとーく 〜 お答えします]
● 我が国経済を支える中小企業のバックアップ
  (経済産業大臣 平沼赳夫)
● 不良債権問題について(金融担当大臣 柳澤伯夫)

[小泉内閣の動き]
● 衆議院小選挙区の改正案についての勧告(01/12/19)
● 平成14年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(01/12/19)
● 日・アルメニア首脳会談(01/12/19)
● 特殊法人等整理合理化計画の策定など(01/12/18)
● 中央防災会議(01/12/18)
● 緊急対応プログラムの決定(01/12/14)
● 平成14年度の税制改正に関する答申の手交(01/12/14)
● 小泉総理EU訪問の記録(ビデオ)(01/12/07〜09)

[官邸のこんな話]
● 官邸にまつわる「階段」ばなし(その1)

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣小泉総理大臣プロフィール

● 自信を持とう

 小泉純一郎です。

 総理になって、毎日いろいろな方とお会いする。出会いで最も大切にして
いることは、自然体。率直な意見交換を心がけている。

 先日、日本とEUの定期首脳協議に出席するためベルギーを訪問した。E
Uの議長国であるベルギーのヴェルホフスタット首相、欧州委員会のプロデ
ィ委員長と、自然体で、とても有意義な会談だった。

 協議の中で、ベルギー首相より、小泉内閣の構造改革について、「この改
革は大変重要だ。EUは改革を支持する。近いうちに改革のよい影響がでて
くると期待している」と、大きな支持をいただいた。欧州委員長は、「日本
と日本人は、もっと自信を持ってほしい」と言っていた。

 バブル後、確かに日本は、自信を失いかけていたと思う。しかし、日本に
は、優秀な人材がいる。そして、個人資産は1,000兆円を超え、対外資
産は130兆円と世界最大の債権国。潜在力は大きい。だからこそ、「改革
なくして成長なし」のもと、改革を進めている。

 かつて、米国は経常収支の赤字と財政赤字、いわゆる「双子の赤字」を抱
えていた。多くの企業が倒産した。しかし、規制緩和を中心とする構造改革
によって競争が活発化し、新たな産業が起こり、景気は回復、税収も増え、
財政赤字は解消された。まさに、「改革なくして成長なし」だ。

 プロディ欧州委員長の「もっと自信を持つべきだ」という言葉。日本人全
員に伝えたかった言葉だと思う。バブル期は過信があったと思う。しかし、
自信喪失もよくない。

 いよいよ来週には、改革断行予算といえる平成14年度の政府予算を決定
する。自信と希望をもって前進していきたい。


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[大臣のほんねとーく 〜 お答えします]

 読者の方から、「景気低迷のため倒産の危機に直面している」、「中小企
業への支援を抜本的に強化してほしい」といったご意見が多数寄せられてい
ます。そこで、平沼大臣に中小企業政策について説明していただきました。
平沼経済産業大臣平沼経済産業大臣プロフィール
● 我が国経済を支える中小企業のバックアップ
  (経済産業大臣 平沼赳夫)

 中小企業は、我が国産業の企業数で99.7%、雇用で約7割を占め、そ
の屋台骨を担っていますが、今年に入って景気の急速な悪化や大型倒産に加
え、米国テロ、BSE問題等が生じたことにより、事業環境が厳しさを増し
ていることに、私自身、大変心を痛めております。

 そのため、私は中小企業担当大臣として対策に全力を尽くしており、先の
臨時国会では、以下の2本柱の中小企業対策のため、補正予算に約2,50
0億円を計上するとともに、関係の法律改正を行いました。

 第一の柱は、万全のセーフティネットの整備です。厳しい経済情勢の中、
やる気と潜在力のある中小企業の皆様までが、連鎖的に破綻するような事態
を回避しなければなりません。このため、取引先企業・金融機関の破綻など
によって資金繰りが困難となっている中小企業者向けの、信用保証協会の別
枠保証制度や中小公庫・国民公庫・商工中金の別枠貸付制度がありますが、
貸付限度額の引き上げや要件の緩和などを行い、更に充実しました。

 また、売掛債権担保融資保証制度を創設しました。売掛債権とは、中小企
業の方が商品等を販売・納入した後、代金を請求する権利のことですが、新
制度はこの売掛債権を担保として民間金融機関から融資を受ける際に、信用
保証協会から保証を受けられるようにするものです。不動産価格の下落が続
く中、担保が不足している企業でも資金調達が円滑に行えることを目指すも
ので、12月17日に制度を開始したので、是非、利用をご検討下さい。

 第二の柱は創業の倍増です。日本経済の未来のためには、元気のある中小
企業が続々と生まれ出てくることが是非とも必要です。そのための支援策も
今国会で抜本強化しました。具体的には、優れた事業計画を持つ創業者に対
して無担保・無保証人・本人保証なしで550万円を上限に融資する制度の
創設や、商工会・商工会議所の創業塾での研修の倍増などにより、現在年間
18万件の創業を5年間で倍増することを目指します。

 他にも、経済産業省では、中小企業の経営革新や技術開発、IT化への支
援、下請取引の適正化、商店街振興などに取り組んでおり、これらはホーム
ページでも詳しくご紹介しています。このホームページでは、電子相談窓口
も設置していますし、最新の情報を定期的にお届けするメールマガジンも無
料で登録できます。困ったこと、分からないことがあれば、是非一度活用し
て下さい。

 日本経済が活性化するためには元気のある中小企業の存在が不可欠です。
困難な時代ですが、我々も全力でバックアップしますので、中小企業の皆様
も自信と元気を持って頑張って下さい。

※「e−中小企業庁&ネットワーク」ホームページ
 http://www.chusho.meti.go.jp
※「e−中小企業ネットマガジン」ホームページ
 http://www.chusho.meti.go.jp/e_chusho/melma.html


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 次に、不良債権問題について柳澤大臣に説明していただきました。読者の
方からは、「不良債権問題についてわかりやすく説明して欲しい」、「不良
債権の処理というのは、具体的にどういったことをするのか」といったご意
見が寄せられています。
柳澤金融担当大臣柳澤金融担当大臣プロフィール
● 不良債権問題について(金融担当大臣 柳澤伯夫)

 金融担当大臣の柳澤伯夫です。
 今回は、金融機関の不良債権問題についてお話します。

 この問題については、ほとんど毎日のように新聞やテレビで目や耳にされ
ているでしょうが、どうも分かりにくいと思っている方が多いのではないで
しょうか。その理由には、いろいろなことが考えられますが、「不良債権」
とか「不良債権処理」という言葉が人によってちがう意味で使われているこ
とが大きな理由のように思います。そこでまず、言葉の意味をはっきりさせ
ることから始めたいと思います。

 金融機関が融資をすれば、借り手に対して「債権」をもつことになります
が、元利の返済が約束どおり行われなくなると、金融機関は、警戒体制をと
ってその債権のリスクを厳重に管理することになります。そういう状態にな
った債権を「リスク管理債権」と呼び、金融庁ではこれを「不良債権」だと
しているわけです。

 なぜ金融庁がそういう定義をしているかというと、一つは金融機関にとっ
て利益が上がらない債権こそ不良債権と考えるべきだということと、二つに
は、米国政府の証券取引委員会(SEC)も同じ考えをとっていて、それが
国際的な基準でもあるからです。この定義でみると、わが国の全金融機関の
不良債権残高は本年3月末現在で43.4兆円で、貸出残高の6.9%とな
っています。

 ところで、この「リスク管理債権」をもう少し詳しくみると、大きく3つ
に分けることができます。イ.借り手が倒産してしまったもの、ロ.倒産し
てはいないが、利払いが一定期間滞っているもの、ハ.金利をまけてやるな
ど、最初の条件を変更しているものの3つです。

 これで分かるとおり、「リスク管理債権」というのは、借り手に生じた客
観的な事情の変化を基準としてとらえられて、そのために統計や比較を行い
やすいという利点もあります。

 これに対して、不良債権をもっと広くとらえるべきだと主張する人もいま
す。例えば「あの企業は、この前の決算が赤字になったので、将来注意が必
要だ」という場合も不良債権とすべきだというのです。

 金融庁ではこのような借り手は「要注意先債務者」と呼んで、「不良債権
」とは区別しています。要注意先の借り手の多くは一時的に赤字になっただ
けで、元利も約束どおり払っており、金融機関に何も不利益を与えていない
からです。不良債権が150兆円もあるなどと議論するのは、大体この「要
注意先債権」まで不良債権だといっている人です。

 次に「不良債権」の「処理」に話を進めましょう。

 金融機関は、債権が「不良債権」になっても、帳簿にはその債権の金額を
全額のせています。しかし本当は全額返ってくる当てがないのですから、そ
のままにして置けば粉飾になってしまいます。

 そこで金融機関は、借り手の状態をよく調べて、「どのくらい返ってこな
いか」を見積って、その分を「貸倒引当金」として積み立てるわけです。こ
の引当金の積立てをすることが「不良債権処理」の一つの方式で「間接処理
」と呼ばれます。

 これに対し、もう一つ「直接処理」という方式があります。この場合は、
イ.借り手の財産を裁判所に整理してもらい、金融機関としては裁判所が決
めた分け前だけでそれ以上の回収をあきらめることにしたり、ロ.裁判所の
手を借りずに、借り手と一緒に企業の再建計画を作り、債権の一部を放棄す
ることにしたり、ハ.債権を他に売却したりします。

 このようにすると、どの場合も回収できなかった債権は帳簿から消すこと
になりますので、「直接処理」は「オフバランス化」と呼ばれることもあり
ます。

 私は、昨年12月に再び金融を担当する大臣になって以来、この「直接処
理」を推進しています。間接処理では、金融機関も借り手の企業も利益のあ
がる元気な状況にならないからです。

 借り手の企業も見切りをつけるべき部分は早くつけて、もうかる部分に集
中すべきですし、金融機関の方もあきらめるべきものはあきらめて、もうか
る企業への融資を伸ばすべきです。こうすることはまさに構造改革で、これ
をやらないと企業の再建も、日本経済全体の再生もありえません。

 不良債権の処理は、金融機関にとっても、借り手企業にとっても、痛みを
伴うことですが、これをやり遂げないことには、明るい未来は開けないと考
えます。


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[小泉内閣の動き]

● 衆議院小選挙区の改正案についての勧告(01/12/19)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/12/19kuwari.html
  衆議院議員選挙区画定審議会が、衆議院小選挙区の改正案について勧告
  選挙区の安定性を考慮しつつ投票価値の平等の実現を目指す

● 平成14年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(01/12/19)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/12/19keizai.html
  経済対策閣僚会議において、「平成14年度の経済見通しと経済財政運
 営の基本的態度」を了承

● 日・アルメニア首脳会談(01/12/19)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/12/19arumenia.html
  コチャリャン・アルメニア共和国大統領との首脳会談の模様
  両国の友好とパートナーシップに関する共同声明を発表

● 特殊法人等整理合理化計画の策定など(01/12/18)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/12/18kaikaku.html
  特殊法人等改革推進本部・行政改革推進本部合同会議において、「特殊
 法人等整理合理化計画」を策定するとともに、「行政委託型公益法人等改
 革の実施計画(補助金等関係)中間とりまとめ」を了承

● 中央防災会議(01/12/18)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/12/18bousai.html
  東海地震の被害想定範囲が拡大していることをふまえ、「地震防災対策
 強化地域」の範囲の見直しについて検討を行う専門調査会の設置を決定

● 緊急対応プログラムの決定(01/12/14)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/12/14keizai.html
  構造改革をより一層加速しつつ、デフレスパイラルに陥ることを回避す
 るために、緊急に対応すべき施策を取りまとめ

● 平成14年度の税制改正に関する答申の手交(01/12/14)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2001/12/14zeityou.html
  連結納税制度の創設や租税特別措置などの整理・合理化、金融・証券関
 係税制のあり方などを小泉総理に提言

● 小泉総理EU訪問の記録(ビデオ)(01/12/07〜09)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/
  EU議長国であるベルギーのヴェルホフスタット首相、プロディ欧州委
 員会委員長などとの首脳協議の模様をビデオで紹介

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[官邸のこんな話]

● 官邸にまつわる「階段」ばなし(その1)

 「坂の都」東京といわれているように、「水の都」、「杜の都」など都市
の特徴をとらえた呼び名がいろいろあります。それを官邸に当てはめてみる
と、「階段の館」といえるかもしれません。
 まず、玄関ホールへ入ると、正面には、総理大臣執務室や閣議室などのフ
ロアへつながる、いわゆる「男の花道」と呼ばれる階段があります。その階
段の両側には大食堂、小食堂、喫煙室などにつながる、すれ違うのがやっと
という狭い階段があります。
 正面の階段や西側の階段には、どちらも非常に立派な装飾が施された「欄
干」が両側に作られています。かつて、官邸を訪問した新渡戸稲造博士がこ
の複雑な装飾を施した階段を見て、「ホコリのたかるように出来ているね」
とユーモラスな感想を洩らしたと言われています。
 日本の国威を海外に示すため、当時の建築家たちが「総理の館」建設にあ
たり、あらん限りの知識と技術を注ぎ込んだことは容易に想像できます。

※ 正面階段とその欄干の写真
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2001/1220p1.html

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[キーワード解説]

● ケアハウス

 ケアハウスとは、身体機能が低下しているか、高齢のため独立して生活す
るには不安がある方で、家族で世話をすることが困難な方(原則として60
歳以上)が利用できる老人福祉施設です。
 利用者は、直接ケアハウスと入居契約を結び、毎月食費、家賃、光熱費な
どを支払います。ケアハウスでは、食事・入浴や生活相談などのサービスが
提供されるほか、入居後に介護が必要となった場合には、ホームヘルパーの
派遣やデイサービスなどの介護保険サービスを受けることができます。
 ケアハウスは、国の「ゴールドプラン21」(平成12年度から5か年間
の高齢者保健福祉施策の方向性を示した計画)において、生活支援を要する
高齢者が安心して居住できる施設として位置付けられ、全国でその整備が進
められています。また、14日に決定された緊急対応プログラムでも早期整
備の必要性が掲げられています。
 ケアハウスの経営は、これまで社会福祉法人などに限られていましたが、
規制改革の一環として、株式会社などの経営にも途を開くことが改革先行プ
ログラムに盛り込まれ、11月から実施されました。

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[編集後記]

 今週の『キーワード解説』は「ケアハウス」です。役所が使ういわゆるカ
タカナの名称は結構あります。厚生労働省にもケアハウスの他ゴールドプラ
ン、ノーマライゼーション、バリアフリー、メディカルフロンティア等たく
さんあります。
 小泉総理が厚生大臣時代に分かりにくいカタカナ名称を日本語にかえまし
たが、問題は、お役所言葉は日本語にするともっと難しくなるということで
す。確かに一般の話し言葉のなかで使われている英語表現は、無理に日本語
にする必要がないのかもしれません。
 洋画の題名も、かつてはほとんど邦題が付けられていましたが、最近は原
題のままのものも多いようです。総理の好きな「真昼の決闘」も、もし今封
切りすれば「ハイ・ヌーン」となったのではないでしょうか。(晋)
安倍内閣官房副長官プロフィール安倍内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎 
編集長:内閣官房副長官 安倍晋三  
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)