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小泉内閣メールマガジン 第53号 =========================== 2002/07/04

★☆ 今週のキーワード「TLO(ティー・エル・オー)」 ☆★
 知的財産立国の実現に向けて、大学などにおける研究成果の創造と活用の
ための環境整備を図っています。(解説は最後に)
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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● サミットを終えて

[大臣のほんねとーく]
● 大学を核とする「知の集積国家」を目指して
  (文部科学大臣 遠山敦子)

[特別寄稿]
● 人類の青年期から、成長期を目指して(日本科学未来館館長 毛利衛)

[小泉内閣の動き]
● 「知的財産戦略大綱」の決定(02/07/03)
● 日・韓首脳会談(02/07/01)
● カナナスキス・サミット特集(02/06/25〜27)
● 道路関係四公団民営化推進委員会の記録(ビデオ)(02/06/24)
● 沖縄全戦没者追悼式の記録(ビデオ)(02/06/23)

[新官邸こんな話]
● 明るく広々としたエントランスホール

[キーワード解説]
● TLO(ティー・エル・オー)

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール
● サミットを終えて

 小泉純一郎です。

 先週土曜日、カナダで開催されたカナナスキス・サミットから帰国した。
 
 丸二日間、山奥のロッジで、テロ対策や世界経済、中東和平など、首脳だ
けでつっこんだ議論をした。2006年のロシアでのサミット開催は、まさ
に首脳同士が会議場で決断したもの。実りの多いサミットだった。

 「『改革なくして成長なし』の考え方で進めている構造改革は、後戻りで
きない、改革路線を歩み続ける。」という私の説明に、各国首脳から暖かい
激励を受けた。

 先行きが予想しにくいこの時代、主要国の首脳が直接話し合い、お互いを
理解し、信頼を深めることは、世界の平和と安定のためにとても重要だ。

 帰路の政府専用機には、ドイツのシュレーダー首相が同乗した。急遽、機
内で日独二国間会談を開催。政治経済、文化、そしてワールドカップなど、
地上での会談とはひと味違う雰囲気の中で話し合った。

 日韓共催の今回のワールドカップ。チケットの問題などあったが、大成功
のうちに幕を閉じることができた。日韓の選手達の活躍も本当にすばらしか
った。

 大会関係者はもちろん、沢山のボランティアの皆さんが雨の日も夜遅くま
で頑張ってくれた。キャンプ地の皆さんが外国チームの選手達を大歓迎した
り、日本のサポーターが外国チームを応援したり、試合が終わった後は、敵
味方区別なくあたたかい拍手を送る。すばらしい光景だった。ワールドカッ
プ成功に導いた皆さんを誇りに思います。

 国内では、重要な改革を着実に進めている。道路関係四公団民営化推進委
員会のメンバーには、改革意欲に富んだ方々を人選した。皆さんからも「期
待している」と励ましのメールをたくさんいただいた。民営化する新たな組
織が将来的には上場できるように議論を進めていきたい。

 重要法案の国会審議もメジロ押し。医療制度改革法案は衆議院を通過し、
参議院での議論がはじまった。郵政事業関連法案は衆議院での審議が大詰め
を迎えている。郵便事業へ民間参入ができるようにしていく。

 困難を乗り越え、改革を進めていきます。


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[大臣のほんねとーく]
遠山文部科学大臣プロフィール
● 大学を核とする「知の集積国家」を目指して
  (文部科学大臣 遠山敦子)

 皆さんは米国シリコンバレーのことはよくご存じだと思います。スタンフ
ォード大学を中核として、約5000余りのハイテク企業が集積する「知の
集積拠点」であり、米国経済の牽引役の一端を担ってきた地域です。

 日本国内にも、ハイテクのみならず先端科学技術分野において、シリコン
バレーのような知の集積地域を各地に生み出そうという試みが、現在文部科
学省で進めている「知的クラスター創成事業」です。これは大学という「知
」の拠点を核として、「人」に着目し、関係研究機関やベンチャー企業等の
集積を図ることにより、次々と技術革新を起こそうとする新たなシステムで
す。

 すでに、本年4月に、バイオ、再生医療等に取り組む関西広域クラスター
(大阪彩都及び神戸地区)をはじめ全国に10クラスター(12地域)を選
定しました。7月初旬には、これに準ずる都市エリア産学官連携促進事業を
20箇所程度選定することとしています。これを契機に国際的にも競争力の
ある地域経済の再生が図られ、ひいては我が国経済の活性化につながってい
くと期待しています。

 文部科学省では、このほか、近年、技術移転機関(TLO)の充実、産学
官共同研究の促進や大学発ベンチャーの創出等、「知の創造と活用」をキー
ワードとした産学官連携を推進するための取組を力強く進めております。最
近でも、産学官連携により、東北大学で開発された高品質な画像を再現でき
るプロジェクターが製品化されるなど「大学発」と呼べる成果が続々と生み
出されて来ています。

 この勢いを更に加速するものとして期待されているのが、現在進められて
いる「大学改革」、特に国立大学の法人化です。

 今、行おうとしている国立大学の改革は、これまで国の行政組織の一部で
あった国立大学を、独立性を持つ新たな組織に生まれ変わらせるという、国
立大学にとって初の大改革です。本年3月、新しい「国立大学法人」像を示
した報告が有識者による調査検討会議でまとめられました。この報告では、
教職員の身分や予算についてより自由度と独立性を高め、大学の教育研究機
能を一層活性化し、高度化するための方策が提言されています。今後立法措
置をはじめ諸準備を整え、平成16年度から実施される予定です。

 この改革により、例えば、大学教授らが企業と連携しやすくなり、大学で
生まれた特許の商品化が容易になるなど、様々な活動が可能となります。も
とより、国立大学の法人化は、大学の本来の機能である優れた教育や独創性
のある知の創出をより活性化するためのものであります。同時に大学は、専
門分野により、その画期的な研究成果を産業界等を通じて広く国民生活に役
立てることが期待されています。新しい時代の産学官連携には、大学と産業
界が互いの役割を尊重した上で相互に協力し、より良いものを築いていく、
真のパートナーシップを創っていくことが求められております。

 文部科学省としては、今後とも、大学における知的財産本部の新たな整備
など有効な方策を講じ、各大学が自らの研究成果を戦略的に確保し、活用し
ていく体制の整備を後押ししていきたいと思います。これにより「大学」が、
日本の「知」の拠点としてその存在感を増し、新しい時代を切り開いていく
原動力となる−そんな大学を核とする「知の集積国家」の実現を目指したい
と考えます。

※ 文部科学省ホームページ(新しい国立大学法人像について)
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/14/03/020327.htm


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[特別寄稿]
毛利衛-日本科学未来館館長プロフィール
● 人類の青年期から、成長期を目指して(日本科学未来館館長 毛利衛)

 2000年の2回目の宇宙飛行のあと、私は昨年7月に開館した日本科学未来
館(東京・お台場)の仕事に、館長としてかかわり始めました。そして、こ
こで一緒に活動をはじめたスタッフ、ボランティア等、若者たちの成長ぶり
に確かな手ごたえを感じています。

 日本を含めたどの社会でも、21世紀のスタートが予想に反して不穏である
ことを感じている人が多いでしょう。実際私たちは世界中で、経済不況やテ
ロ、武力や宗教戦争など、多くの不安な事実があることを知っています。そ
のことを私はこう理解します。そのような事実の例を個人個人が多くあげら
れるほどに、世界は私たちにとってますます身近なものになっている。そし
て、一人ひとりが孤立して生きているのでなく、人類全体に一つの繋がりが
生まれてきているのだ、と。

 10年前、100年前、1000年前と比べてみてください。現代は、地球上のど
こかで起きた大きな悲劇がすぐさま全世界に伝わり、皆が同時に涙を流す時
代です。世界の不安を個人が共有するようになっているのです。そしてその
ことによって、個人は自分の日常以外の大きな世界に対しても、思い悩むよ
うになってきました。それは、この地球上の人類全体が成長した証であると
思います。狭い個人の範囲を超えて、人類は地球規模で周りを見渡せるよう
になったのですから。

 人類という生命体全体を一人の人間の成長に喩えると、今ちょうど青年期
に入りかけたところではないでしょうか。人の赤ちゃんが重力に逆らって2
本の足で歩き始めるように、かつての類人猿も二足歩行により、人類の赤ち
ゃんとして一人立ちを始めました。その赤ちゃんがここまで成長し、今まで
我々を守ってくれた母なる地球の尊さを意識できるほどに大人になった――。
今、そのような段階に私たちはいるのだと思います。 

 「宇宙へ行きたい」という子ども時代の私の夢は、多くの人々とのつなが
りによって実現し、科学者・技術者として宇宙である程度満足のゆく仕事を
することができました。また宇宙から地球を見た体験から、個人と全体、人
類と地球生命体とのつながりを実感できるようになりました。自分に授けら
れたこれらの貴重な体験を具体的に社会に還元できないだろうか――そう考
えて今、日本科学未来館での活動を始めています。日々、試行錯誤の連続で
すが、宇宙から差し込んだ光を頼りに、大勢の仲間たちと新しい挑戦を楽し
んでいます。

 さて、このような私たちの活動は、多くのボランティアの支えに助けられ
ています。皆さんも、二足歩行を目指してヨチヨチ歩きを始めた私たちの挑
戦に、ボランティアとして参加することができるのです。とても楽しくやり
がいのある挑戦であるはずです。受験勉強で今ほかのことは考えられないと
いう人も、終わったらぜひ私たちを訪ねてみてください。また日本科学未来
館以外にも、まわりを見ればさまざまな分野で同様の志をもって活動してい
る人たちのグループが数多くあります。そのような活動にぜひ、自主的に参
加してみてください。会社の仕事も国の仕事も本来、そのような職場である
はずなのです。

 人類という青年期の成長に何か貢献したい、という気持を沸き起こす人が
増えれば、日本の社会も自ずと活性化されてゆくでしょう。私はその行方を
信じつつ毎日、科学技術と若者達の間で仕事をしています。


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[小泉内閣の動き]

● 「知的財産戦略大綱」の決定(02/07/03)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/07/03chiteki.html
  知的財産戦略会議において、2005年までに集中的・計画的に遂行す
 る具体的行動計画を盛り込んだ「知的財産戦略大綱」を決定

● 日・韓首脳会談(02/07/01)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/07/01nikkan.html
  金大中大統領との首脳会談の模様
  W杯サッカー大会の成功を受け、様々な交流を進めていくことで合意

● カナナスキス・サミット特集(02/06/25〜27)
・ 小泉総理の動き(02/06/26〜27)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/06/27g8.html
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/06/28g8.html
  サミットにおける小泉総理の動きを1日ごとにまとめて紹介

・ 議長サマリ−(02/06/27)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2002/06/27g8_7summary.html
  今回のサミットの成果を総括

・ その他の声明、小泉総理の記者会見等(02/06/26〜27)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/index.html
  サミットにおけるその他の声明、小泉総理の記者会見等を紹介


● 道路関係四公団民営化推進委員会の記録(ビデオ)(02/06/24)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/index.html
  道路関係四公団民営化推進委員会の初会合の模様をビデオで紹介

● 沖縄全戦没者追悼式の記録(ビデオ)(02/06/23)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/index.html
  沖縄県糸満市の平和記念公園で開催された沖縄全戦没者追悼式の模様を
 ビデオで紹介

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[新官邸こんな話]

● 明るく広々としたエントランスホール

 建物の3階にあたる正面玄関を入ると、天井の高いエントランスホールが
広がります。

 正面玄関入口前では、官邸警務官やSPが立哨していますが、エントラン
スホールでも、官邸警務官が館内の警備や警戒、来訪者の用務先確認や案内
・誘導を行っています。

 エントランスホールの床には、落ち着いた色合いの黒みかげ石が使われ、
左右の壁のルーバー(よろい板)や天井には、温かみのある色調のアメリカ
ンチェリー(洋桜材)がふんだんに使われています。正面を見ると、ガラス
越しに中庭の竹林が目に飛び込んできます。晴れていると、開け放たれた屋
根から日差しが射し込み、光に躍る竹林の光景を見ることができます。

 エントランスホールを入ってすぐ左には、階段があります。その階段の下
には、目立ちませんが完成した年を記念して「2002」と刻まれた敷石が
埋められています。

※ エントランスホールの写真
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2002/0704p1.html

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[キーワード解説]

 TLO(Technology Licensing Organization:技術移転機関)とは、大
学などの研究者の研究成果を譲り受け、特許権を取得した上で、これを民間
企業に紹介し使用してもらうことで対価を得る組織です。その対価に伴う利
益については、研究者との間での取り決めに基づいて配分されます。なお、
組織の形態には、株式会社、公益法人など様々なものがあります。

 大学などにおいては、民間企業の研究開発では生まれにくい創造的な発明
を生み出し、それらを社会に還元することが期待されています。

 しかし、大学などの研究者は、研究には熱心でも、その成果を社会へ還元
させることには関心が低く、また、大学における発明は原則として研究者個
人に帰属しており、大学の研究者にとって、特許の出願・管理にかかる事務
的・金銭的負担が重いため、大学の特許出願数は少なく、大学における研究
成果は十分には活用されていませんでした。

 このため、大学などにおける研究成果の特許化や民間への円滑な技術移転
を促進するために、平成10年に、「大学等における技術に関する研究成果
の民間事業者への移転の促進に関する法律(大学等技術移転促進法)」が制
定されました。同法に基づき承認されたTLOは、国からの助成金や特許料
の減免など様々な支援措置を受けることができます。

 現在、TLOは27法人が承認されており、今年3月末現在のTLOにお
ける特許出願件数は2,361件、企業などとの特許の実施許諾契約は、オ
プション契約を含めて356件にものぼります。

 昨日、知的財産戦略会議において決定された「知的財産戦略大綱」におい
ても、TLOを充実し、積極的に活用していくこととしています。

※ 文部科学省ホームページ(産学官連携)
 http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/sangaku/index.htm

※ 経済産業省ホームページ(産学連携関連)
 http://www.meti.go.jp/policy/innovation_policy/index.html

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[編集後記]

 ワールドカップ決勝戦は、得点王を目指すロナウド、リバウドを擁するブ
ラジルと、最少失点記録がこの試合にかかった最強のゴールキーパー、カー
ンがゴールを守るドイツが対戦する好カードとなりました。日本の政府専用
機に同乗したシュレーダー独首相は「ドイツが組織力で守りきれば、個人技
で劣っていても勝機は有る」と話しておられましたが、結果はロナウドがカ
ーンの鉄壁の守備を破りブラジルに栄冠をもたらしました。小泉総理と並ん
で観戦しておられたシュレーダー首相は残念そうでしたが、政府専用機に同
乗できたことを何度も感謝しておられました。平成8年、アルバニアが政情
不安に陥った際、脱出できなかった日本人をドイツ連邦軍がヘリコプターで
全員救助してくれました。国と国も助け合いだなと、あらためてそう思いま
した。(晋)
安倍内閣官房副長官プロフィール安倍内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎 
編集長:内閣官房副長官 安倍晋三  
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)