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小泉内閣メールマガジン 第80号 =========================== 2003/01/30

★☆ おんらいん読者感想 ☆★
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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 春風を斬る

[大臣のほんねとーく]
● フリーターにどう応えるか(厚生労働大臣 坂口力)

[特別寄稿]
● 拉致問題への政府の取り組み(内閣官房参与 中山恭子)
● 緑陰道路を造ろう(都市再生戦略チーム座長 伊藤滋)

[小泉内閣の動き]
● 「平成15年度の科学技術関係施策について」などの決定(03/01/28)
● 観光立国懇談会の初会合(03/01/24)
● 構造改革特別区域基本方針の決定(03/01/24)

[数字でみる日本]
● 1,681万円

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]

小泉総理大臣プロフィール
● 春風を斬る

 小泉純一郎です。

 先週から始まった通常国会では、経済問題、外交など様々な課題について、
活発な議論をしています。情勢を見きわめながら、基本的な方針を守って、
改革を進めていくという基本姿勢は、何も変わっていません。

 補正予算が成立したのち、国会で施政方針演説を行い、改革路線をさらに
強化していくという方針をはっきりと謳うことにしています。活力ある日本
の再生にむけて全力で取り組んでまいります。

 活力ある国づくりの上で、私は日本の観光資源に注目しています。日本か
ら海外への旅行者は年間1600万人なのに、外国から日本にくる旅行者は
500万人。フランスへの旅行者7600万人、中国への3300万人に比
べてもずいぶん少ないのが現状です。

 日本には、美しい自然、歴史的建造物や伝統芸能など素晴らしい観光資源
があります。おいしい日本料理や温泉のファンは、海外にもたくさんいると
思います。先日来日したマレーシアのマハティール首相も東北の温泉に行く
のを楽しみにしていました。

 日本は、弥次さん、喜多さんの昔から、安全に、楽しく旅行ができる数少
ない国の一つではなかったかと思います。幕末や明治の初期に多くの西洋人
が日本を旅して暖かいもてなしを受けました。イザベラ・バードというイギ
リス人女性は日本各地を外国人女性が一人で安全に旅行できたことに驚き、
人々の親切さに感激したことを記しています。

 旅の途中でふれあう人情やあたたかい温泉、おいしい料理。私も、旅行は
大好きです。

 海外の人に日本のよさをもっと知ってもらい、たくさんの方々に日本に来
てほしい。日本に住んでいる方々にも、改めて、国内の観光資源の豊かさを
見直していただきたいと思います。2010年には日本を訪れる外国人を倍
増させることを目標にしています。

 先日、鎌倉円覚寺の管長から、「電光影裏斬春風(でんこうえいりしゅん
ぷうをきる)」の書をいただきました。円覚寺を開いた鎌倉時代の禅僧無学
祖元の言葉です。

 この言葉は、無学祖元が元(げん)の兵士に囲まれて、刀で斬りかかられ
そうになった時、「春風を斬るようなもので、斬っても斬れるものでない。
」と泰然としていたという故事によるものだそうです。

 私も春風(しゅんぷう)のこころを持って、総理大臣の責任を果たしてい
きたいと思います。

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[大臣のほんねとーく]

坂口厚生労働大臣プロフィール
● フリーターにどう応えるか(厚生労働大臣 坂口力)

 新年度予算の雇用対策で、若人が集まり、話し合い、就職について考える
場所を都市部で提供しています。出来る限りの情報を揃えますが、今までの
ように積極的な就職の勧めは行いません。聞かれたら答える程度にしたいと
考えています。

 なぜか。フリーターと呼ばれる人々は200万人に達しています。パート、
アルバイト、短期契約など非正規労働者が多数です。過半数が週40時間以
上働いています。

 フリーターが増加する要因には、景気動向の陰が色濃く出ていることは云
うまでもありません。早期に景気を回復させる決意です。

 しかし、景気が良くなれば無くなる存在だと考えるのは早計であり、若者
達の心の中の変化を読みとる必要があります。

 フリーターには無職者もいますが、非正規労働者から正規労働者になりた
いという人は3割位しかいないと主張する研究者もいます。この人たちの就
業は不安定ではありますが、それ故に日々の仕事に緊張感と充実感があり、
一日の結果が次の日の仕事を生み出して行く満足感が何物にも代え難いとい
うのです。あまり目的感もなく大きい企業で勤めているよりは、よほど充実
した日々であると語っています。高校の就職担当教官が、あなたはこの会社
の就職試験を受けなさいとか、ハローワークからこの会社で辛抱すべきだと
押しつけたり、割り振ることに反発し、不快に思っています。彼らは自分で、
或いは自分たちでそれぞれアルバイトや短期契約雇用の職を探し、彼らに対
して強いニーズを持つサービス業や卸売・小売業の要求に応え、それらの産
業を支えるところまで来ています。

 雇用が少ないだけの理由でフリーターが増えている訳ではなく、若人の職
に対する考え方、形式よりも充実感を選択する生き方の変化を考える必要が
あります。彼らの将来に応える雇用を提供しなければなりません。

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[特別寄稿]

内閣官房参与 中山恭子プロフィール
● 拉致問題への政府の取り組み(内閣官房参与 中山恭子)

 北朝鮮はNPT脱退など核開発の脅威をかざし、その動向は目の離せない
状況になっています。しかし、このような緊迫した状況の中でも、拉致問題
を疎かにせず、真剣に取り組むことは政府の責任であると思います。

 拉致された人々は、世界で最も安全であると考えられていた日本に、安心
しきって住んでいて被害に会い、24年間、怯えながら苦難の生活を送って
きました。日本では家族の方々がそれぞれ娘や息子の生死も分からぬまま、
苦しい思いの中でその救出を政府に懇願し、世の人々に訴え続けてきました。

 日本人が拉致されたとき、救出に当たるのは当然のことながら日本政府の
役割です。国民の生命と安全を守ることは国家としての最も基本的な役割で
す。

 昨年10月15日、拉致された5人が帰国しました。「お帰りなさい。」
と暖かく迎えられたことがどれほど嬉しかったか計り知れません。10月
24日、政府は「5人は今後とも日本に滞在していただき、また現地に残っ
ている家族の身の安全を確保し、その帰国日程の確定を北朝鮮に対し強く求
めていくこととする」との方針を決定しました。「併せて、生存が確認され
ていない拉致被害者の方々についての事実解明も強く求めていくこと」を決
定しました。やっと日本政府がこの拉致事件を、自らの問題として扱い、当
事者となって拉致された者の救出にあたることが明確に示されました。この
決定に先立ち5人の方々からは日本に残って家族を待ちたいとの連絡を頂い
ていましたが、本人や家族の希望の結果としてではなく、政府の判断として、
帰国した5人の滞在を延長するというのが、この方針決定に拘わった関係者
の一致した意見でした。

 今後最も大切なことは、日本の人々が、拉致問題に対し引き続き関心を寄
せ、意見を述べ、この問題に係わっていくことであると考えています。北朝
鮮との交渉は政府が行ないますが、交渉が成功するためには、日本の一般の
方々の拉致問題の解決に対する関心と、政府に対する支持が必須です。

 日朝関係の改善と協力の推進は、北朝鮮、日本双方に対して大きな利益を
もたらすことになるでしょう。対話を通じて、核を含む安全保障上の問題や
国交正常化に向けた懸案の解決に取り組むことが重要です。そして、懸案の
中でも、拉致問題については、これを棚上げにして日朝国交正常化はありえ
ないこと、拉致被害者及びその家族の生命を交渉のカードにすることは無意
味であることを北朝鮮に理解してもらう必要があります。

 北朝鮮に残っている家族達が日本の土を踏み再会が果たせますように。ま
た消息不明の方々に関する情報が包み隠さず提供され、生存者が家族ぐるみ
で帰国できますように。時間はかかるかも知れませんが、一丸となって要求
していくしかありません。

 こうした問題が解決すれば、北朝鮮が豊かになるための協力、日朝間に友
好的な関係が築かれるための協力を、日本人であれば誰もが惜しまないこと
でしょう。

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都市再生戦略チーム座長 伊藤滋プロフィール
● 緑陰道路を造ろう(都市再生戦略チーム座長 伊藤滋)

 昨年の秋、ヨーロッパの都市をいくつか訪問しました。そして街路樹の大
きさ、並木通りの緑の豊かさに改めて強い感銘を受けました。ヨーロッパの
街路樹はのびやかに育ち、歩道に濃い緑の陰をおとしていました。歩道には
涼しい風が流れていました。木の高さは建物の4階位までありました。剪定
をしていないからです。建物にも緑の陰が落ち、直射日光をふせいでいまし
た。

 それに比べて日本の都市の街路樹は何と貧弱なことでしょう。東京の表参
道や仙台の定禅寺通りのような、例外はあるとしても、大部分の街路樹は剪
定をされて盆栽風にまとめられています。樹木の間隔も広く、歩道を木陰で
おおう役割はまったく果たしていません。

 ひどい場合には、9月になるともう枝や葉がばっさりと切り落とされてし
まうのです。緑陰を利用して道路表面の温度を下げるという配慮は全くない
のです。ヒートアイランドを防ぐ機能は無視されています。

 さらに地方都市に行きますと、街路樹には度重なる剪定のために、枝先に
は醜い肉腫のようなこぶが出来ています。並木通りは醜くて美しくないので
す。この無残な姿の街路樹は、交通信号を見やすくするための結果だそうで
す。それならば樹木の下枝をかりこみ見通しをよくし、幹を上に早く育てて
ゆけばよいのではないでしょうか。

 ヨーロッパを見習い、剪定を止めて木を大きく育てましょう。歩道を緑陰
で覆う美しい並木道を都市の中に沢山造ろうではありませんか。それにして
も役人は何を考えているのでしょうか、不思議です。

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[小泉内閣の動き]

● 「平成15年度の科学技術関係施策について」などの決定(03/01/28)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/01/28kagaku.html
  総合科学技術会議において、来年度の主な施策の進め方をまとめた「平
 成15年度の科学技術関係施策について」などを決定

● 観光立国懇談会の初会合(03/01/24)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/01/24kanko.html
<ビデオ>http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2003/01/24kanko.html
  幅広い観点から、我が国の観光立国としての基本的なあり方を検討する
 観光立国懇談会の初会合の模様

● 構造改革特別区域基本方針の決定(03/01/24)
 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kouzou2/kettei/030124kihon.html
  4月から受付が始まる特別区域の認定申請に向け、制度の概要を定めた
 構造改革特別区域基本方針を閣議決定

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[数字でみる日本]

● 1,681万円

 1,681万円とは、「家計調査」(総務省)による平成14年4〜6月期にお
ける1世帯当たりの平均貯蓄額です。これは一人当たり517万円貯蓄してい
る計算になります。

 この内訳は、普通預金などの通貨性預貯金が14.1%、定期預金などの定期
性預貯金が47.0%、積立型の生命保険などが26.6%、株式や貸付信託などの
有価証券が10.2%、社内預金など金融機関以外への貯蓄が2.1%となってい
ます。

 1,681万円という数字は単純平均であり、一部の貯蓄額が高い世帯が全体
を引き上げています。貯蓄額が3,000万円以上の世帯は全世帯の15.2%、さ
らに4,000万円以上の世帯は9.7%となっています。

 一方で、全世帯の3分の2程度が平均を下回っており、全ての世帯を貯蓄
の多い順に並べた場合に、ちょうど真中に位置する世帯の貯蓄額は1,020万
円、また、貯蓄額により各世帯をグループ(200万円単位)に分けた場合に、
最も多くの世帯が属するのは200万円未満(13.5%)となっています。

 平均貯蓄額の推移をみると、昭和37年に平均年収のおよそ8割(年収58万
円に対し44万円)だった(「貯蓄動向調査報告」による)ものが、ほぼ一貫
して増加し、40年後の平成14年には平均年収(689万円)の2.4倍に達してい
ます。

 我々が生活設計をするうえで、資産形成はとても重要です。計画的に資産
を形成していくためには、個々の商品の知識だけでなく、金融の仕組みや取
引のルールなどについての理解も深めていく必要があります。

 昨年12月、預金保険制度が改正され、当座預金、普通預金等については平
成17年3月末まで引き続き全額が保護されることになりました。また、平成
17年4月以降も、当座預金等の利息のつかない預金については、全額が保護
されます。

 また、平成15年度税制改正案では、預貯金なみの手軽さで株式投資ができ
るよう、金融・証券税制を軽減・簡素化することとしています。

※ 金融庁ホームページ(新しい預金保険制度について)
 http://www.fsa.go.jp/syouhi/syouhi/syouhi-hogo1.html

※ 金融庁ホームページ(証券税制の大幅な改善について)
 http://www.fsa.go.jp/news/newsj/14/syouken/f-20021220-3.html

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[編集後記]

 先週、横綱貴乃花関が引退を表明しました。小泉総理が「感動した」と思
わず気持ちをストレートに伝えた、あの表彰式から1年半、貴乃花関にとっ
ては、つらい怪我との闘いの年月であったと思います。
 武蔵丸を倒し優勝をきめたあの取組、休場しておけばもっと続けられたの
に、との声もあります。しかし、あの怪我をおしての大一番、土俵からみな
ぎる気迫が総理をはじめ多くの人々に感動を与えたのではないでしょうか。
12年前、彼が千代の富士を破り、凛々しい若武者ぶりを印象づけた5月場
所、その日から3日後に亡くなることになる、病床から見ていた父が「時代
がかわったな」ともらしたのを思い出します。「敗れざる者」、それは「記
憶に残る名力士」だと思います。貴乃花関の親方としての大成を期待します。
 今週の特別寄稿は中山参与にご登場いただきました。とってもソフトなな
かにも確固たる信念を持った方であることがご理解いただけたのではと思い
ます。(晋)
安倍内閣官房副長官プロフィール安倍内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 安倍晋三
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)