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小泉内閣メールマガジン 第57号 =========================== 2002/08/01

★☆ 今週のキーワード「BT(ビー・ティー)」 ☆★
 国家戦略を早急に樹立し、推進していく必要があります。
 (解説は最後に)
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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 通常国会を終えて

[大臣のほんねとーく]
● 北方領土を訪れて(沖縄及び北方対策担当大臣 尾身幸次)

[特別寄稿]
● 総理の演説(教育改革国民会議委員 曾野綾子)

[小泉内閣の動き]
● 日・ウズベキスタン首脳会談(02/07/29)
● 沖縄豆記者の小泉総理訪問(02/07/26)
● 構造改革特区推進本部の初会合(02/07/26)
● 北方少年交流事業参加者の小泉総理表敬(02/07/25)

[新官邸こんな話]
● 春をテーマにした華やかな空間・・・大ホール

[キーワード解説]
● BT(ビー・ティー)

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール
● 通常国会を終えて

 小泉純一郎です。

 先日、セミの脱皮を見た。子供の時以来、50年ぶりだ。執務を終えて、
公邸の庭を散策していると、セミの幼虫が地中から木の幹にはい上がってい
るところを見つけた。夕食から帰って、戻ってみると、ちょうど脱皮の最中。
背中がわれて中から立派な羽のセミがでてくる。葉のうらにしがみついて、
グッとうしろに反りかえり、また元にもどる。風が吹いて、葉はゆらゆらゆ
れても、決して落ちることはない。神秘的で美しい光景。何千世代にもわた
って続いている自然の営みだ。

 子供のころは、夕方に地中からはい出したセミの幼虫をつかまえて、大き
な木を入れたカゴにいれ、夜遅くまで脱皮する様子を見たものだ。最近のこ
どもたちもセミの脱皮を見ているのだろうか。

 昨日(7月31日)、通常国会が終了した。

 振り返ってみると、いろいろなことが議論された。政治とカネの問題や「
政」と「官」のあり方など、政治と行政の信頼を揺るがす問題が数多くおこ
った。政治の信頼なくしては改革の実現など望めない。「無信不立(信なく
ば立たず)」の信念で、毅然とした態度で臨む。

  この国会で、小泉内閣の構造改革は大きく前進した。3月には「改革断行
予算」が成立。道路関係四公団民営化推進委員会の法律や、郵政関連法、医
療制度関連法など、改革のための重要法案も成立。民営化推進委員会は、早
速活発な議論を始めている。

 これからいよいよ改革の第二段階。まず、来年度の予算編成と税制改革、
そして子育て支援や構造改革特区など、経済を立て直し、自信と誇りに満ち
た社会を実現するため、改革のスピードをあげてゆきたい。

 ところで、先日民間有識者と夕食をしながら話し合いをしたら、「超高級
ワインを3本も飲んでいた。」と雑誌に記事がのった。ワインなど全く注文
していない。抗議したら、小さな訂正記事がでた。事実にもとづいた報道を
してもらいたいものだ。 

 セミしぐれが始まり、いよいよ夏本番。「仕事をするときはしっかり仕事
をし、休むときはゆっくり休む。」英気を養い、秋に備えたい。


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[大臣のほんねとーく]
尾身沖縄及び北方対策担当大臣/科学技術政策担当大臣プロフィール
● 北方領土を訪れて(沖縄及び北方対策担当大臣 尾身幸次)

 私は、5月25日から27日までの3日間、今年度最初のビザなし交流の
訪問団に参加し、北方領土の一つである国後島(くなしりとう)に行ってま
いりました。

 国後島では、ロシア人の家庭を訪問し、夕食をご馳走になりながら話し合
い、初対面とは思えないほど心のこもった歓迎を受け、感謝の念を持ちまし
た。

 また、国後島東海岸の東沸にある日本人墓地にお参りをしたときのことを
忘れることができません。海が見える静かな丘の中腹にある墓地で、子孫が
お墓参りにも訪れることができない、この地に眠る先人達の心情に思いをい
たし、痛恨の念やみがたく、思わず涙があふれてくるのを禁じ得ませんでし
た。

 このほか、人道支援によって供与された発電施設やはしけなどの施設も視
察してまいりました。ロシア人の関係者から日本に対する感謝の気持ちが伝
えられました。

 現在、北方四島に対する人道支援のあり方については外務省において検討
中ですが、四島での評価だけでなく、北方四島の返還に役立つのか、という
観点も含めて総合的に判断すべきものと考えています。

 今回の訪問では、島に在住するロシア人たちに、あらゆる機会に領土問題
に対する我が国の立場を伝えてまいりました。訪問団員とロシア人住民との
意見交換会では、ロシア人の代表者が北方四島はロシア人の土地と主張しま
したが、私は、その主張が正しい歴史認識に基づいていないと感じましたの
で、黙って聞いているわけにはいかず、北方領土を巡る以下のような歴史的
経緯を詳しく説明し、北方領土が我が国固有の領土であることは疑う余地の
ない事実であることをお話しました。

 今から147年前の1855年、江戸幕府と帝政ロシアが日露通好条約(
下田条約)を結び、そのころまでに自然に形作られていた日露間の国境が両
国間で初めて法的に画定されました。

 北方四島(歯舞群島(はぼまいぐんとう)、色丹島(しこたんとう)、国
後島、択捉島(えとろふとう)の四島をいいます。)はその時以来、一度も
他国の領土になったことのない我が国固有の領土です。

 1875年に締結された樺太千島交換条約では、千島列島を日本領、樺太
をロシア領としました。このとき千島列島(クリル諸島)として18の島の
名前を全て列挙していますが、北方四島はその中に含まれておりません。元
々日本領である北方四島は千島列島とは別のものであることが、この条約で
も再確認されました。

 ところが、1945年、ソ連は日ソ中立条約が有効であったにもかかわら
ず、日本に対し宣戦布告を行い、8月15日に終戦となった後、8月28日
から9月5日までの間に北方四島を不法に占領しました。当時四島にはロシ
ア人は一人もおらず、四島全体で1万7千人あまりの日本人が住んでいまし
た。しかし、1949年までにすべて強制的に四島から退去させられてしま
いました。

 このような経緯から見て、1952年のサンフランシスコ平和条約で放棄
した千島列島の中に、我が国固有の領土である北方四島が含まれないことは
明らかです。その後、ソ連、ロシアによる不法占拠は現在にまで至っている
ため、北方領土の返還は日本国民の悲願となっており、両国で交渉が続けら
れています。

 私は、今回の訪問で、北方四島の返還実現に向けての思いを一層強くいた
しました。不法に占拠された北方四島を返還してもらうことは、独立国家と
しての我が国の原点に立つものであり、1993年の東京宣言でも、「北方
四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結すること」が日露間で合意され
ています。

 このような基本的立場に立って、今後とも北方四島返還の早期実現を目指
して努めていきたいと考えています。


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[特別寄稿]
教育改革国民会議委員 曾野綾子プロフィール
● 総理の演説(教育改革国民会議委員 曾野綾子)

 小泉内閣になって広報がどう変わるか、ということに私は興味を持ってい
た。私は政治についてはその哲学の部分にしか興味がないのだが、広報は自
分の専門分野の一部のような気がして、どの組織のことも気になるのである。
第一どんな政策が取られているか、それが正しく効果的に国民に伝わらなく
ては、国民の側にしても判断の方法がない。

 昔から、大臣の挨拶でおもしろいと思ったものを私は聞いたことがない。
財務省や経済産業省なら、大臣の挨拶が現実一本槍でも仕方がない、と思う。
しかし文科大臣の挨拶にさえ、深い哲学や人間性を感じた記憶が昔からない
のである。

 それにも増して総理の演説は非常に大切だ。演説で、その人の思想、人格、
性向のすべてが量られる。しかしいまだに小泉総理の演説にも国民の心に深
く残ったものがない。それは政府が広報というものの恐ろしさをまだわかっ
ていないからであろう。

 総理がすべての演説を完全に自分の手で書かれる余裕はないだろう。とす
れば周囲に文章の達人でもある教養人がいて、その人達が総理の言われたい
ところを充分に伺って、それを正確に文章にする、という難儀な作業に精根
をうちこまなければならない。

 しかしいつの時代でも、総理の側近は、自分に文章能力がないことを自覚
しないらしい。

 普通、人は歌が下手なら、「いいえ、私は音楽の才能がありませんから、
とても歌など歌えません」と言ってその任を引き受けないものだ。しかし霞
ヶ関には、文章の内容さえ正しければ、それでその文章は世間に出せると思
う東大法学部的発想の人々が多いらしく、霞ヶ関独特の、人の心を全く打た
ない文章を作成して平気でそれを総理や大臣に読ませている。これは人に不
備をつっこまれないことだけを目標にした守りの文章と言える。アメリカの
歴代大統領のような、充分に聞かせどころをおさえた、後代に残るような名
演説などとうてい書けない人たちである。

 そういう人たちに、どうしたら自分の才能のなさを自覚してその任を辞し
てもらえるかが積年の問題なのだ。ことに外国における総理のスピーチは、
総理の全人格と教養を示すだけでなく、ひいてはその国の姿を代表するもの
だから、非常に重大に考えなくてはいけない。

 総理は、身近に、自分に代わって哲学的、知的、芸術的文章を法律的な内
容に加味できる人たちのグループをお置きになることだ。できれば総理の昔
からの友人などが加わると、自然の親しさを持ちつつ、しかし謙虚にこの作
業を果たせるだろうと思う。


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[小泉内閣の動き]

● 日・ウズベキスタン首脳会談(02/07/29)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/07/29uzbeki.html
  カリモフ大統領との会談の模様
  両国間の協調や協力などを盛り込んだ共同声明に署名

● 沖縄豆記者の小泉総理表敬(02/07/26)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/07/26mamekisya.html
  本土各地における取材活動を通じ、沖縄と本土を結ぶ青少年親善交流を
 推進している「沖縄豆記者」約50人が小泉総理を表敬

● 構造改革特区推進本部の初会合(02/07/26)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/07/26tokku.html
<ビデオ>http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/index.html
  構造改革特区制度を推進することによって、規制改革を進め、我が国経
 済及び地域の活性化を実現するために設けられた組織の初会合の模様

● 北方少年交流事業参加者の小泉総理表敬(02/07/25)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/07/25hoppo.html
  北方少年(北方領土元居住者の三世等)の小泉総理表敬
  総理からロシアとの四島返還交渉を引き続き行っていく旨を説明

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[新官邸こんな話]

● 春をテーマにした華やかな空間・・・大ホール

 大規模な会議や行事の舞台となり、また、国公賓等をお迎えする迎賓機能
の中心である大ホールは、日本的な素材がふんだんに使われた華やかな空間
です。

 主賓が座る上座の後ろの壁面は、縦8メートル、横3メートルの巨大な和
紙が何枚も使われ、背後から光を当てると、行灯(あんどん)をイメージし
た幻想的な「光の壁」が浮かび上がるようになっています。また、壁や天井
には、日本建築の伝統的素材であるカエデが使われています。

 足元に目をやると、あでやかな桜色に染まった絨毯が、広さ429平方メ
ートルのフロア全体に敷き詰められています。図柄は「光の壁」の側に満開
の花をつけた桜の枝が、中央は風に舞う花びらが、壁の対面側には桜の花が
デザインされています。

 旧官邸では、晩餐会などを開く際の定員は最大でも80席程度でしたが、
現官邸では約120席と広がりました。大ホールの隣には、ガラス越しに中
庭の美しい竹林と自然石が眺められ、大ホールとの調和が感じられます。

 大ホール西側の壁面の上部は開閉式になっていて、開くと楽団の演奏用の
スペースがあらわれます。列席者に優雅な宴を楽しんでいただくための配慮
です。

※ 大ホール全景、絨毯の写真
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2002/0801p1.html

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[キーワード解説]

● BT(ビー・ティー)

 BT(バイオテクノロジー:biotechnology)とは、免疫や発生・再生な
ど生物が持っている様々な機能についての研究成果を活用する技術領域のこ
とです。

 バイオテクノロジーを活用することにより、病気の発生原因や発病メカニ
ズムを根本から解明し、遺伝子レベルでの個人の体質の違いを把握したうえ
治療を行うテーラーメイド医療など革新的医療の実現が期待されるとともに、
病気を予防し健康を増進する機能性食品の開発など、様々な分野で画期的な
成果が得られることが期待されています。

 また、バイオテクノロジー産業は、今後急速に成長し、2010年までに
世界市場規模は約230兆円まで拡大するとの予測もあり、各国において、
生物の持つ様々な機能についての研究成果を産業へ応用するなどの研究開発
競争が行われようとしています。

 このように、バイオテクノロジーの目覚ましい成果を実用化・産業化する
ことにより、国民生活の向上と産業競争力の強化を図ることはとても重要な
課題となっていますが、ヒトの遺伝情報の解析の段階において米欧に遅れを
とった我が国が国際市場でリーダーシップを確保するためには、産学官の連
携により国際競争体制を強化していくことが不可欠です。

 このため、我が国としてBT戦略を早急に樹立し、必要な政策を強力に進
めていくため、先月、政府は「BT戦略会議」を立ち上げ、本年中を目途に
「BT戦略大綱(仮称)」を策定することとしています。

※ 首相官邸ホームページ(BT戦略会議)
 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/bt/index.html

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[編集後記]

 「大臣のほんねとーく」で尾身大臣は、北方領土がわが国固有の領土であ
ることは疑う余地のない事実であると、わかり易く説明しています。特に北
方四島と千島列島との関係についてはご存知でなかった方もおられたのでは
と思います。現地で大臣は、ロシアの代表者に、歴史的経緯を説明して反論
しておられますが、この問題に限らず相手の間違いは、気まずくなることを
恐れずその場で指摘することが、誤解を与えない為にも外交上必要ではない
かと改めてそう思いました。
 今週の特別寄稿は曾野綾子氏にお願いしました。総理演説について大変厳
しいご批評を戴きました。アメリカは大統領だけではなく上院、下院議員に
もスピーチライターやそのチームがついているといいます。次期国会では聴
きごたえのある総理演説であったといわれる様、努力していきたいと思いま
す。(晋)

安倍内閣官房副長官プロフィール安倍内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎 
編集長:内閣官房副長官 安倍晋三  
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)