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小泉内閣メールマガジン 第107号 ========================== 2003/08/28

★☆ おんらいん読者感想 ☆★
  ※メールマガジンの登録者が対象です(8月31日まで)
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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 欧州出張と6者協議

[大臣のほんねとーく]
● 厚労白書が興味深い(厚生労働大臣 坂口力)
● 「子どもの居場所」づくり(文部科学大臣 遠山敦子)

[特別寄稿]
● 「芯が強く規律の高い」経済の構築に向けて
    (日本銀行総裁、経済財政諮問会議議員 福井俊彦)

[小泉内閣の動き]
● 欧州諸国訪問特集(03/08/17〜23)

[数字でみる日本]
● 年29.2%

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール
● 欧州出張と6者協議

 小泉純一郎です。

 夏休みも残すところあと数日になりました。あわてて宿題をしている子ど
もたちもいるのではないでしょうか。今年は梅雨が長く、冷夏で農作物にも
影響がでているようで心配しています。

 先週は、ドイツ、ポーランド、チェコを訪問してきました。

 いずれも北朝鮮と国交のある国です。ドイツのシュレーダー首相、ポーラ
ンドのミレル首相、チェコのシュピドラ首相との会談では、拉致問題と核の
問題、ミサイルの問題を包括的に解決していこうという日本の考え方に深い
理解と力強い支持をいただきました。イラクやアフガン復興支援、二国間関
係強化についても話し合い、お互いの理解を深めることができました。

 今回の訪問は、各国の歴史や文化を知る上でもとても有意義でした。

 ドイツでは、シュレーダー首相の招待で、歴史あるバイロイト音楽祭で、
ワーグナーの「タンホイザー」を堪能することができました。バイロイトで
ワーグナーを聞くのが夢だった私にとって、オペラの楽しさを味わえた、忘
れられない素晴らしい音楽に酔った一晩でした。

 今回の招待は、昨年のカナダでのサミットから帰国する際に、日本でのサ
ッカー・ワールドカップ、ドイツ対ブラジルの決勝戦を観戦するシュレーダ
ー首相を日本の政府専用機にお乗せしたのがきっかけです。

 ポーランドでは、ショパンの心臓が遺言によって埋められている聖十字架
教会を、チェコのプラハでは、ドボルザークとスメタナのお墓を訪ねました。

 ワーグナー、ショパン、ドボルザークやスメタナなど、私の好きな作曲家
です。実際にゆかりの地を訪問して、曲にこめられた思いの一端に触れるこ
とができたように感じました。

 「ロボット」という言葉を世界ではじめて使ったのは、チェコのチャペッ
クという作家です。チェコのシュピドラ首相主催の夕食会には、「ASIM
O(アシモ)」というロボットと一緒に出席し、アシモはチェコ語で乾杯の
音頭をとりました。アシモのかわいらしい仕草にみんな拍手喝采。日本のロ
ボット技術の高さをアピールできたと思います。

  今回の訪問で、各国首脳と深い友情と信頼関係を築くことができました。
相手の国の歴史や文化を理解し尊重することが、外交を進める上でとても大
切なことだと確信しました。

 昨日は、富山県と岐阜県を訪れて、ノーベル賞を受賞した小柴先生にスー
パーカミオカンデを案内していただいたり、農地を借りて大規模な農業を営
んでいる方々、世界遺産の合掌造り集落、そして、最新技術でトンネルを掘
削する高速道路の工事現場を視察してきました。

 分野は違いますが、それぞれの現場で元気に活躍している方々にお会いし
て、私も元気をもらったような気がします。

 北京では、昨日から6者協議が始まりました。協議の場では、日本の立場、
日本の考え方をはっきり主張して、各国と協調しながら、拉致の問題、核の
問題、ミサイルの問題の包括的な解決に向けて努力していきたいと思います。
基本は、日朝平壌宣言、この方針に変わりありません。

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[大臣のほんねとーく]
坂口厚生労働大臣プロフィール
● 厚労白書が興味深い(厚生労働大臣 坂口力)

 厚生労働白書は少子高齢社会の将来について多くのことを考えさせます。
その中の幾つかを御紹介して、今後のことを考えてほしいと思います。

 高齢者のみで生活している人が増えているが、子供と同居したいかどうか
は、高齢者の所得によって差があります。年収100万円未満の高齢者は4
7.5%が同居したいと答えているのに対して、400万円以上の人は23.
1%と半減しています。諸外国と比較をして、友人や近所の人と話をする機
会のほとんどない者の割合が高齢者で高くなっています。

 子供の出生率にも変化が見られます。今までは少子化の主な原因が結婚を
先送りする層の増加でありましたが、結婚した夫婦の子供数も減少してきま
した。また、親と同居する3世代同居比率が高いほど、出生率も高くなって
います。北陸や東北は同居率、出生率ともに高く、南関東、北海道、近畿は
共に低くなっています。働いている女性と出生率の関係をみますと、働いて
いる率が高いほど、出生率も高くなっています。やはり北陸や東北では高く、
南関東や北海道では低くなっています。最初の同居したいかどうかに話は戻
りますが、本人達の希望もありますけれども、それぞれの地域における慣習
もあるように思われます。同居しているが故に子育てが可能になっているの
か、それとも子育てをしたいが故に同居を受け入れているのか、或いは地域
の慣習に従って生きている結果が、出生率に差を生じさせているのか、更な
る分析が必要です。

 しかし以上のことは、孤独に生きる楽しさと難しい人間関係を乗り切る生
き甲斐と、どちらが人間らしい生き方かを問いかけるように思えてなりませ
ん。人はやはり孤独に生きていては繁栄しない、それだけは確かなように思
うのですが如何でしょう。詳しくは厚生労働白書を御一読下さい。

※ 厚生労働省ホームページ(平成15年版厚生労働白書(概要))
 http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/03/index.html

遠山文部科学大臣プロフィール
● 「子どもの居場所」づくり(文部科学大臣 遠山敦子)

 夏休みも終わりに近づきました。この夏は雨がよく降りましたが、子ども
たちは、それぞれに楽しい夏休みを過ごしたことでしょう。
 私がたまたま国立立山少年自然の家(富山県)で出会った大阪の子どもた
ちは、前日に全員が3003メートルの雄山に登ったという達成感にあふれ、
目を輝かせて話してくれました。

 自然の中で力いっぱい体験することの喜びは格別です。甲子園の球児は、
全力で戦い、さわやかな感動を与えてくれました。ものづくりや音楽、読書、
スポーツなどに励んだ子どもたちも多いでしょう。
 子どもたちは、よい機会さえ与えられれば、どんどん力を発揮します。大
切なことは、そうした機会をできるだけ与えることと、しっかりとした良識
や経験をもった大人たちが見守ったり、適切にリードすることです。

 日本の多くの子どもたちは、心も体も知力も、たくましく育っていると思
いますが、その一方で、残念ながら少年の犯罪も増加しています。大人社会
にも残酷な犯罪が頻発しており、社会全体の安全と安心が問われています。
 ある調査では、犯罪を犯す子どもたちの背景には、家庭崩壊など保護者か
ら放置されたり、逆に過保護など、安心して過ごせる居場所をなくしている
ケースが多いとのことです。子どもの問題は、むしろ大人自身の問題です。
 その解決には、本来は親の自覚を待つべきではありますが、その手立ては
なかなか難しく、かといってこうした現状を見過ごす訳にはいきません。

 そこで、全国の小・中学校で、放課後や休日に、地域の大人の協力を得て
「子どもの居場所」を作り、スポーツ、文化、学習など多彩な体験ができる
ようにすることが必要と考えます。家庭でのケアが不十分な子どもたちにも、
心のよりどころと、積極的な活動の機会を与えるためです。
 現に、東京都世田谷区や品川区、札幌、横浜、川崎、名古屋、大阪の各市
など各地で、小学校の教室や校庭などを使い、放課後や休日に、子どもたち
が地域の大人に見守られながら多様な活動をすることのできる取組が展開さ
れています。このような活動を全国で広め、確実にサポートしてまいります。

 「子どもの居場所」づくりを通じて、退職した企業人や教員、NPOやN
GOなど良識ある大人の活躍の場も広がります。
 今こそ、学校と家庭と地域社会が連携し合い、心身ともにたくましい、自
立心を持つ、次代を担う子どもたちを育てたいものです。

※  文部科学省ホームページ(子どもの居場所づくり新プラン)
 http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/03082601/f_03082601.htm

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[特別寄稿]
福井俊彦氏プロフィール
● 「芯が強く規律の高い」経済の構築に向けて
    (日本銀行総裁、経済財政諮問会議議員 福井俊彦)

  日本銀行の福井です。

  わが国は、グローバリゼーションや情報通信革命の進展、さらには際立っ
た少子高齢化など大きな潮流変化を背景に、「芯が強く規律の高い」新たな
経済の枠組み構築に向けて懸命の努力を続けています。その過程で様々な構
造問題の克服が重い課題となっていることもあって、経済は長期にわたり停
滞し、物価は緩やかながらなお下落傾向を辿っています。

  日本経済の進路を切拓くため、日本銀行は短期市場金利がほぼゼロに達し
た後も、「量的緩和」という新たな装いのもとで積極的に金融緩和を推進し
ております。当面この方針を堅持するとともに、緩和効果が経済の隅々によ
り良く浸透するよう、波及メカニズムの強化に一段と工夫を凝らして参りた
いと考えております。

  活力ある日本経済に到達するためには、金融システムの健全性回復と機能
強化が不可欠の条件です。この面では、不良債権問題の処理になお相当の努
力が必要とされる状況にありますが、最近は、株価変動リスクの金融機関経
営からの遮断、企業再生、さらには金融機関自身の収益力強化といった、新
たな展開が見られるようになっています。日本銀行としても、今後一層知恵
を絞り、考査機能の向上等を通じて金融機関の努力を強くサポートして参ら
なければならないと考えております。

  日本銀行は、平成10年4月以降、新しい日本銀行法の下で、金融政策を
遂行し、業務の運営を行っております。日本銀行が新法に盛られた独立性の
精神を真に体現するためには、意思決定プロセスを透明にして、国民の皆様
から日本銀行の行動を十分理解していただき、政策効果を高めていくことが
重要です。

  日本銀行の持てる力をフルに発揮して、ご期待に沿えるよう努力したいと
思います。

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[小泉内閣の動き]

● 欧州諸国訪問特集(03/08/17〜23)

・  日・独首脳会談(03/08/18)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/08/18germany.html
    シュレーダー首相との会談で、日本政府の北朝鮮問題に対する考え方に
 支持を得るとともにイラク復興支援などについて意見交換

・  日・ポーランド首脳会談(03/08/19)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/08/19poland.html
  ミレル首相との会談で、北朝鮮問題について、拉致問題などの包括的解
 決を目指す日本の基本的立場に対する全面的な支持を獲得

・ 日・チェコ首脳会談(03/08/21)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/08/21czech.html
  シュピドラ首相との会談で、北朝鮮問題やイラク復興支援での協力、幅
 広い分野での二国間関係強化の方針で一致

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[数字でみる日本]

● 年29.2%

 年29.2%とは、出資法で定められた、金融業者が金銭の貸付けを行う際の
上限金利です。元本が1万円とすると、利息の上限は1日8円になります。

 近年、違法な高金利や厳しい取立てで利用者を精神的に追い詰めるなど、
違法な金融業者による被害が深刻な社会問題となっています。

 上限を超える高金利で貸付けたり、正規の登録を受けずに営業していたヤ
ミ金融業者によって、平成14年には、約12万人が総額で約159億円の被害に
遭いました。

 違法な業者の手口としては、「他店で断られた方もOK」「簡単、即日融
資」などと電話、チラシなどで勧誘し、3万円から5万円といった少額を、
7日から10日間と短期間に貸し付ける事例が多くみられます。

 しかし、少額とはいえ、違法な高金利のため、返済請求額は雪だるま式に
あっという間に膨れ上がってしまいます。そして、少しでも返済が遅れると、
本人や職場だけでなく、家族や親族まで脅迫まがいの厳しい取立てにあい、
利用者は精神的に追い詰められてしまいます。

 先月末、違法な金融業者への規制を強化するため、ヤミ金融対策法(貸金
業規制法及び出資法等の一部改正法)が成立しました。厳格な登録審査によ
り貸金業登録制度が強化されるほか、来月からは、違法な高金利や無登録で
の営業についての罰則が、現在の「懲役3年以下若しくは300万円以下の罰
金又はこれの併科」から、「懲役5年以下若しくは1千万円以下の罰金又は
これの併科」(法人の場合には、高金利違反に対して3千万円、無登録営業
に対して1億円)へと引上げられます。

 違法な金融業者による被害に遭わないための最大の防衛策は、無登録業者
や違法な高金利をとる業者を利用しないことです。借入れをする場合には、
当該業者の登録の有無、金利が法定の上限を超えていないかを十分に確認し、
違法な金融業者を利用しないようにご注意ください。

※ 金融庁ホームページ(違法な金融業者にご注意!)
 http://www.fsa.go.jp/notice/noticej/chuui.html
※ 登録貸金業者情報検索サービス
 http://clearing.fsa.go.jp/kashikin/index.php

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[編集後記]

 今週号の「らいおんはーと」休刊したぶんも、との気持ちで少し長めでし
た。小泉内閣の進める構造改革のなかでも、公共事業のコスト縮減は順調に
進んでいます。最近の5年間で18.4%のコスト減を達成しました。さら
に今後の5年間で15%コスト縮減を行います。18.4%縮減したうえで、
さらにしぼりこむのですから大変ですが、ムダなコストは削らなければなり
ません。総理の強力なリーダーシップで進めてまいります。
 小泉総理が尊敬する吉田松陰が敬愛していたといわれる、毛利藩の家老村
田清風は、果敢に藩財政の建て直しに取り組み、幕末の雄藩へと飛躍する基
礎を築きました。当時彼の政策は不人気で失脚しますが、後年評価されまし
た。幸い小泉改革は国民の皆様からご支持いただいております。今後ともた
じろぐことなく改革を進めて行きたいと思います。昨日から始まった6カ国
協議、核問題そして拉致問題、日本はしっかりと主張しています。よい結果
を得るために政府として全力をつくします。(晋)
安倍内閣官房副長官プロフィール安倍内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 安倍晋三
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)