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小泉内閣メールマガジン 第62号 =========================== 2002/09/19

★☆ 今週のキーワード「ASEM(アセム)」 ☆★
 22日からコペンハーゲンで開催される首脳会合には、小泉総理も出席す
る予定です。(解説は最後に)
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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 訪朝を終えて

[大臣のほんねとーく]
● アフリカ訪問を終えて(外務大臣 川口順子)

[特別寄稿]
● 土佐のはまぐり船一艘の話(防衛庁長官 中谷元)

[小泉内閣の動き]
● 北朝鮮訪問特集(02/09/17)
● 米国訪問特集(02/09/11〜14)

[新官邸こんな話]
● 閣議前の集合場所・・・閣僚応接室

[キーワード解説]
● ASEM(アセム)

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール
● 訪朝を終えて

 小泉純一郎です。

 17日、私は、日本の総理大臣としてはじめて、北朝鮮の平壌を訪問し、
金正日国防委員長と会談しました。

 金正日国防委員長との会談で、拉致問題について安否を確認することがで
きましたが、帰国を果たせず亡くなられた方々のことを思うと痛恨の極みで
す。ご家族の気持ちを思うと言うべき言葉もありません。

 私は「このような問題を二度と起こしてはならない。」との決意をもって、
この地域に安定的な平和を築く大きな一歩を踏み出すことを望んで平壌を訪
れました。金委員長とは率直に会談し、意見を交換しました。

 私からは金委員長に対して、二つのことを強調しました。第一に、日本は
正常化交渉に真剣に取り組む用意がある、しかし、正常化を進めるには拉致
問題をはじめ安全保障上の問題などに北朝鮮側が誠意をもって取り組むこと
が必要だということ。

 第二に、北東アジア地域の平和と安定のために、米国、韓国をはじめとす
る国際社会との対話をさらに促進すべきだということ。

 特に拉致問題と安全保障上の問題については先方の決断を強く促しました。

 拉致問題は国民の生命と安全にかかわる重要な問題です。今回、拉致問題
についての情報が提供されましたが、私は、金委員長に強く抗議しました。

 金委員長は過去に北朝鮮の関係者が行ったことを率直に認め、「遺憾なこ
とであり、おわびする。今後、二度とこのような事案が発生しないようにす
る。」と述べました。

 早急にご家族との再会や、本人の意思による帰国を実現させたいと思いま
す。そして、今後の交渉の中で、どんな状況で過ごしてこられたのか、どう
して亡くなられたのかということを明らかにしていくなど、ご家族の要望に
応えられるようにしてまいります。

 私から「不審船事案が繰り返されてはならない。」と発言し、金委員長は
「軍部の一部が行ったものと思われ、今後、さらに調査をして、このような
問題が一切生じないよう適切な措置を取る。」と発言しました。

 核開発疑惑は、国際社会が懸念することがらであり、金委員長は関連する
すべての国際合意を遵守することを明確にしました。重要なことは北朝鮮が
この約束を行動に移すことです。

 ミサイル問題は日本の安全にとって重要であり、対話による解決を確認し
ました。金委員長は「今後、期限なく発射を凍結する。」と発言しました。

 過去の清算の問題については、これまでの日本の立場に沿ったかたちで、
今後協議していくことになりました。

 これで日朝間の懸案が解決されたわけではありません。重大な懸案は引き
つづき存在します。問題解決を確かなものとするためにも、正常化交渉を再
開させることとしました。

 さらに、不審船や拉致問題など日本と日本国民の安全にかかわる問題や地
域の安全保障問題について日朝間で安全保障協議を立ち上げたいと思います。
この場をつうじて国民がより安全な環境の中で生活できるよう懸案の解決を
図りたいと思います。

 米朝関係については、金委員長から「常に対話の門戸を開いている。日本
からもこのことを伝えてほしい。」との発言がありました。

 韓国との関係について、金委員長は「協力関係が円滑に進んでいる。」と
述べました。今後、日米韓3カ国をはじめとする関係諸国が緊密に連絡を取
り、朝鮮半島の緊張を緩和し、この地域に平和をつくっていきたいと思いま
す。

 「日朝平壌宣言」の原則と精神が誠実に守られれば、日朝関係は敵対関係
から協調関係に向けて大きな歩みをはじめることになります。

 私は北朝鮮のような近い国との間で懸念を払拭し、互いに脅威を与えない
協調的な関係をつくりあげることは日本の国益に資するものであり、政府と
しての責務であると信じます。

 今後とも皆様のご理解とご協力を賜りたいと思います。

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[大臣のほんねとーく]
川口外務大臣プロフィール
● アフリカ訪問を終えて(外務大臣 川口順子)

 8月26日から9月4日まで南アフリカで「持続可能な開発に関する世界
首脳会議(WSSD)」が開催され、私も小泉総理大臣、大木環境大臣と共
に出席しました。また、私はこの会議に先立ち、8月25日から29日まで
エチオピアとアンゴラを訪問し、要人と意見交換し、両国各地をこの目で見
てきました。

 エチオピアの首都アディス・アベバは、発足したばかりのアフリカ連合(
AU)の本部があるアフリカ外交の中心地です。私はAU発足の活気に満ち
た「アフリカの首都」に集う世界各国の外交団を前に、我が国のアフリカ政
策についてスピーチを行い、アフリカと共に歩む日本の決意を訴えました。
会場に集まった人々の数の多さに、我が国の協力への評価と期待の大きさを
ひしひしと感じました。また、開発の現場でアフリカの人々と共に汗を流す
海外青年協力隊員やNGOの皆さんと懇談し、日本の協力を根底で支えてい
る若者たちの充実した表情に大いに勇気づけられました。

 長年の内戦が4月に終結したばかりのアンゴラは、1500万個もの地雷
が埋設されたままになっています。私は激戦地であったウアンボという都市
を訪れ、プロテクターに身を包みつつ、国際NGOの地雷除去活動を間近に
見てきました。地雷原に踏み入り手作業で除去活動を行う人々の姿に、この
国が内戦の傷を癒すには途方もない労力が必要であることを実感しました。
同時に国家再建に向け、危険をかえりみず地道に努力する人々がいることに
深い感銘を受けました。

 史上最大の国際会議といわれたWSSDは幾多の困難を乗り越えて成功裡
に終了しました。会議に参加した一人として心から嬉しく思います。今回、
日本代表団は会議の様々な局面で、主導的な役割を果たし、会議成功の原動
力の一つになりました。各交渉グループの意見が対立し、議論がしばしばス
トップしましたが、議長団の求めに応じて日本が絶妙な解決案を用意し、議
論をまとめたことが何回もありました。また、日本がかねてから提唱してい
る、国際社会による戦略、責任、経験と情報の共有を目指す「グローバル・
シェアリング」という考え方がアフリカ諸国を始め各国から広い支持を集め、
1993年以来続けているアフリカ開発会議(TICAD)など日本が行っ
てきたアフリカ支援のための地道な努力が各方面から高く評価されたことが
印象的でした。

 アフリカ問題の解決なくして21世紀の世界の安定と繁栄はあり得ません。

 日本が協力するエチオピアのポリオ療養院では、リハビリに励む子供の一
人から「歩けるようになったら勉強して家族やみんなのために役に立つよう
になりたい」と書かれた手紙をもらいました。ヘリコプターの残骸が放置さ
れて激戦の傷痕が生々しいウアンボの空港では、子供たちの明るい笑顔の歓
迎を受けました。この子たちの明るい未来のためにも、来年10月に日本で
開催されるTICAD3に向け、アフリカ支援への新たな一歩を踏み出すこ
とを改めて決意しました。

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[特別寄稿]
中谷防衛庁長官プロフィール
● 土佐のはまぐり船一艘の話(防衛庁長官 中谷元)

 小泉総理は、構造改革の必要性の精神を長岡藩の米百俵の話にたとえられ
ましたが、私のふるさと高知県にも100年後のことまでを考え政治を行っ
た話があります。

 今から350年ほど前、土佐藩主山内家の執権、野中兼山は、江戸から郷
里の土佐に手紙を送りました。「はまぐりを船一艘持ち帰るつもりであるが、
海路無事で帰ったら諸君のお土産にしましょう」とありました。それで、皆
のものは待ちかねていました。

 さて、いよいよその日がきて、船は、浦戸(高知市)の港に入りました。
それでたくさんのものが港に集まり、船からはまぐりが陸揚げされるのを待
ちかまえていました。すると、兼山は、持ってきたはまぐりを、みんなの目
の前で港の中にざぶんとばかり投げ込んでしまいました。そうして、「これ
は諸君にやるのではない。諸君の子孫末代までに贈るものだ。」といったと
いうことであります。

 以来、その浜辺では、たくさんのはまぐりがとれるようになったというこ
とですが、この話は、今の世代で、贅沢をし、ものを食い尽くすのではなく、
子供や孫の世代にも困らないような政治をすることを教えたものであります。
「構造改革なくして景気回復なし」小泉改革の原点は、日本の将来を見据え
た構造改革であり、私もこの精神を大切に、諸課題に全力を挙げて取り組ん
でおります。

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[小泉内閣の動き]

● 北朝鮮訪問特集(02/09/17)
  平壌で行われた金正日国防委員長との首脳会談の模様など
・ 日朝首脳会談
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/09/17houchou.html

・ 日朝平壌宣言
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2002/09/17sengen.html

・ 会談後の記者会見
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2002/09/17press.html

● 米国訪問特集(02/09/11〜14)
  米国同時テロ犠牲者追悼式典などへの小泉総理の出席の模様など
・ 米国同時テロ犠牲者追悼式典(02/09/11)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/09/11tuitou.html

・ 日・アフガニスタン、日・インド、日米首脳会談(02/09/12)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/09/12nichibei.html

・ 国連総会における一般討論演説など(02/09/13)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/09/13nichibei.html

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[新官邸こんな話]

● 閣議前の集合場所・・・閣僚応接室

 閣僚応接室は、閣議に臨む閣僚のいわば集合場所です。閣議は、官邸で行
われる場合と、国会開会中に国会内で行われる場合とありますが、両方に閣
僚応接室があります。

 これらの部屋では、閣議の前に閣僚の懇談などが行われます。皆さんがテ
レビなどでよく見かける、総理を中心に閣僚がコの字型に並んで座っている
場面は、閣議が始まる前のものです。

 官邸の閣僚応接室は、床の絨毯は赤を基調としており、波形の模様が直線
状に広がっていくデザインになっています。三方の壁は、スギやヒノキの間
伐材を積み重ねた積層壁となっており、木のぬくもりや優しさを感じられる
空間になっています。

 この部屋の奥には、内閣の意思決定が行われる閣議室があります。

※ 閣僚応接室の全景、間伐材の積層壁の写真
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2002/0919p1.html

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[キーワード解説]

● ASEM(アセム)

 ASEM(Asia-Europe Meeting:アジア欧州会合)は、シンガポールの
ゴー・チョクトン首相の提案により、1996年にバンコクで初めて開催さ
れたもので、アジア、欧州、北米の三角関係の中で、従来、相対的に希薄で
あったアジアと欧州の関係を強化することを目的としています。

 現在、アジア側から日本、中国、韓国及びASEAN(東南アジア諸国連
合)加盟国のうち7カ国、欧州側からEU(欧州連合)加盟15カ国、欧州
委員会の計25カ国と1機関が参加しており、2年に1回の首脳会合のほか、
外相会合をはじめとする閣僚会合を開催するなど、様々なレベルで活動して
います。

 ASEMは、「政治対話」、「経済」、「社会・文化・教育その他」を柱
とした幅広い分野を対象とした、アジアと欧州の間の対話と協力の場である
のが特徴です。

 22日からデンマークのコペンハーゲンで行われる第4回首脳会合には小
泉総理も出席し、朝鮮半島情勢をはじめとする地域情勢、テロ対策、アジア
及び欧州の経済情勢などについて各国首脳と意見交換を行う予定です。

※ 外務省ホームページ(ASEM)
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/asem/index.html

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[編集後記]

 今回、小泉総理が日本の総理として初めて北朝鮮を訪問し、日朝間の様々
な懸案事項が日朝首脳会談で話し合われました。懸案事項の中で我が国が最
も重要と位置付けた拉致問題については、北朝鮮に拉致された人の安否につ
いて、生存者4名、死者8名、北朝鮮への入国を確認できなかった人が1名
であるということが伝えられました。私は、その瞬間、拉致された人たちの
ご家族のことを思うと、言葉も見つかりませんでした。小泉総理は金正日国
防委員長に対し強く抗議し、金委員長は、過去に北朝鮮の関係者が行ったこ
とを率直に認め、遺憾なことであり、お詫びすると述べましたが、今後は、
政府としてできる限りご家族の期待に応えられるよう、行動していきたいと
思います。(晋)
安倍内閣官房副長官プロフィール安倍内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎 
編集長:内閣官房副長官 安倍晋三  
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)