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小泉内閣メールマガジン 第94号 =========================== 2003/05/15

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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● SARS対策に万全の体制をとっています

[大臣のほんねとーく]
● 三回目の“骨太”(経済財政政策担当大臣 竹中平蔵)

[特別寄稿]
● はやぶさに乗せる夢(文部科学大臣 遠山敦子)
● 「はやぶさ」の成功で世界一の宇宙科学の成果を
  (科学技術政策担当大臣 細田博之)
● コロンビア号の犠牲を乗り越える意味
  (宇宙飛行士、日本科学未来館館長 毛利衛)

[小泉内閣の動き]
● 産業再生機構社長との会談(03/05/13)
● 全国交通安全運動中央大会への小泉総理の出席(03/05/12)
● 欧州訪問の記録(ビデオ)(03/04/26〜05/03)

[観光カリスマ百選]
● 守り続ける「日本の秘湯の原風景」(秋田県田沢湖町)

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール
● SARS対策に万全の体制をとっています

 小泉純一郎です。

 いま中国など世界のあちこちでSARSが流行し、たくさんの方が亡くな
っています。SARSは、深刻な健康問題であるのはもちろんのこと、海外
旅行や経済活動にまで大きな影響を与えるようになっています。

 さいわい日本ではまだ患者はでていませんが、まず水際で撃退できるよう
に、空港や港などでしっかりとした検疫体制をとっています。「日本の空港
は厳しすぎる」という声もあるようですが、ご協力をお願いしたいと思いま
す。

 そして、万が一患者が発生した時もただちに適切な治療や必要な対応がで
きるように全国47都道府県で体制を整えました。診断方法や治療法の開発
とワクチンの製造に向けて、緊急の研究開発をはじめるよう指示もしました。

 国内対策だけではなく、中国などに対して、日本はすでに専門家を派遣し
たり医療器材を提供していますが、積極的に協力していきたいと思います。

 SARS対策には万全の対策をとっていますが、皆さまの協力をお願いし
ます。

 昨日、有事関連法案が衆議院の委員会で可決されました。「備えあれば憂
いなし」と言いますが、これまでは「備えると憂いが生ずる」という考え方
があって、有事の問題は議論すること自体がタブーのような状況が続いてい
ました。

 しかし、安全保障という国の存立にかかわる基本的な問題は、ひろく国民
全てが議論をして、合意をつくっていかなければならないものだと思います。
国民の安全、そして国の平和と独立にかかわる大事な問題について、今回、
与党と野党第一党との間で合意ができたということは画期的なことだと思い
ます。この合意をふまえて、さまざまな緊急事態に対処するために必要な法
制度を整備していきたいと思います。

 ところで、この9日に小惑星探査機「はやぶさ」を載せたミュー5ロケッ
トの打ち上げに成功しました。「はやぶさ」は、これからずぅーっと宇宙空
間を旅して、2年後にやっと、はるか離れた小惑星に接触します。わずか1
秒間という短い接触時間の間に、地表の物質を数グラム採取して、また2年
間かけて地球に戻ってくるんです。成功すれば世界初の快挙になります。

 日本の最先端の科学技術が、平和的な役割をになって、太陽系の誕生の謎
を解く。大変誇らしいことだと思います。

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[大臣のほんねとーく]
竹中金融担当大臣/経済財政政策担当大臣プロフィール
● 三回目の“骨太”(経済財政政策担当大臣 竹中平蔵)

 小泉内閣が発足して間もない一昨年の6月、「骨太方針」を発表したこと
を皆さんは覚えておられますか?この「骨太」という言葉は、その年の流行
語大賞にも選ばれました。まさに、経済政策の基本方針であり、改革の設計
図にあたるものです(正式には「経済財政運営と構造改革に関する基本方針
」と言います。)。

 実は昨年も、骨太第二弾を発表しています。第一弾を受けて、より具体的
に経済活性化のため30のプログラムを示しました。今年から始まった構造
改革特区や先行減税は、いずれもこの骨太第二弾から生まれたものなのです。

 そしていよいよ骨太第三弾――――これを来月末までに決定しなければな
りません。過去2年間、骨太方針で経済政策の基本的なあり方を決め、その
後これに沿って予算を編成していくという、新しい小泉流の政策スタイルが
定着してきました。今年は、これをよりはっきりとしたものにしたいと思っ
ています。

 とりわけ、その中身として注目して頂きたいのは、「地方でできることは
地方で」という総理の指示に沿って、国と地方の抜本的な行財政改革につい
て明確な方向を決めるということです。かつ、それを実行に移すための工程
表も明らかにします。明治維新以降、日本は近代的な中央集権国家を目指し
て発展してきました。これにふさわしい強固な行財政のシステムが出来上が
っており、結果的に真の地方分権を阻んでいます。

 そのために私たちは、地方の権限を増やすとともに国から地方への補助金
などを削減し、あわせて地方の税収を充実していきます。さらに、国が地方
に支払う地方交付税交付金の仕組みを変えるという難題を、一体として行わ
なければなりません。まさに「補助負担金の削減」「税源移譲」「地方交付
税改革」という三位一体の改革なのです。

 100年間続いてきた国の根本的な仕組みの見直し―――まさに小泉改革
の要です。国民の皆さんにとってもきわめて重大なこの問題を、いかに骨太
第三弾に折り込むか。「骨太第三弾」は、従来以上に“骨太”な内容を目指
します。

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[特別寄稿]
遠山文部科学大臣プロフィール
● はやぶさに乗せる夢(文部科学大臣 遠山敦子)

 先日打ち上げに成功したH−2Aロケット(液体燃料)5号機に続き、去
る9日、M−Vロケット(固体燃料)5号機の打ち上げが寸分の狂いもなく
成功しました。

 今回宇宙科学研究所が打ち上げたのは科学衛星「はやぶさ」です。これは
小惑星を直接探査することで太陽系誕生の謎を探るという、世界の誰もが実
現させたことのない挑戦的なプロジェクトです。日本の宇宙科学研究者たち
のこの発想は、国際的にも注目を浴びています。

 「はやぶさ」は、地球と火星の間にあるラグビーボールのような形の小惑
星に向け旅立ちました。この小惑星は太陽系誕生当時の痕跡を留めている筈
です。「はやぶさ」は長い軌道を旅した後、小惑星に近づくと自動制御で表
面の物質を採取し、約4年の歳月を経て地球に帰還する予定です。これはと
てつもない精密な設計であり、日本人の独創性の素晴らしさと技術力の確か
さを物語っています。

 また、小型ロボット「ミネルバ」を小惑星の表面で切り離しますが、この
ロボットが跳ね回りながら撮影した画像を地上で見ることもできます。

 今回印象的なのは、「はやぶさ」が149カ国88万人の方々のお名前を
記したフィルムを小惑星に残して来ることです。例えば今から何億年も後に
誰かに発見されるかもしれないと思うと興味が尽きません。

※ 文部科学省宇宙科学研究所ホームページ(M−V−5号機打上げ!)
 http://www.isas.ac.jp/dtc/mv5/mv5.html


● 「はやぶさ」の成功で世界一の宇宙科学の成果を
  (科学技術政策担当大臣 細田博之)
細田沖縄及び北方対策担当大臣/科学技術政策担当大臣/情報通信技術(IT
)担当プロフィール
 今回のM−Vロケットの打上げ成功を心からお祝いします。ロケットの技
術的な完成へ向けた関係者の努力を高く評価しております。

 私は、1992年地元・島根県美保関町(みほのせき)に重さ約6kgの隕
石が落下して以来、隕石や小惑星に大変興味を持っておりました。それで調
べてみると、日本は南極から1万5千個以上の隕石を持ち帰る世界最大の隕
石保有国であることが分かりました。これらの隕石の組成分析により、46
億年の歴史を有する太陽系の起源の情報が、ある程度得られています。

 しかし、隕石は大気圏突入時の高熱によって、内部の組成が変化するため、
今回の「はやぶさ」のように、宇宙から直接採取するのが最良です。もちろ
ん多額の資金と高度な技術を必要としますが、今後とも宇宙科学等の基礎的
・基盤的研究開発については、我が国として継続的・戦略的な取組みを進め
ることが必要と考えています。世界最大の隕石データとの相乗的な効果を期
待しています。


● コロンビア号の犠牲を乗り越える意味
  (宇宙飛行士、日本科学未来館館長 毛利衛)
毛利衛-日本科学未来館館長プロフィール

 日本時間2月1日深夜、スペースシャトル・コロンビア号が地球に帰還す
る大気圏突入の時、大事故が発生し宇宙飛行士7名全員が死亡しました。

 2年近くも延期されてようやく2003年はじめに実現した宇宙実験ミッ
ションでした。私は打ち上げ時から毎日のようにコロンビア号内で行われて
いた実験の様子をNASAから直接送られてくるケーブルテレビで見ていま
した。同僚の宇宙飛行士たちが実験操作で活躍している姿や地上の子供たち
との交信は同時中継で日本科学未来館でも一般来館者にその様子が伝えられ
ていました。日本の大学生たちが提案した実験や全国から選抜された高校生
たちのタンパク質結晶成長実験も順調に終了してミッションとしては大成功
の成果を持ち帰るはずでした。しかし、大気圏突入時予想されない悲劇が待
ち受けていたのです。

 事故から三日後、追悼式は世界中から関係者がテキサス州ヒューストンに
あるジョンソン宇宙センターに集まって行われました。私もこの儀式に参列
しましたが、同僚や関係者たちと顔を会わせて再認識したことがあります。
それは宇宙実験がもうアメリカ合衆国だけで成り立つのではなく世界中の科
学者技術者そしてそれを引き継ぐ若い人たちの協力の上に進んでいるという
こと。もう一つはこの犠牲を乗り越えて世界に貢献するために前進しようと
いうものでした。

 では、なぜ危険を冒しても宇宙に出かけ実験しようとするのでしょうか。

 私たちが普段何気なく使っている電気、乗り物あるいは食べ物など今ある
豊かなすべては私たちの祖先たちが懸命に努力し、命を賭してまで新しい試
みを積み重ねて得たものです。最新の科学によって、現在地球にいる何千万
というすべての生命種は、DNAという共通の遺伝子を持つことがわかって
います。これは人間が生物的に特別ではないことを意味します。生命は誕生
した約40億年前から次第に多様化して種を増やし、環境を変え、環境に適
応し、新しい環境に進出して成功した種のみが生き延びて現在につなげるこ
とができました。そのたびに個々の犠牲がありました。

 宇宙に行くと、海で生まれ、川、陸、空と拡がってきた生命が地球全体を
覆い尽くしている事実を目にします。同時に地球という環境が生命にとって
どれほど貴重なのかもわかります。宇宙への進出は生命の尊さを学ぶ良い機
会になります。

 人類はきっと、殺し合う戦争を不毛と悟り、もっと大きな挑戦に向かうよ
うになると信じています。

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[小泉内閣の動き]

● 産業再生機構社長との会談(03/05/13)
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/05/13saisei.html
  今月8日から正式に業務を開始した産業再生機構の斉藤惇社長、産業再
 生委員会の高木新二郎委員長らとの会談の模様

● 全国交通安全運動中央大会への小泉総理の出席(03/05/12)
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/05/12kotu.html
<ビデオ>http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2003/05/12kotu.html
  交通安全思想の普及、浸透を図り、交通事故防止の徹底を図るために開
 催された「平成15年春の全国交通安全運動中央大会」に出席

● 欧州訪問の記録(ビデオ)(03/04/26〜05/03)
http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2003/05/26ousyu.html
  イギリス、スペイン、フランス、ドイツ、ギリシャの5カ国での首脳会
 談などの模様をビデオで紹介

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[観光カリスマ百選]

● 守り続ける「日本の秘湯の原風景」(秋田県田沢湖町)

 十和田八幡平国立公園の南に位置する乳頭温泉郷に「鶴の湯温泉」があり
ます。江戸時代、秋田藩主が湯治に訪れていた由緒ある温泉宿ですが、高度
成長時代には大型旅館が立ち並ぶ他の温泉地にお客さまを奪われ、さびれた
状態が続いていました。

 その中で1983年に「鶴の湯温泉」の経営を任された佐藤和志さんは、
「昔ながらの秘湯の雰囲気を守る」道を選びました。自然との調和を意識し
て築100年以上の「本陣」を改修するなど、昔からの温泉宿の雰囲気や素
朴さを演出したのです。囲炉裏端で楽しむ山菜料理、“山の湯治場”の色合
いを残す屋内の浴場、自然の懐に抱かれ四季の彩を楽しむ露天風呂など、そ
れは日本人の心の「原風景」といえるものでした。

 その一方で、佐藤さんは、電線や電話線の地下埋設や、地形を活かした歩
道づくりなど、乳頭温泉郷の原風景を壊さない配慮をしながら、道路の拡幅
や駐車場の整備などを行いました。その結果、それまで困難と思われていた
豪雪の冬季間の営業も可能になり、スキー客など新たな客層の取り込みに成
功しました。

 こうした努力と、折からの秘湯ブームに乗って、乳頭温泉郷は観光ガイド
ブックの温泉百選で5年連続のトップとなり、「一度は行ってみたい温泉」
として高い人気を誇るほどになりました。

 最近の佐藤さんの活動範囲は、田沢湖町観光協会会長として、乳頭温泉郷
の環境保全にとどまらず、かつての小学校分校の修復や町の古い建物の保存
など町全体へ広がりました。美しい農村風景を生かした田沢湖町のまちづく
りに、今後も佐藤さんの活躍が大いに期待されています。

※ 田沢湖町の様子
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2003/0515k.html

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[編集後記]

 5月7日に拉致被害者救出のための国民大会が東京で開かれ、1万人を超
える人たちが集まりました。小生も出席しましたが、この問題を解決しよう
との国民の皆様の熱気と強い意志を、あらためて感じました。
 総理には被害者の皆様の子供達や、家族が帰ってきてから会っていただこ
うと思っておりましたが、せっかくの機会でしたので、8日に官邸にお越し
の際、面会していただきました。総理は解決へ向けての強い決意をしめしま
した。こうした我々の意志は必ず、北朝鮮にも伝わると思います。
 中国におけるSARSの広がりは、まだ収まる気配は見えませんが、現在
のところ日本での発症例はありません。今後も、水際で防ぐべく万全をつく
していきますが、このたび総理が議長をつとめる総合科学技術会議で、SA
RSの検査法確立や、ワクチン開発のための研究を、緊急に行うことといた
しました。縦割りではなく、オールジャパンで取り組む総合科学技術会議の
腕の見せどころだと思います。ちなみに、中国へは別途、国際緊急援助隊の
専門家チームを送っています。毛利さんの寄稿にあるように、こうした科学
者の貢献が、科学を進歩させ、そして多くの人たちの命を救うのではないで
しょうか。
 なお、先週から引き続きオンラインアンケートを実施しています。まだの
方は、ぜひご参加ください。結果は後日メルマガでご報告します。(晋)

※ 第2回オンラインアンケート
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安倍内閣官房副長官プロフィール安倍内閣官房副長官
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<国政に関するご意見、配信に関するお問い合わせなど>
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/iken.html
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http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 安倍晋三
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)