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小泉内閣メールマガジン 第36号 =========================== 2002/02/28

★☆ 今週のキーワード「燃料電池」 ☆★
 環境にやさしい新しいエネルギーとして期待されています。
 (解説は最後に)
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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 少子高齢社会

[特別寄稿]
● 規制改革はだれのため?(総合規制改革会議議長 宮内義彦)
● 「閉じる改革」「開く改革」−享保の改革と明治の維新−
  (内閣特別顧問 堺屋太一) 

[小泉内閣の動き]
● 「早急に取り組むべきデフレ対応策」の報告(02/02/27)
● 障害者施策推進本部(02/02/26)
● 「市町村合併の支援についての当面の方針」の決定(02/02/21)
● ブッシュ米国大統領訪日の記録(ビデオ)(02/02/17〜19)

[官邸のこんな話]
● 時代のニーズに応えた「別館」の歴史

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール
● 少子高齢社会

 小泉純一郎です。

 前々回、「若者に期待」と書いたところ、たくさんの若者から共感のメー
ルや悩みのメールをいただきました。皆さんの真剣なご意見を拝見して、
「若者には、しっかりした考えをもっている人がたくさんいる」と改めて確
信しました。

 この季節は、受験や進学など、たくさんの若者が将来や自分のことについ
て真剣に考えていると思います。しっかり将来を見据えて、自覚と責任をも
って頑張って欲しい。応援しています。

 「若者ばかりでなく、高齢者にも目を向けて欲しい」とのご意見もいただ
きました。

 いま、若者の人口が減り、高齢者の人口が急速に増加しています。日本は、
世界でも他に例を見ないほどの少子高齢社会を迎えつつあります。

 65歳以上の高齢者の割合は、100人のうち17人。十年後には100
人のうち23人が高齢者、15歳未満の子どもは13人になります。

「高齢者が安心して、生きがいをもって暮らせる社会」
小泉内閣の目指す大事な目標です。

 私たちは、「国民皆年金、国民皆保険」という世界に誇るべき社会保障制
度をつくり上げてきました。さらに介護保険制度も導入され、これを長寿社
会にふさわしいものに改革していきます。

 人生五十年の時代から八十年の時代、より多くの人々が健康で生き生きと
した老後を暮らせるよう、知恵をしぼっています。

 元気なお年寄りもたくさんいます。ボランティアで社会に貢献している方、
まだまだ現役の方、「壮にして学べば老いて衰えず」「老いて学べば死して
朽ちず」と生涯学習でこれから新しい挑戦を目指す方など、さまざまだと思
います。

 50、60花ならつぼみ。70、80花盛り。100になったら実を結ぶ。

 私の好きな言葉のひとつです。

 小泉内閣の目指す構造改革もまだ花ならつぼみ。皆さんの協力を得て、
「改革」の花を咲かせていきたい。


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[特別寄稿]
小泉総理大臣プロフィール

● 規制改革はだれのため?(総合規制改革会議議長 宮内義彦)

 皆様、こんにちは。内閣府に設置された総合規制改革会議の議長を仰せつ
かっております宮内義彦でございます。

 私は、当会議の前身である規制改革委員会などを含めて、もう10年近く
政府の規制緩和・規制改革の仕事に携わってまいりました。その活動経験を
踏まえまして、「規制」というものの考え方についてお話を申し上げたいと
思います。

 日本の許認可等の数は、1万1千件以上もあると言われています。また公
正取引委員会の調査によれば何らかの規制を受けている産業の比率は実に4
2.3%にも上るとされています。本来、国民の経済活動は自由であるべき
ですが、いつの間にか日本は規制大国になってしまいました。一つひとつの
規制は全て必要な理由があってできたものですが、その後の環境変化の中で
時代に合わなくなったものを撤廃・改正したり、場合によっては新たなルー
ルをつくっていくのが規制改革の作業です。

 ここでもう一度立ち返って、規制改革は何を目指して行っているかを考え
てみたいと思います。規制改革は民間の自由な活動を促して経済を活性化す
るものだと言われます。これはその通りなのですが、一方で「企業が好き勝
手なことをし出すのではないか」、「企業が得をするだけではないか」とい
う懸念の声があがったりすることがあります。

 実は、規制改革を進めようとするとほとんどの場合に強く反対するのは事
業者の方々です。規制改革はむしろ企業や事業者にとっては非常に厳しいこ
となのです。これまで国や行政が、商品やサービスの提供者や内容を決めて
いた世界から、お客様が良いと思ったものを選ぶ世界に変わるわけです。つ
まりお客様から選ばれなくなった企業は生きていけなくなる世界です。これ
は大企業も中小企業も同じです。

 企業の側は必死になってお客様のニーズに応えるべく創意工夫をこらす努
力を続けなくてはなりません。結果として良い物が残り、悪いものは淘汰さ
れ、経済は全体として活力を持続していくことになります。国や行政が決め
るのではなく、ユーザーや消費者による選択によって経済を作っていく世界
を目指しているのが規制改革なのです。ユーザー・消費者主権による経済の
民主化といってもよいかもしれません。

 もちろん、ユーザー・消費者が選択するために、企業や事業者に対してサ
ービスや商品の正しい説明を義務付けるなどのルールは必要です。また淘汰
された企業から生じる失業者への対策も不可欠です。

 総合規制改革会議では、今後とも規制改革の推進に力を注いでまいります
が、そのためには国民の皆様のご理解とご支援が不可欠です。規制改革に関
するご要望等を是非お寄せください。

※ 総合規制改革会議ホームページ
 http://www8.cao.go.jp/kisei/


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堺屋太一プロフィール

● 「閉じる改革」「開く改革」−享保の改革と明治の維新−
  (内閣特別顧問 堺屋太一) 

 いよいよ日本改革の時機がきた。政治家も官僚も、経営者も消費者も、規
制と慣例に安住することなく、新しい時代に立ち向かわねばならない。

 日本の歴史にも、改革の例は多い。だが、その方向と結果には二つの種類
がある。人々を官僚統制の固定した世の中に抑え込んだ「閉じる改革」と、
新しい発想と文化に飛躍させる「開く改革」だ。前者の典型は江戸時代の享
保の改革、後者の見本は明治維新だ。

 時は徳川幕府の確立から100年余りを経た18世紀前半。幕政初期の高
度成長は遠く去り、元禄のバブル景気も弾けた。世の中は急激な不況となり、
短命な将軍が続いて政治は停滞し、行政組織は乱れた。幕府(国)の財政は
大赤字となり、諸藩(地方)は借金財政に陥った。そんな時に登場したのが
八代将軍吉宗、紀伊徳川家から江戸の将軍家を継いだ気鋭の人材だ。身体も
大きく頑健だったという。

 吉宗は、幕府組織の強化と財政再建に剛腕を振るった。自ら質素倹約に努
めると共に、全国民にも倹約と勤勉を強要した。それまでの利権商人を排除
し、投機を禁じ、お庭番を使って民間活動に監視の目を光らせた。「名君」
といわれる由縁である。

 しかし、客観的に見ると、吉宗の行った享保の改革は、総需要を縮小し不
況を厳しくしたばかりか、民間活力を奪って生産と流通を停滞させ、享保の
大不況、大飢饉を招いた。徳川幕府の体制を守るのには役立ち、武士階級か
らは称賛されたが、日本全体を停滞と閉塞に陥れたことは否めない。20年
間に及んだ享保の改革は、官僚主導の「閉じる改革」だったのだ。

 幕末維新の改革は正反対だ。外国の要求を入れて貿易や流通を自由化し、
伝統的な規制や慣習をことごとく廃止した。金融機関(両替商)も綿作農業
も壊滅、幕府そのものも潰れてしまった。行政経験と手続き知識に長けた幕
府官僚には無念であったろう。

 しかし、その混乱と変革の中から日本近代化への新しい力が湧いてきた。
両替商は潰れたが銀行ができ、綿作農業は消えたが近代紡績が興り、寺子屋
はなくなったが学校制度ができ上がった。幕末維新の改革は、国民の活力を
「開く改革」だった。

 享保の改革と明治の維新はどこが違うのか。前者は武士の文化を維持し強
化したのに対し、後者は武士の文化を否定、古い官僚規制と手続き主義を排
除した。今からはじめる日本改革では、官僚主導の文化を断って、国民の選
択を拡げ、自由を尊ぶ「開く改革」でなければならない。


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[小泉内閣の動き]

● 「早急に取り組むべきデフレ対応策」の報告(02/02/27)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/02/27keizai.html
  経済財政諮問会議において、不良債権処理の促進や金融システムの安定、
 市場対策、貸し渋り対策等を内容とするデフレ対応策を報告

● 障害者施策推進本部(02/02/26)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/02/26syogai.html
  障害者の福祉に関する施策の推進を図るため、平成15年度からの10
 か年を対象とした新たな障害者基本計画を策定することを決定

● 「市町村合併の支援についての当面の方針」の決定(02/02/21)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/02/21gappei.html
  市町村合併支援本部において市町村の再編に向けた当面の方針を決定
  リレーシンポジウの開催、合併推進についての新しい指針の策定など

● ブッシュ米国大統領訪日の記録(ビデオ)(02/02/17〜19)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo
  日・米首脳会談や両首脳の内外共同記者会見などの模様をビデオで紹介

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[官邸のこんな話]

● 時代のニーズに応えた「別館」の歴史

 総理官邸の正門を入って、右側には、「別館」と呼ばれている3階建ての
建物があります。1階には、総理や官房長官が会見を行う「記者会見室」と
通称「永田クラブ」と呼ばれる官邸関連の「記者クラブ」が、2階には、内
閣広報室の「報道担当室」と「官邸写真室」が、3階には「危機管理センタ
ー」と「情報集約センター」が入っています。
 特に「危機管理センター」と「情報集約センター」は、平成7年の阪神・
淡路大震災の教訓を生かし新設されたものです。24時間体制で情報収集に
取り組み、官邸の危機対応時の迅速な対応を可能にしました。
 そもそも、「別館」の歴史をたどると、官邸完成当時に建てられた鉄筋平
屋建ての「新聞記者控所」が始まりだったようです。戦後になって記者が増
え、専用の記者会見室が必要になったため、昭和37年7月に鉄筋2階建て
の「旧別館」が建てられました。現在の別館は、新官邸の建設工事の関係で
「旧別館」が取り壊され、仮別館として、平成8年3月につくられました。
まさに、時代のニーズに応えようとする総理官邸の歴史を映しているようで
もあります。
 新官邸完成時には、ここも取り壊されますが、1階、2階の報道・広報部
門は新官邸の1階に、「危機管理センター」と「情報集約センター」は地下
1階に移転することが決まっています。

※ 別館の写真
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2002/0228p.html

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[キーワード解説]

● 燃料電池

 燃料電池は、太陽光発電や風力発電などとともに今後の開発・普及が期待
されているクリーンな新エネルギーです。小泉総理は、燃料電池について、
3年以内の実用化を目指すと施政方針演説で表明しました。
 「電池」という語が付いていますが、身の回りにある乾電池のようなもの
ではなく、大きいものは発電施設として活用できるほか、オフィスビルや家
庭用の電気・熱供給システム、自動車や船舶の動力などへの利用が考えられ、
現在技術開発が進められています。
 燃料電池の原理は、水の電気分解(水に電気を通して水素と酸素を発生さ
せること)の逆の化学反応を利用するもので、燃料となる水素と大気中から
取り入れた酸素を使って水をつくる過程で電気を発生させます。
 燃料電池は、(1)効率よく発電できること、(2)発電の際に発生する
熱もエネルギーとして利用できること、(3)振動や騒音が少なく、窒素酸
化物や二酸化炭素などの有害物質をほとんど排出しないこと、といった利点
を持つ環境にやさしいエネルギーです。

※ 燃料電池の仕組み
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2002/0228k.html

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[編集後記]

 政治家と役所との関係、政治家の倫理について国会で議論となっています。
マックス・ウェーバーは自書「職業としての政治」で次の様に述べています。
「政治とは、国家相互の間であれ、人間集団相互の間でおこなわれる場合で
あれ、権力の分け前にあずかり、権力の配分関係に影響力を及ぼそうとする
努力である」。この意味するところは、政治的目的(政策、理念)を果たす
ためには権力は手段として必要であり、権力を追求せざるを得ない、という
ことだと思います。しかしそうである以上、政治の実践者に特別な倫理的要
求が課せられていることを肝に銘じなければならないでしょう。
 今週から大臣のほんねとーくは特別編成のため暫くお休みいたします。そ
の間特別ゲストに寄稿していただきます。今週はお忙しい中、宮内、堺屋両
氏にご登場いただきました。(晋)
安倍内閣官房副長官プロフィール安倍内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎 
編集長:内閣官房副長官 安倍晋三  
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)