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小泉内閣メールマガジン 第66号 =========================== 2002/10/17

★☆ 今週のキーワード「国交」 ☆★
 今月末に再開される日朝国交正常化交渉。そもそも「国交」ってどのよう
な意味か知ってますか?(解説は最後に)
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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 拉致被害者の方々の帰国

[大臣のほんねとーく]
● 裁判への国民参加(法務大臣 森山眞弓)
● 人と情報のネットワークで防災対策を(防災担当大臣 鴻池祥肇)

[特別寄稿 〜 小柴昌俊氏、田中耕一氏ノーベル賞受賞について]
● 文部科学大臣 遠山敦子
● 科学技術政策担当大臣 細田博之

[小泉内閣の動き]
● 知的財産基本法案の了承(02/10/16)
● 企業改革経営者及び新事業挑戦者への内閣総理大臣表彰(02/10/16)
● 小泉総理の談話(拉致被害者の方々の帰国)(02/10/15)
● 国際観艦式への小泉総理の出席(02/10/13)
● ノーベル賞受賞者との懇談(02/10/11)
● レバノン首相との会談(02/10/11)
● 構造改革特区推進のためのプログラムの決定(02/10/11)

[新官邸こんな話]
● 大型スクリーンを備えた大会議室

[キーワード解説]
● 国交

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール
● 拉致被害者の方々の帰国

 小泉純一郎です。

 15日、地村保志さん、浜本富貴恵さん、蓮池薫さん、奥土祐木子さん、
曽我ひとみさんの5名の方々を故国日本にお迎えすることができました。

 羽田空港でタラップを降りたった5人の姿、そして「あいたかった」とい
う記者会見をテレビで拝見し、言葉少ない中にこもった長い間の思いを感じ
ました。

 拉致された方々とご家族が20年余という歳月の間味わってこられた悲し
み、苦しみを思うとき、私は胸が痛みます。

 皆さんには、故郷で家族水入らずでゆっくりとおくつろぎいただきたい、
そして、これまでのつらかった心の痛みが少しでも和らぐことを心より願っ
ております。

 今回の帰国で、拉致問題の解決に向けて第一歩を踏み出すことができまし
た。しかし、ご家族ご一緒での帰国や生存が確認されていない方々について
の真相究明など、解決すべき課題はまだ多く残されています。

 今月29日には日朝国交正常化交渉を再開します。この中で、拉致問題を
日朝間の諸懸案の最優先事項として取り上げていきます。交渉の場を通じて、
拉致問題や核開発、ミサイル等の安全保障上の問題の解決を目指して、北朝
鮮に粘り強く働きかけていきます。

 明日から、臨時国会が開会します。外交問題に加え、経済問題、行政改革、
規制改革などが論議されます。

 日本経済をとりまく環境には厳しいものがあります。日本経済の再生に向
けて、デフレ克服、不良債権処理と金融システム改革、都市再生、雇用や中
小企業のセーフティネット、あるべき「税制」の構築など総合的な対応策を
とりまとめます。

 課題は山積。全力でとりくんでいきます。

 皆さんのご理解とご協力をお願いします。

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[大臣のほんねとーく]
法務大臣 森山眞弓プロフィール
● 裁判への国民参加(法務大臣 森山眞弓)

 日本は国民の教育水準は世界一といえるほど高く、政治への参加意識も進
んでいますが、司法、つまり裁判への国民参加は大変遅れています。昨年の
司法制度改革審議会の提言でも大きく取り上げられ、私は9月にフランスで
この点について勉強してきました。

 ヨーロッパでは、当たり前のことになっているせいか、「何故そんなこと
を聞くの?」と一瞬戸惑う面持ちでしたが、親切に説明してくれました。

 「1789年のフランス革命以来です。当時裁判は貴族や宗教界の思うま
まに人民を圧迫するものと考えられていたので、これに人民の考えを反映さ
せることがぜひ必要と参審制が生まれました」と、200年以上も前にさか
のぼります。今は重大刑事事件について判事3人と民間人9人の合議により
決定することとし、その民間人は有権者名簿から無作為に選ばれます。

 皆で一緒に審理をした上、秘密会を開いて協議し、無罪か有罪か、刑はど
の位か等を相談して決めます。有罪とする場合には8人以上の意見の一致が
必要です。これは、最低でも民間人の過半数が賛成しない以上、被告人に不
利な判決をすることができないようにするためで、なかなかよく考えられた
仕組みです。ただ、素人の民間人が世の中の風潮に流されて、判断を誤るこ
とはないだろうかという一抹の不安があります。

 その疑問に対し、フランスの検事総長がこんな話をしてくれました。「私
がまだ若い見習いだった時、アルジェリア出身の人が近親相姦で裁かれた事
件がありました。参審員の人々は皆、『とんでもない悪い奴だ、極刑の20
年がふさわしい』と5分もたたないうちに結論を出してしまいました。する
と裁判長が『ごもっともです。でもこのような重大事件について5分で議論
が終わったのではどうかと思われるので、もう少し雑談でもして時間を過ご
しましょう』と提案しました。それもそうだととりとめない話をしているう
ちに、中の1人がふと『アルジェリア人は私たちとは違う価値観を持ってい
るのかもしれない』とつぶやき、それをきっかけに議論が復活し延々1時間
半、無罪とする意見も有力になりました。裁判長は、何れもうなずけるがま
とまりをつける結論は得られないだろうかと示唆し、結局、有罪で刑は7年
で落ち着いたのでした。
 見学していた見習いの私は事の展開に驚き、大変印象深く今も忘れられま
せん。これは参審制を生かしながら、老練なプロの裁判長の巧みなリードに
よって極端な結論を避け、妥当な線を導きだした一つの例です」と。

 参審制は、国民の良識と同時にプロの裁判官の人格、力量も問われること
になるのだなと、興味深く聞いたのでした。

防災担当大臣 鴻池祥肇プロフィール
● 人と情報のネットワークで防災対策を(防災担当大臣 鴻池祥肇)

 「防災」という言葉が広く使われ始めたのは、割と近年のことだそうです。
1923年の関東大震災以後、昭和の代になっても大きな災害が相次ぎました。
1933年には三陸沖地震、1934年には室戸台風で、多くの方が亡くなりました。
その頃から、「防災」という言葉が使われるようになったと言われています。

 「防災」とは文字通り「災害」を防ぐことです。どんなに科学が進歩して
も、地震や火山噴火を止めることはできません。しかし、それを「天災」と
して諦めるのではなく、被害をできるだけ少なくする努力に叡智を結集する
べきだ、それが「防災」という言葉に込められていると私は思います。

 戦後、防災施設の整備や、地震予知などの研究が進められました。地震に
強い建築物も増えてきました。防災対策は随分進んだように思われました。

 しかし、1995年阪神・淡路大震災では、私の地元兵庫県を中心に6,435名
という多くの方が犠牲となってしまいました。私自身も被災したわけですが、
あの日の人々の絶望的な叫び声と広がる炎の中で、人と人との温かい助け合
いを、今も思い起こさずにはいられません。

 数万人の人々が一瞬のうちに生き埋めとなりました。そのうち8割以上の
方が近隣の人たちによって救出されたという事実はあまり知られていません。
地域の人たちのお互いの助け合いが多くの人を救ったのです。

 政治家として、私は常に「信なくば立たず」を志の原点としてきました。
これは、防災についても同じだと思います。災害に立ち向かうには、人と人
の信頼感が原点だという思いを強くしています。

 どんな仕事でもやはり「人」が基本です。最近では、それに加えて「情報
」も大きな役割を持つようになってきました。

 「人」と「情報」を基本として、防災対策を強化するため、政府の中央防
災会議では、現在、「防災に関する人材の育成・活用専門調査会」「防災情
報の共有化に関する専門調査会」という2つの専門調査会で、専門の方々に
熱心にご検討をいただいております。人と情報のネットワークを活かし、行
政と国民が一体となった防災対策を確立するため、できるだけ早期に内閣と
しての結論を出したいと思っています。読者の皆さんも是非ご意見をお寄せ
ください。お待ちしています。

※ 内閣府ホームページ(防災情報)
 http://www.bousai.go.jp/index.html

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[特別寄稿 〜 小柴昌俊氏、田中耕一氏ノーベル賞受賞について]
文部科学大臣 遠山敦子プロフィール
● 文部科学大臣 遠山敦子

 先週は、日本の頭脳が世界を驚かせたうれしいニュースが連続して飛び込
みました。小柴昌俊さんと田中耕一さんのノーベル賞受賞です。これは私た
ち国民に未来への自信と希望を与えてくれる素晴らしい出来事でした。

 物理学賞は、29年ぶり。化学賞は、一昨年、昨年に続いて三年連続受賞。
また、同じ年に二人の日本人が受賞するのは初の快挙です。知の世紀を担う
に足る日本の研究者達が、新たな知の地平を切り拓いてくれたのです。

 小柴さんの業績は、雄大な着想と独創的な手法で超新星からのニュートリ
ノを史上初めてとらえ、ニュートリノ天文学という研究分野を導いた画期的
なものです。しかもそれを下支えしたのが、カミオカンデの光電子増倍管を
作りあげた、浜松にある民間企業の高度の技術であったことも見逃せません。

 田中さんはソフトレーザー法という全く独創的なタンパク質構造分析手法
をあみだしました。それが今世界のバイオ科学者が競いつつ進める最先端の
研究を可能にし、今後医療や新薬開発など多方面に応用されるでしょう。日
本企業の若き研究者がもつ知力と技術の高さが、国際的に証明されました。

 この勢いを加速するには、国民の意識改革も必要です。直ちに利益につな
がらなくても、広い心で独創的な研究や人物を高く評価すること、萌芽的な
研究を支援すること、若者が科学や技術の世界に飛び込んでくれるような環
境をつくること。日本の得意分野をのばして、元気な国にしたいものです。

科学技術政策担当大臣 細田博之プロフィール
● 科学技術政策担当大臣 細田博之

 東大名誉教授小柴先生のノーベル物理学賞と島津製作所の田中さんのノー
ベル化学賞受賞が決まりました。

 自然科学分野の日本人受賞者を振り返って見ますと、1949年に初めて
湯川先生が受賞されてから、次の朝永先生までに16年かかっています。そ
れから福井先生まで8年、利根川先生まで6年、白川先生まで13年です。
それが、昨年の野依先生までは1年、今年の小柴先生まで1年、次の田中さ
んまではわずか1日ということですから、これからの日本人の活躍が非常に
楽しみです。また、昨年3月に科学技術基本計画において「50年で30人
のノーベル賞」を目指すとしたところですが、最初の2年で既に3人が受賞
されたということは大変幸先の良いことだと思います。

 特に今年の場合、小柴先生は七十六歳と日本人最高齢、田中さん四十三歳
と湯川先生に次ぐ若い年齢での受賞です。さらに、田中さんは民間企業の現
職のエンジニアとしては初めてです。これらは、我が国の研究者の水準の高
さ、層の厚さ、そして活動の場の広さを示すものであり、世界最高水準の科
学技術創造立国が着実に実現されつつあると実感しています。

 お二人の受賞を励みとして、少年少女が科学技術に興味を抱き、若い研究
者が能力と独創性を最大限に発揮できるような、国全体の環境づくりに一層
努力してまいります。

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[小泉内閣の動き]

● 知的財産基本法案の了承(02/10/16)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/10/16chiteki.html
  知的財産戦略会議において、知的財産の創造、保護、活用を促進する施
 策を集中的・計画的に推進することを目的とした法案を了承

● 企業改革経営者及び新事業挑戦者への内閣総理大臣表彰(02/10/16)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/10/16kigyokaikaku.html
  経済活性化戦略の一環として、企業改革に手腕を発揮した経営者及び国
 民の起業家精神を呼び起こすためモデルとなる起業家を小泉総理が表彰

● 小泉総理の談話(拉致被害者の方々の帰国)(02/10/15)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2002/10/15danwa.html
  拉致被害者のうち5名の方々の帰国実現にあたっての小泉総理の談話

● 国際観艦式への小泉総理の出席(02/10/13)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/10/13kankansiki.html
<ビデオ>http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/index.html
  海上自衛隊の創設50周年の記念行事の一つとして行われた国際観艦式
 への小泉総理の出席の模様

● ノーベル賞受賞者との懇談(02/10/11)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/10/11nobel.html
<ビデオ>http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/index.html
  ノーベル賞受賞が決まった小柴昌俊氏と田中耕一氏との懇談の模様

● レバノン首相との会談(02/10/11)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/10/11lebanon.html
  ハリーリ首相との会談の模様
  中東地域の安定にとってレバノンの安定が重要であるとの認識で一致

● 構造改革特区推進のためのプログラムの決定(02/10/11)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2002/10/11tokku.html
  構造改革特区推進本部において、特区制度の骨格、特例措置を講ずるこ
 とができる規制、今後のスケジュール等について定めたプログラムを決定

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[新官邸こんな話]

● 大型スクリーンを備えた大会議室

 官邸の執務機能のなかで、最も充実したのは会議室かもしれません。旧官
邸に比べ、会議室の数が大幅に拡充されました。

 4階にある大会議室は、多目的に利用され、官邸の中でも使用頻度の高い
会議室です。この会議室の特徴的な機能は、正面の壁に取り込まれた「大型
スクリーン」で画像情報を用いての会議が可能になっていることです。

 新官邸になってはじめて行われた9月の総合防災訓練でも、この会議室で
開かれた関係閣僚会議や緊急災害対策本部会議などで、大型スクリーンが活
用されました。

 機能の向上に加え、大会議室は、部屋の壁も明るい色調の「トチの木」の
集成材が使われ、床も明るいグレーの絨毯が敷かれています。窓側は全面ガ
ラス張りで、開放感のあるしつらえになっています。

 また、大会議室の入口の脇には、素焼きの石を積み上げた壁があります。
ここは、総理が記者たちからインタビューを受ける場所として、テレビを通
して見たことのある方も多いのではないでしょうか。

※ 大会議室全体、総合防災訓練の様子、焼物の壁の写真
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2002/1017p1.html

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[キーワード解説]

● 国交

 国交とは、国際法上一定した概念ではありませんが、一般的に、二国間の
外交関係(国家を正式に代表する政府間の公式な関係)のことをいうことが
多く、平成14年10月現在、我が国が外交関係を持つ国は、我が国以外の
国連加盟国190カ国のうち188カ国にのぼります。

 外交関係の開設にあたっては、双方が相手国を主権国家として認めている
ことが前提となります。我が国は、国連加盟国のうち北朝鮮(朝鮮民主主義
人民共和国)を除く全ての国を国家承認(相手国を主権国家として認めるこ
と)していますが、国家承認をしたからといって必ず外交関係が開設される
とは限りません。例えば、我が国はモナコ公国を国家承認していますが、外
交関係は有していません。

 なお、国連加盟国以外で我が国が外交関係を持つ国としては、バチカン市
国があります。

 外交関係を開設するあたっては、相互の同意が必要とされています。その
相互の同意は、書簡の交換等によりなされ、さらに相互に大使館を開設し、
常駐の外交使節を交換することが約束されます。その後は、外交使節を通じ
て両国間の問題の解決が図られます。

 今月29、30日に再開される日朝国交正常化交渉では、まず、拉致問題
を日朝間の諸懸案の最優先事項として取り上げるとともに、日朝平壌宣言の
原則と精神に則って、北朝鮮側の誠意を見極めつつ、慎重に交渉を進めるこ
ととしています。

※ 首相官邸ホームページ(日朝国交正常化交渉に関する基本方針)
 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/nittyo/kettei/021009kihon.html

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[編集後記]

 澄み切った日本晴のもと、北朝鮮によって連れ去られた地村保志さん、浜
本富貴恵さん、蓮池薫さん、奥土祐木子さん、曽我ひとみさんが日本への帰
国を果たしました。羽田で迎えたご家族の皆様の胸には青いりぼんが揺れて
いました。小生も胸にりぼん、家では日の丸を揚げて歓迎しました。青いり
ぼんは、家族は離れ離れにさせられていても青い空でつながっている、そう
いう思いを込めた家族の気持ちの象徴だそうです。5人の皆さんは是非ご家
族とそれぞれの故郷でゆっくりしていただきたいと思います。これで拉致問
題は解決したわけではありません。残された子供たちの帰国、そして亡くな
ったという北朝鮮の説明が正しいのか、日本政府として確認しなければなり
ません。北朝鮮とこれから交渉するために今大切な事は、心をひとつにする
事ではないでしょうか。(晋)
安倍内閣官房副長官プロフィール安倍内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎 
編集長:内閣官房副長官 安倍晋三  
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)