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小泉内閣メールマガジン 第114号 ========================== 2003/10/16

★☆ おんらいん読者感想 ☆★
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□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● 郵政事業の民営化

[大臣のほんねとーく]
● これからの子どもたちに求められる「学力」とは〜新学習指導要領の目
  指すもの〜(文部科学大臣 河村建夫)
● 年金と経済(厚生労働大臣 坂口力)

[特別寄稿]
● 不惜身命(ふしゃくしんみょう)
  (元第65代横綱、一代年寄貴乃花親方 貴乃花光司)
● 「メイドインジャパン」の科学技術を「メイドインジャパン」の商品に!
  (「動け!日本」緊急産学官プロジェクト委員長 小宮山宏)

[小泉内閣の動き]
● 我が国の対イラク復興支援(内閣官房長官記者発表)(03/10/15)
● 政府声明(衆議院解散に際して)(03/10/10)
● 東ティモール国際平和協力隊の出国あいさつ(03/10/09)
● ASEAN+3首脳会議出席の記録(ビデオ)

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[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール
● 郵政事業の民営化

 小泉純一郎です。

 10日午後の衆議院本会議で衆議院議長から解散の詔書(しょうしょ)が
読みあげられ、衆議院は解散されました。小泉内閣が断固たる姿勢で進めて
いる改革について国民の皆さんの信を問うための解散です。

 私は、総理大臣に就任して以来、この2年数カ月、「構造改革なくして日
本の再生と発展はない」という信念で改革を進めてきました。皆さんの努力
によって、ようやく見えてきた改革の「芽」を、大きな木に育てていかなけ
ればなりません。

 民間の分野では、苦しい中でも知恵をしぼって改革が進んでいます。改革
が一番遅れているのがいわゆる「官」の分野です。

 「官」の分野の構造改革のいわば本丸ともいえるのが郵政事業の民営化で
す。

 郵便局には、現在28万人の公務員が働いています。これは自衛隊の24
万人、各都道府県の警察官24万人よりも多い数です。

 郵便、貯金、簡易保険の郵政三事業は公務員でなければできないのでしょ
うか?民間でもできる事業ばかりだと思います。民営化するとサービスが悪
くなるという人がいますが、果たしてそうなのでしょうか?夜間配達も、冷
凍食品の配達も、スキーやゴルフバッグの配達も民間の会社の方が先に始め
ています。しかも、どんな過疎地や離島でも、民間の宅配会社は荷物を配達
しているのです。

 郵政事業を民営化しても、郵便局がなくなるわけではありません。国鉄が
JRになって鉄道がなくなったでしょうか。電電公社がNTTになって電話
がなくなったでしょうか。むしろ、料金が下がり、いろいろなサービスが生
まれて、便利になったと思います。

 郵便局は、各地域の一等地にあります。民営化されれば、郵政事業だけに
限る必要はありません。もっと自由な発想でいろいろなサービスを提供する
ことができるようになるはずです。

 民営化すれば、今まで税金を納めていなかった郵政事業が、逆に税金を納
めてくれるようになるのです。 

 郵政事業は今年の4月から公社化されて、早速、専用封筒で全国どこでも
500円で配達する「ワンコイン小包」を始めたり、職員が着る制服の発注
コストを今までの半分以下にしたりと、民間出身の生田総裁が頑張って改革
を進めています。

  私は、「郵政三事業を平成19年4月に民営化させる」という基本方針を
明らかにしました。サービス向上のためにはどういう案がよいのか、28万
人の公務員の処遇をどうするのか、広く国民の意見を聞いて、来年秋ごろま
でに民営化の案をまとめて、平成17年に改革法案を国会に提出します。

 郵政事業の民営化は、財政投融資の改革につながり、特殊法人の改革につ
ながっていくのです。郵政事業民営化こそ、税金の無駄遣いをやめて、金融、
財政、官僚機構、そして国と地方の改革につながる「民間にできることは民
間に」という構造改革の中心的な課題です。

 10月にはいって運動会の季節になりました。秋空のもとで元気に走り回
る子どもたちを応援する親御さんも多いのではないかと思います。未来をに
なう子どもたちのためにも、改革を進めて行かなければならないと思ってい
ます。

 地村保志さん富貴恵さん夫妻、蓮池薫さん祐木子さん夫妻、そして曽我ひ
とみさんが北朝鮮から帰国して、昨日(15日)で丸一年がたちました。一
年たってもまだ残されたご家族が帰ってこないというつらい状況だと思いま
す。一日も早く帰ってこられるように、引き続き粘り強く努力してまいりま
す。

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[大臣のほんねとーく]
河村文部科学大臣プロフィール
● これからの子どもたちに求められる「学力」とは〜新学習指導要領の目
  指すもの〜(文部科学大臣 河村建夫)

 スポーツの秋、芸術の秋。全国の子どもたちは、今まさに運動会や文化祭
などの学校行事の中で、たくさんの思い出づくりに励んでいることでしょう。
喜びと自信にあふれた子どもたちの表情が目に浮かびます。

 さて、昨年4月から始まった新学習指導要領(全国の学校の教育内容につ
いて国が定めている大枠の基準)については、皆様方から「子どもの学力が
低下するのではないか?」との不安の声やご批判をいただいています。

  しかし、今目指しているのは、子どもたちに、これからの変化の激しい社
会を生き抜くために、学校を出たあとも生涯学び続けていく上で基礎となる
力[生きる力]を、家庭や地域のご協力も得ながら学校で育むことです。当
然「学力」もあり、豊かな人間性や健康・体力もあります。

 ただ、ここで言う「学力」とは、知識を詰め込み、試験で得点がとれると
いったことだけを意味しているのではありません。子どもたちが生涯を通じ
て自ら考える力を育むためには、知識や技能に加えて、学ぶ意欲や思考力、
判断力、表現力なども含めた[確かな学力]が必要です。

 先日、中央教育審議会から、子どもたちが[確かな学力]をしっかりと身
に付けるため、全ての学校で基礎的・基本的な内容はきちんと指導した上で、
発展・補充学習など、それぞれの学校で大いに創意工夫ができるようにする
ための提言が出されました。各学校では、日々の教育を振り返り、なお一層
の創意工夫に満ちた指導をお願いしたいと思います。

 文部科学省としては、習熟度別指導をはじめ少人数による指導を行うため
の先生の数を増やすなど、これからも全国の学校の取組を支援していきます。

※ 文部科学省ホームページ(中央教育審議会答申)
 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/f_03100701.htm

坂口厚生労働大臣プロフィール
● 年金と経済(厚生労働大臣 坂口力)

 来年の国会には年金が本格的な議論になる予定であり、厚生労働省が論点
や基礎数値を発表したのは昨年の12月でありました。

 さらに、今年の9月5日、私は「坂口試案」なるものを発表しましたが、
その内容は少子高齢社会において、どれだけの負担をすればどれだけの給付
すなわち年金を出す事が出来るかを示したものであり、それには国庫負担が
どれだけになるかも示しました。

 戦争直後に生まれた団塊の世代があと数年で年金受給者になり、その子供
達の団塊ジュニアが2030年代後半に年金生活に入ります。この二つの大
きな山が通り過ぎれば、日本の人口は比較的安定する時代を迎えます。

 それまでは大きな年金財源が必要であり、それをどう乗り切るかが問われ、
私は約140兆円の積立金を使用する事を提案しました。今まで4−5年分
の積立金を持って、その利息を年金に当てる方針で来ましたが、私は100
年後に1年分の積立があれば大丈夫と考えます。

 それでもこれからの保険料は引き上げなければ、年金を維持出来ません。
現在の西欧先進国は年収の21−22%の保険料を支払っていますが、試案
では、今後2022年頃20%を保険料負担の上限にして、どれだけの年金
が可能かを計算しました。

 すると、基準ケースで現役世代の手取りに対して54.5%の水準の年金
給付が可能になります。子供の生まれる数や経済成長が回復すれば、もっと
よい年金になります。

 保険料20%は企業が半分負担する事になりますが、経営者からは負担が
重すぎるとの意見があります。しかし、毎年の年金支給額は40兆円に達し、
今年度予算の税収42兆円に匹敵します。40兆円が消費にまわり、日本の
経済を支えているのです。現役世代も仕送りの心配なく、生活が出来ていま
す。

 保険料負担と年金による社会、経済の安定と、両方をよく見て決断する必
要があると考え、最終案の取りまとめに入っているところです。

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[特別寄稿]
貴乃花光司氏プロフィール
● 不惜身命(ふしゃくしんみょう)
  (元第65代横綱、一代年寄貴乃花親方 貴乃花光司)

  去る6月1日引退相撲を終え、早4カ月が過ぎました。

  断髪というのは、力士にとってある意味、切腹のようなものです。周りの
方々からは、髷(まげ)を落として表情が柔和になったとか、若くなったと
か言われますが、365日、一日24時間、終始相撲の事が頭から離れるこ
とのない生活、食事・睡眠・運動すべてが相撲のためと考えて過ごしてきた
現役生活の15年間から解放され、今は心から清々しい気分です。自分の信
念、相撲道を全うできたという誇りもあります。

  相撲はとても厳しいスポーツです。

  力士と力士が立ち合いでぶつかり合うときには、何トンもの力が生じると
言われます。日々の厳しい稽古、栄養バランスを考えた食事(ちゃんこ)、
鍛え抜かれた内臓と筋肉、そして強い精神力が戦う力士を作っているのです。

  日本古来の大切な伝統文化のひとつですが何百年という歴史があります。
『礼に始まり 礼に終わる』 これは、日本人魂・武士道の基本です。これ
こそ日本教育の誇るべき教えではないでしょうか?

  地面に円を描けば、相撲はできます。土俵の外に出るか、足裏以外の身体
が地面に触れると負けというわかりやすいルールです。人間は武器を持たず
にケンカをするとき必ず四つの形になります。その中に厳しいぶつかり合い
のある男達の頑強な戦い。四股や土俵入り、力水・・・など数々の所作に意
味があるから美しく神聖なのでしょう。

 昨今、土俵に女性が上がれない事が取り沙汰されていますが、『女性は力
士が守るもの』ということが、我々力士の信念です。この真意を公式に発表
すれば誤解も生じないと思いますが、我々の信念はここにあるとご理解くだ
さい。

 これからの私は、国技である大相撲を誇りに思ってくださっている小泉総
理始め、多くの相撲を支えてくださっている皆様に報えるよう、「不惜身命
」この身を持って大相撲改革を推進してまいります。今後ともよろしくお願
いいたします。

小宮山宏氏プロフィール
● 「メイドインジャパン」の科学技術を「メイドインジャパン」の商品に!
  (「動け!日本」緊急産学官プロジェクト委員長 小宮山宏)

  20世紀の日本の成長は、それまで咀嚼した西洋の科学技術を製品開発に
結びつけることで成長しました。鉄鋼、船舶、半導体、自動車、などの原理
は100年以上前の西洋の科学技術です。その科学技術は既に古くなってい
ます。

 かたや、この20年間に日本で開発された科学技術は、多くは商品化に結
びつかずに大学や研究所に蓄えられたままです。21世紀の発展は「メイド
インジャパン」の科学技術を商品化するという可能性にあると思います。

  「大学にこういう技術があるのですが、使ってみませんか」というシーズ
指向ではだめです。生活に役立つものは何かというニーズ指向で考え、それ
にはこんな技術がある、という発想が大事です。そのイノベーションを製品
・サービスとして提供していけばいいのです。

  先端知識は大学などに蓄積されています。しかし産業化する時には、基礎
技術と産業技術の壁というものがやはりあります。そこを通り抜けるのがベ
ンチャー企業というカプセルです。

 竹は60年に一度花を咲かせ、枯れていき、また新しい命を種として残す
と言います。日本の基幹産業も長く栄えてきましたが、枯らすわけにはいき
ませんので、新しい命をベンチャー企業からもらったらどうでしょうか。ベ
ンチャー企業そのものが成長するというよりも、そのカプセルを既成の産業
に埋め込むことによって、産業の活性化につながると思います。

  日産自動車はゴーン氏が来て立ち直ったといわれていますが、ゴーン氏は
日産の中で眠っていた無形資産を引き出した、ということなのではないでし
ょうか。日本が今、しなければならないのは、その「知財を引き出す」とい
う行為だと思うのです。今、企業や大学に蓄積されている、膨大な、過去の
無形資産をどう活かすか。これが「動け!日本」の真髄だと思います。

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[小泉内閣の動き]

● 我が国の対イラク復興支援(内閣官房長官記者発表)(03/10/15)
 http://www.kantei.go.jp/jp/tyokan/koizumi/2003/1015press.html

● 政府声明(衆議院解散に際して)(03/10/10)
 http://www.kantei.go.jp/jp/kakugikettei/2003/1010seimei.html

● 東ティモール国際平和協力隊の出国あいさつ(03/10/09)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/10/09pko.html
 小泉総理は、第4次東ティモール派遣隊員の代表から出国のあいさつを受
けた後、一人一人と握手して激励

● ASEAN+3首脳会議出席の記録(ビデオ)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2003/10/06asean.html
 インドネシアのバリ島で開催されたASEAN+3(東南アジア諸国連合
+日本、中国、韓国)への小泉総理の出席の模様をビデオで紹介

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[編集後記]

 貴乃花親方の寄稿のタイトル「不惜身命(ふしゃくしんみょう)」とは、
「命を惜しまずささげていくこと。」相撲道に徹する決意をあらわしたもの
です。仏典の一節から引用されたようです。
 総理執務室には、仁王立ちの貴乃花関の写真パネルが飾ってあります。私
は大の相撲ファンです。2年前の夏場所、貴乃花関が怪我をおしての優勝決
定戦はもちろん見ていました。表彰式での小泉総理の「感動した」という一
言は、まさに相撲をみていた全ての人の思いであったに違いありません。編
集会議の後、早速、総理執務室にいって、貴乃花関の写真を借りてきました
のでご覧ください。

※ 貴乃花関の写真
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2003/1016ta.html

 以前の後記で、私の故郷である松江では今でもカギをかけていない家が少
なくないと紹介したところ、こんなことを言ったら全国の泥棒が集まってし
まうとお叱りのメールをいただきました。世界一安全な国日本を一日も早く
取り戻さなければ。10月は全国の神々が出雲に集まる月(神在月 かみあ
りづき)です。(博)
細田内閣官房副長官プロフィール細田内閣官房副長官
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総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 細田博之
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)