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小泉内閣メールマガジン 第55号 =========================== 2002/07/18

★☆ 今週のキーワード「プライマリーバランス」 ☆★
 財政の中長期的な持続可能性に関わる概念として注目されています。
 (解説は最後に)
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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● バイオテクノロジー

[大臣のほんねとーく]
● 一緒に省エネルギーを考えませんか?(経済産業大臣 平沼赳夫)

[特別寄稿]
● 居心地の良い社会を実現する大好機
  (ジャーナリスト・国際平和協力懇談会メンバー 嶌信彦)

[小泉内閣の動き]
● 政・官の在り方について(02/07/16)
● 緑化推進運動功労者への内閣総理大臣表彰(02/07/15)
● 特殊法人等改革推進本部参与会議の初会合(02/07/15)

[新官邸こんな話]
● 積極的な環境への取組み

[キーワード解説]
● プライマリーバランス

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール
● バイオテクノロジー

 小泉純一郎です。

 先週号の「らいおんはーと」は、久しぶりに動画のメッセージをお送りし
たところ、たくさんの皆さんからメールをいただきました。

 郵政改革、医療改革、特殊法人改革など、改革は着実に形になりつつあり
ます。皆さんからのメールは、改革への大きなエネルギーです。これからも、
メルマガでいろいろなことを語っていきます。応援してください。

 本日(7月18日)、私が主宰する「バイオテクノロジー戦略会議」を立
ち上げます。

 バイオテクノロジー(生命工学)といってもなじみがないかもしれません
が、例えば、最近よく耳にする「酵素パワーの洗剤」はバイオテクノロジー
の成果です。

 味噌や醤油、お酒やビール、納豆などは、微生物のもつ酵素のはたらきで
つくられます。酵素のはたらきを、遺伝子レベルで分析して、新しい製品を
つくったり、人間の遺伝子を研究して、副作用の少ない薬を開発したりする
ことがバイオテクノロジー。これからの科学技術の重要な柱です。

 先週末、関西を訪問し、京都で古くからの文化に触れたり、大阪大学の超
高電圧電子顕微鏡で、1ミリの千分の一が1ミクロン、そのまた千分の一が
1ナノですが、人間の目では直接見ることのできないナノの世界をのぞいて
きました。

 関西には、昔から道修町の薬問屋や適塾以来の医学の伝統があります。こ
れを生かして、関西をバイオ分野の国際的な中心にしようとする動きもある
ようで、私も応援したいと思っています。

 日本の技術力を高め、経済を活性化させるだけでなく、日本を世界でいち
ばん健康な社会にしていくために、バイオテクノロジーに期待をよせていま
す。


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[大臣のほんねとーく]
平沼経済産業大臣プロフィール
● 一緒に省エネルギーを考えませんか?(経済産業大臣 平沼赳夫)

 去る6月4日に、我が国は京都議定書を締結しましたが、この京都議定書
の目標を達成するためには、2010年度までに、我が国の全家庭における
1年分のエネルギー消費に匹敵する量(日本のエネルギー消費量全体の約7
分の1)の省エネを進めていくことが必要です。

 このような大変な目標の達成に向け、政府としても、低公害車の導入や自
らの庁舎の省エネルギー診断を実施するなど、率先して取り組んでいるとこ
ろですが、加えて、国民のみなさんのご協力を得ることが必要不可欠です。
一人一人の省エネ努力がどれだけの効果につながるのか疑問に思われる方も
おられるかと思いますが、みなさんのこまめな努力が全体では大きな効果に
つながるのです。

 たとえば、全世帯でエアコンの設定温度を冷房は1度高く、暖房は1度低
くするだけで、四国の全世帯のエネルギー消費量と同等の省エネになります。
また、その分の炭酸ガス排出を、植林によって補おうとすれば、東京都の面
積に杉を植えなければなりません。さらに、お得なことに、一世帯あたり光
熱費は、一年間約3,300円の節約になるのです。

 また、みなさんが車や家電機器等を購入される際には、製品そのものの値
段に目が行ってしまいがちですが、使用時のエネルギーコストについても考
えてみてください。一見高く見える製品でも、省エネ性能の優れた製品であ
れば、結果的に安い買い物になるはずです。最近では、店頭で製品の省エネ
性能が表示されているケースも増えていますので、みなさんも買い物をされ
る際には、是非参考にしてください。

 これから暑い夏がやってくると、冷房などに使うエネルギー消費量はます
ます多くなってきます。身の回りの省エネルギーについて考えるにはちょう
ど良い季節です。政府としても、7〜8月には、夏の省エネキャンペーンを
実施し、私自身も参加して、省エネキャラバンやホームページ、あるいはポ
スターやCM等を通じた国民への省エネの呼びかけを行います。さらに、中
・高生を対象に省エネルギーなどの環境問題について勉強するサマースクー
ルを実施します。私自身の公用車も、先般、ハイブリッド自動車に替えたと
ころですが、みなさんも、我々の未来のために、いま一度省エネルギーの大
切さについて一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

※ 経済産業省ホームページ(夏季の省エネルギーについて)
 http://www.meti.go.jp/kohosys/press/0002879/

※ 経済産業省ホームページ(経済産業サマースクールについて)
 http://www.meti.go.jp/summer2002/index.html


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[特別寄稿]
ジャーナリスト・国際平和協力懇談会メンバー 嶌信彦プロフィール
● 居心地の良い社会を実現する大好機
  (ジャーナリスト・国際平和協力懇談会メンバー 嶌信彦)

 どんな人でも、一度や二度は理想のライフスタイルや生き方、住環境など
を夢みたことがあるだろう。

 その内容をなるべく現実的な姿で描くとこんな風になるのではないか。1
50〜200平方メートル(50〜60坪)の敷地に、庭付きの2〜3階建
て(150平方メートル)ぐらいの一戸建てを持ち、菜園や花壇を楽しむ。
住む地域は、バリアフリーが完備し、安全で安心でき、教育や医療、自然、
ショッピング環境も満足できる。そのうえ、コミュニティ活動やNPOが、
地域ライフを円滑で楽しいものにする潤滑油的な役割を担っているし、20
〜30分足を伸ばせば、アメニティ施設やスポーツ、アウトドアを楽しめる
場所があり、さらに歴史や文化、自然に親しめて人生のゆとり、やすらぎを
感じさせてくれる場所もある−−−といったイメージだ。

 また日常生活の中では、待たずに病院で診察してもらえるし、自分のカル
テは好きな時にインターネットで取り出し、他の病院に送って二重三重のチ
ェックをしたり、レセプト(診療明細)も自由に閲覧し、自分の薬の服用を
別の医者に相談することができる。一方、普段の食事用の買物は、近くのス
ーパー、商店街だけでなく、無農薬で形が悪いため市場に出回りにくいトマ
トやキュウリをインターネットで探し、隣近所の何軒かで安くまとめ買いを
する共同購入システムを作る。学校のグラウンドやプール、体育館は地域住
民に土・日とも開放し、その管理責任は教師に負わせるのではなく、地域コ
ミュニティーが担う、といったことも考えられる。

 願わくば、欧米のように有料道路は無料かごく安くすることで、運賃、生
活コストを劇的に下げる。そのために、必要な高速道路、一般道路は、道路
財源を改革した一般財源でまかない、その代わり無駄な予算をズバズバ削減
する。さらに高校生以上は1カ月に一度ぐらい、午後の時間帯を老人介護な
どの手伝いを行うとともに、60〜80代の元気な高年齢者層は、逆に国際
的な貢献も含めたシニア・ボランティア制度を作り、その豊富な知識や経験
を安い報酬で内外の社会に役立ててもらうことも考えたい。

 これらの実現は、一見すると夢物語に思えるかもしれないが、旧い社会制
度、組織集団のあり方、政官財の構造を改革し、従来の規制のリストラクチ
ャリング(再構築)を行えば、案外、簡単に実現できると信ずる。小泉首相
の唱える「痛み」の後にくる姿とは、こうした居心地良い社会像なのではな
いか。それなのに「成長率3%の社会」「失業のない雇用構造」「高速道路
○千キロ達成」「財政構造の改革」−−−などといった抽象的な数字を羅列
した未来像を提示しても、多分、多くの人は何ら心を揺さぶられないし、エ
キサイティングにもならないのではなかろうか。

 私が望みたいのは、国民が夢、といっても現実性のある居心地の良い社会
像の構想を示し、その構想の障壁になっている構造問題、規制を情報公開す
ることで、改革のエネルギーを再結集することではないかと思う。日本人の
平均年収は600〜700万円ぐらいあり、欧米よりずっと高い。にもかか
わらず、豊かな生活を実感できないのは、「土地が狭い」とか「山国・島国
」といった理由ではない。実は、豊かになるための方途を阻止している構造
問題や規制などがあるため、と考えるのが妥当であり、その障害を改革して
いくことこそが政治の役割であって、そこに国民の期待が集まったからこそ、
「痛み」に耐えようと決意したのではないかと思う。夢がもてる社会、地域
像を提示し、同時にそれを阻んでいる構造、規制を明らかにすることで、改
革を進め、妨害者や組織、法律に立ち向かうことが国民のための真の『第3
の夜明け』を実現することになろう。


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[小泉内閣の動き]

● 政・官の在り方について(02/07/16)
 http://www.kantei.go.jp/jp/houkoku/2002/0716seikan.html
  政・官の在り方についての閣僚懇談会申合せの内容

● 緑化推進運動功労者への内閣総理大臣表彰(02/07/15)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/07/15ryokuka.html
  緑化推進運動の実施について、顕著な功績のあった個人、団体を小泉総
 理が表彰

● 特殊法人等改革推進本部参与会議の初会合(02/07/15)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/07/15hojinsanyo.html
<ビデオ>http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/index.html
  「特殊法人等整理合理化計画」の進捗状況を評価・監視し、適切にフォ
 ローアップを行うことを目的に設けられた会議の初会合

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[新官邸こんな話]

● 積極的な環境への取組み

 新官邸は、デザイン面では日本的な美しさを追求していますが、機能面で
も様々な工夫がなされています。その一つに地球環境保全への工夫としての
環境対策があります。

 屋上の南北のひさし部分には、自然エネルギーの積極的な活用を考えて数
百枚の太陽光発電パネルが設置され、補助電力として使用されています。

 また、水資源の有効活用を図るため、雨水利用システムが導入されていま
す。屋根に降った雨水は、地下貯水タンクに集めて、トイレ洗浄水や空調用
冷却水、官邸を取り囲んでいるクリーク(溝)などに再利用することが可能と
なっています。

 さらに、閣僚応接室の積層壁にはスギやヒノキの間伐材を利用したり、敷
地周囲に緑や水を配し、潤いと親しみのある空間づくりを行なっているのも、
環境保全への意気込みの現れといえるでしょう。

※ 太陽光発電パネルの写真
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2002/0718p1.html

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[キーワード解説]

● プライマリーバランス

 プライマリーバランス(Primary Balance:基礎的財政収支)とは、単年
度の借金関連以外の財政収支、具体的には、「歳出から公債利払費や償還費
を除いた支出」と「歳入から公債金収入を除いた収入」についての財政収支
のことをいいます。つまり、直接国民のために使われる支出と、国民が納め
る税金などからの収入のバランスを意味します。

 日本の財政状況は、借金関連以外の歳出が歳入を上回る「プライマリーバ
ランス赤字」の状況が平成5年度から続いています。平成14年度のプライ
マリーバランスは、一般会計当初予算ベースで、約13.3兆円の赤字とな
っています。これは国民が現在、負担している税金の額を大きく上回る行政
サービスを受け、将来の世代に負担を転嫁していることを示しています。

 プライマリーバランスを均衡させることにより、長期金利と名目経済成長
率が等しい場合、公債残高は対GDP比で見て一定に保たれ、財政は中長期
的に持続可能であるとされています。しかし、現状のように長期金利が経済
成長率を上回っている場合、つまり、国債の元本と利子の合計がGDP以上
のスピードで増える状況において、債務残高の対GDP比を持続可能な水準
に止めるためには、プライマリーバランスを黒字化することが必要なのです。

 政府は、今年1月に閣議決定された「構造改革と経済財政の中期展望」に
基づき、厳しい経済財政状況を踏まえ、歳出の質の改善と歳出抑制に取り組
み、その後の財政収支改善努力や民間需要主導の着実な経済成長の継続の下
で、2010年代初頭にプライマリーバランスの黒字化を目指しています。

※ 財務省ホームページ(財政の現状と今後のあり方)
 http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/sy014.htm

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[編集後記]

 最近の報道機関各社の世論調査によると、小泉内閣の支持率は回復傾向に
あります。報道機関によって違いますが、2000人から3000人にあた
った結果が世論として出てきます。1億2000万人の意思がそれぐらいの
サンプルで測れるのだろうか、と思っている人も多いと思いますが、たとえ
ば選挙のゆくえを占うには最も重要な資料ですし、しばしば調査のとおりに
なります。しかしこうした調査の発祥の地である米国では、企業や政党の調
査は量的調査から質的調査に調査方法が変わりつつあります。質的調査はフ
ォーカス調査とよばれ、少数のグループで調べたい事柄について議論したあ
と意見を聞きます。政策のイメージではなく中身が、そして説明者の説得力
が大事になります。当メルマガも小泉改革の成果をわかり易くお伝えするた
め暑さに負けず一層努力してまいります。(晋)
安倍内閣官房副長官プロフィール安倍内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎 
編集長:内閣官房副長官 安倍晋三  
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