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小泉内閣メールマガジン 第103号 ========================== 2003/07/17

★☆ おんらいん読者感想 ☆★
  ※メールマガジンの登録者が対象です(7月21日まで)
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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 「命」の尊さ

[大臣のほんねとーく]
● 「証券市場の構造改革」について
  (金融・経済財政政策担当大臣 竹中平蔵)
● 弾道ミサイル防衛について考える(防衛庁長官 石破茂)
  (第2回 弾道ミサイル対処とわが国の取り組み)

[特別寄稿]
● 総理の魅力(教育改革国民会議委員 曾野綾子)
● イラク支援の最中です(外交評論家、内閣総理大臣補佐官 岡本行夫)

[小泉内閣の動き]
● 日・豪首脳会談(03/07/16)
● 緑化推進運動功労者への内閣総理大臣表彰(03/07/15)

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール
● 「命」の尊さ

 小泉純一郎です。

 東京では、まだ梅雨がつづいていて、暑い日があるかと思うと翌日ぐっと
涼しくなったりしていますが、皆さん、体調を崩さないように、気をつけて
ください。私も気をつけています。

 先日の長崎の事件、4歳の幼児の命を12歳の中学生が奪ったという悲惨
な事件には大きなショックを受けました。最愛のお子さんを失った親御さん
の悲しみや無念さを思うと、胸が痛み言葉もありません。

 最近少年犯罪が凶悪化、低年齢化する傾向がありますが、どうしてなのか。
今回の事件の背景もいろいろな問題があると思います。

 先週の金曜日に、各大臣に少年犯罪に対する総合的な対応策を検討するよ
う指示しました。治安の問題だけではなくて、学校教育の面で反省すべきこ
とはないのか、地域社会がもっと協力して少年たちの成長を見守ることはで
きないのだろうか、そして家庭での親子の関係でもっと気をつけることはな
いのだろうか。考えなくてはいけない問題はたくさんあります。

 「命」の大切さ、相手を思いやり他人のこころの「痛み」を理解する気持
ち、こうしたことをもう一度みんなで考えて行かなければいけないと思いま
す。

 政府もあらゆる面でできることをやって行こうと思いますが、皆さんも、
家族で話し合ったり、学校や地域でよく話し合って、身の回りのできること
から始めていただければと思います。

 今回の事件では、加害者は14歳未満の中学生なので、刑罰を科すことは
ありませんが、加害者の人権保護だけでなく、被害者の立場にももっと配慮
しなければいけません。

 先日犯罪被害者の会の代表の方々とお会いしましたが、「家族を亡くして
もどういう状況だったのかまったく捜査の状況がわからない」と憤慨してお
られました。捜査や裁判を被害者の立場をもっと重視して進めるようにする
にはどうしたらよいか、早速検討を指示しました。

 子供たちは、明日の日本を支える私たちの大切な宝です。子供たちがみん
な明るく元気にやっていける社会の実現をめざして、力を尽くしていきたい
と思います。

 昨日、大リーグのオールスターゲームが行われました。7対6のいい試合
でしたが、松井、イチロー両選手が打撃に守備に活躍し、長谷川選手も打た
れはしましたがいいピッチングを見せました。異なる環境の中でプレッシャ
ーも大きいと思いますが、そういう中で自分の持てる力を発揮して、実績を
あげ、ファンの人気をつかむのは大変なことだと思います。野球以外でも世
界で活躍しているスポーツ選手はたくさんいます。みんながんばって欲しい
ですね。

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[大臣のほんねとーく]
竹中金融担当大臣/経済財政政策担当大臣プロフィール
● 「証券市場の構造改革」について
  (金融・経済財政政策担当大臣 竹中平蔵)

 皆さんは大切な財産をどのような形でもっていらっしゃいますか。資産の
運用においては「リスク」と「リターン」は表裏一体ですから、高いリター
ンがほしいと思ったら、リスクも覚悟しなければなりません。

 もし、ほんのわずかでもリスクがあるのが嫌だと思えば、現金をタンスに
しまっておけば、金利はつきませんから、リターンはゼロです。ただ、全て
の資産をタンス預金として持っている方も少ないと思いますし、反対にまだ
まだ、株式などへ投資している方も欧米にくらべると少ないと思います。や
はり多くの方は銀行などに預金として預けているのではないでしょうか。

 これを少し難しくいえば、現在の我が国の金融システムは、個人が銀行な
どへ預金をし、銀行がその資金を企業などに貸し出すという「間接金融」に
偏っており、個人が企業の発行する株式や社債に直接投資するという「直接
金融」の比率が欧米諸国よりも低いという状況にある、ということになりま
す。

 こうした状況にあまり偏りすぎると、銀行などの金融機関にリスクが集中
することとなり、経済の不確実性が増す中、銀行などの金融機関だけではそ
の増大するリスクが支えきれなくなってしまうおそれがあります。

 そこで、小泉内閣は、「貯蓄から投資へ」の流れを加速し、間接金融から
直接金融へのシフトを進める「証券市場の構造改革」に取り組んでいます。

 具体的には、まず、株式などに係る税率を今後5年間は一律10%とし、
証券会社の「特定口座」を利用することで、税務署に行かずに納税手続きを
済ませられること等を内容とする「新証券税制」を4月から実施しています。

 さらには、個人の方が身近に証券投資を行えるよう、証券会社と投資家と
の間の証券取引の仲介を行う「証券仲介業制度」の創設などに取り組んでい
ます。

 また、証券などの購入を考えていても、投資の知識がないために躊躇して
しまう人も多いのではないでしょうか。金融庁では、証券投資を含む金融取
引に役立つ情報をインターネットで提供したり、今月を「証券減税PR強化
特別月間」として、証券投資についての情報をお知らせしています。皆さん
もこれを機会に証券投資について考えてみてはいかがでしょうか。

※ 金融庁ホームページ(証券投資がより身近になりました!)
 http://www.fsa.go.jp/syouhi/syouhi/zeisei.html

※ 金融庁ホームページ(金融サービス利用者コーナー)
 http://www.fsa.go.jp/syouhi/syouhi.html


石波防衛庁長官プロフィール
● 弾道ミサイル防衛について考える(防衛庁長官 石破茂)
  (第2回 弾道ミサイル対処とわが国の取り組み)

 弾道ミサイルにどう対処するかは随分前から主に米国と旧ソ連で考えられ
てきました。当時は飛来する弾道ミサイルの近くで核弾頭搭載ミサイルを爆
発させ破壊するという相当に荒っぽい防御手段が考えられました。しかしそ
れは核兵器が二個同時に炸裂するという結果になるため、広く採用されるこ
とはありませんでした。

 核ミサイルの保有数を均衡させることによってお互いに使えないようにす
るというABM条約が米ソ間において締結され、恐怖の均衡によって戦争を
招かないという相互確証破壊(MAD)という状態が冷戦期に続きました。
しかし米レーガン政権は、飛来するミサイルを直接宇宙空間で撃ち落とすと
いう全く新しい構想を打ち出しました。これは「スターウォーズ計画」など
と揶揄され、その実現可能性が疑われたものでした。しかしこの計画がその
後ミサイル防衛(MD)構想へと進化し、アメリカは多額の費用と技術を結
集してきました。

 昨年12月に訪米した際、ラムズフェルド国防長官より「これからブッシ
ュ大統領とともにMDシステムの配備を2004年度より行うことを発表す
る」と聞かされました。かつて夢物語といわれた直接迎撃システムが米国に
おいてついに実用化の段階に到達したのです。12年前の湾岸戦争において
米国がイスラエルに配備した初期型の迎撃ミサイルはイラクのスカッドミサ
イルを撃ち落としました。これは比較的速度の遅い短距離ミサイルを地表到
達寸前で迎撃するものであったため、ミサイルの残骸が落下し、大きな被害
をもたらしました。それから十数年経ち、現在では射程が1000キロを超
える落下速度の速い中距離ミサイルにも対応が可能になったといわれていま
す。

 わが国は平成10年12月25日に米国との間でMDについて共同技術研
究に着手することを決定しました。このとき「近年弾道ミサイルが拡散状況
にあり、MDシステムは国民の生命財産を守るために純粋に防御的でかつ代
替手段のない唯一の手段である。わが国がこれに主体的に取り組むことは、
平和国家の基本理念にも沿ったものである」と官房長官談話で述べています。

 次回は、ミサイル防衛に対するわが国の取り組みを紹介致します。

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[特別寄稿]
曾野綾子氏プロフィール
● 総理の魅力(教育改革国民会議委員 曾野綾子)

 一国の総理、またはその国家自体が、外国でどのような存在感をもって受
け取られるか、ということは、大変興味のあることである。

 総理の人間性が個人的に受け入れられる、或いは、人間として興味を持た
れるためには、強烈な個性が要る。強烈な個性は付け焼き刃ではできない。
かねてからその人が、人生をどのように受け止めているかで量られるのであ
る。

 国家でも個人でも、関係はすべて力で決まる。力というとすぐ軍事力を想
像する人もいるが、それは単純過ぎる。軍事力、つまり腕力でことを解決し
ようという国家は、たぶんその軍備のゆえにまもなく経済的に破綻するだろ
う。

 実は世界を動かす力には、三つの要素がある。金の力、権力、最後には大
きな意味での性的魅力=セクシーな魅力である。

 三つの要素の中では、金の力が一番わかり易い。札束で相手を従わせよう
ということで、金が続く間は、ついて来る人も国家もある。日本はオイルシ
ョックの時にも、札束を振りかざしてどうにか危機を乗り越えて来たのであ
る。

 権力は他人の力との結びつきだ。世間も世界も権威に弱い。偉い人と親戚
だ、親友だというと、そういう人も多分偉いんだろうと思う。しかし虎の威
を借りる狐もまた、捕まれば襟巻きにされる運命であることは変わらない。

 最後の、性的と言いたいほどの魅力は、これはなかなかばかにならない。
別ににやけた男でなくていいのだ。男性でも女性でも、二人きりになると、
なぜか相手が身の上やちょっとした人生観・哲学などを語りたくなるような
魅力を持ち合わせなければ、一国の総理や、閣僚としての力は発揮できない。

 国家で言うと、このセクシーな魅力は、平和的なものだ。すばらしい遺跡
を意識的にちゃんと保存しているとか、世界的に見ても音楽や演劇のパトロ
ンとしての立場を取っているとか、広大な自然とその近隣のインフラをよく
整えているとか、人命救助に関する特殊な技能と犠牲的な精神を高度に持っ
ているとか、そういうことである。そうした国家を破壊することは、現代で
は恐ろしくてなかなかできるものではない。

 しかし大切なことは、国内の治安、国民の経済、高度の教育などと共に、
自国の防衛が自分でできるかどうか、ということでもある。経済、防衛、文
化などすべての面で、すぐ他国におんぶしたがるような国家を、喜んで背負
ってくれる他国など、まずないのである。

岡本行夫氏プロフィール
● イラク支援の最中です(外交評論家、内閣総理大臣補佐官 岡本行夫)

 バグダッドから、ナジャフ、カルバラとまわっているイラク訪問の途中で
す(*)。暑いです。戸外の体感温度は50度近く。巨大なヘアドライヤー
の熱風に全身をさらす感じです。今回の訪問は、「日本とアラブが協力して
イラクを助けよう」という小泉構想の第1弾の日本エジプト合同医療調査団
への同行です。エジプト側からはカイロ大学医学部。この人たちの献身的な
働きぶりと頭の良さには、ただ脱帽でした。

 2200名の医師団を擁するカイロ大学は日本が長年援助してきた相手で
す。そこの小児科病院は「日本病院」として有名です。今回、あるバグダッ
ドの病院を視察していたとき、エジプト人医師が、しみじみと言いました。
「ちょうど我々の30年前を見る思いです。しかし我々は、日本のおかげで
今の水準までくることができました」と。そこが今や日本のパートナー。こ
れが経済協力の「乗数効果」というものでしょう。日本に連れられて、初め
てエジプトがイラク支援にやってきました。

 問題は山積です。フセイン残党によるアメリカ兵への狙撃事件が増えてい
ます。一方で、フセインに迫害されていたシーア派の人達なのでしょうが、
市民が米軍を歓迎する様子には正直言って驚きました。そのような光景はア
メリカ国内向けの映像だと思っていましたから。何にしても、治安の前提に
なるのは生活の復旧です。経済制裁の下で13年間も外部世界から遮断され
てきたイラクは、あらゆる面で支援を必要としています。日本も最大限のこ
とをしろと、これが小泉さんの指示です。

* 編集部注:この原稿は現地で執筆していただいたものです。

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[小泉内閣の動き]

● 日・豪首脳会談(03/07/16)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/07/16australia.html
  ハワード首相との会談で、両国の貿易投資の自由化に向けた取組につい
 て合意するとともに、国際テロとの闘いについての共同声明を採択

● 緑化推進運動功労者への内閣総理大臣表彰(03/07/15)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/07/15ryokuka.html
  緑化推進運動の実施について、顕著な功績のあった個人、団体を小泉総
 理が表彰

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[編集後記]

 悲しいことに少年の犯罪に対してもうそれほど驚かなくなってしまった日
本でも、12歳の少年による殺人には、多くの方が衝撃をうけたのではない
でしょうか。小泉総理も「らいおんはーと」で、命の尊さをいかに教えるか
について述べています。政府として、長崎の事件を特殊なケースとして片付
けるのではなく、現在の日本社会の問題として、あらゆる角度から検討して
まいります。鴻池大臣のもとに「少年非行対策のための検討会」を発足しま
したが、お題目を並べるのではなく、問題点を挙げ、具体的な対策を取りま
とめなければならないと思います。
 石破長官の「弾道ミサイル防衛について考える」は、今週で第2回となり
ました。専門的知識が豊富な石破長官らしいコラムですが、少し専門的かな
とも思いましたが、意外と大きな反響があり好評でした。曾野綾子氏も「自
国の防衛を自国でできるか」とその大切さについて述べておられます。その
とおりだと思います。(晋)

安倍内閣官房副長官プロフィール安倍内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 安倍晋三
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)