首相官邸 首相官邸 トップページ
首相官邸 コミュニケーション
 トップ小泉内閣メールマガジンバックナンバー
小泉内閣メールマガジン
 

小泉内閣メールマガジン 第115号 ==================== 2003/10/23-11/06

★☆ 合併号 次回配信は11月13日 ☆★

★☆ おんらいん読者感想 ☆★
  ※メールマガジンの登録者が対象です(11月9日まで)
--------------------------------------------------------------------
□ 目次

[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
● APEC首脳会議と心の交流

[大臣のほんねとーく]
● いわゆるFTAの推進について(経済産業大臣 中川昭一)

[特別寄稿]
● 「有人宇宙飛行計画」の新たな論議を
  (ノンフィクション作家 山根一眞)
● 530万人雇用創出プログラム
  (慶應義塾大学教授、内閣府特命顧問 島田晴雄)

[小泉内閣の動き]
● APEC首脳会議特集(03/10/20〜21)
● 日米首脳会談(03/10/17)
● 日・メキシコ首脳会談(03/10/16)

[編集部から]
● 「おんらいん読者感想」について

====================================================================
[らいおんはーと 〜 小泉総理のメッセージ]
小泉総理大臣プロフィール
● APEC首脳会議と心の交流

 小泉純一郎です。

 19日から22日までタイのバンコクを訪れ、APEC首脳会議に出席し
てきました。アジア諸国だけでなく、アメリカやチリ、ロシア、オーストラ
リア、さらに香港、台湾など、アジアと太平洋を囲む21の国と地域が集ま
って、テロ対策、WTOでの通商交渉促進、そして、日本の提案で各国が構
造改革を進めていくことなどを話し合いました。

 ロシアのプーチン大統領、中国の胡錦濤(コ・キントウ)国家主席、韓国
の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領とも個別に会見しました。

 APEC首脳会議でも、ロシア、中国、韓国との首脳会談でも、北朝鮮の
問題について、私から、拉致問題と核、ミサイルの問題を包括的に解決して
いくという日本の考え方を説明し、理解と支持を得ました。中国の胡錦濤主
席からは、「拉致被害者とご家族の思いは十分理解している」との発言があ
りました。

 世界で最も活力あふれるアジア・太平洋地域の首脳と建設的な意見交換が
できたことは有意義だったと思います。

 会議のほかに、夕食会では世界の三大スープの一つとも言われるトム・ヤ
ン・クンというスープなどのタイ料理を各国首脳とともに楽しむことができ
ました。伝統的衣装に身を包んだ2000人ものこぎ手がこぐ50隻の船が
チャオプラヤ川を下る伝統的な行事を見学し、タイの文化の一端に触れる機
会もありました。ロマンティックな音楽が流れる中、美しく飾り立てられた
船が連なってゆるやかに川を下るさまは、タイの歴史と伝統を感じさせる印
象的なものでした。

 21人の首脳が集まる会議ですから、準備や、交通整理、安全の確保など、
主催者側は大変だったと思います。タクシン首相はじめタイのみなさんの心
温まるおもてなしに心から感謝しています。

 タイには、日本から年間120万人が訪問しているそうです。タイの歴史
や文化、タイ料理、そしてタイの皆さんのあたたかいもてなしが、日本から
たくさんの観光客をひきつけるのだと思います。

 タイには、大企業や中小企業など多くの日本企業が進出し、日本のクルマ
や電気製品などが輸出されています。それだけではなく、「ドラえもん」や
「ポケモン」などの日本のアニメ、宇多田ヒカルさんや浜崎あゆみさん、
SMAPなどの音楽も人気を集めているそうです。

 観光や輸出入、投資などを通じたヒトとモノとおカネの交流も大事ですが、
それに加えて、明るい笑顔でのもてなしの心や歴史や文化の交流があってこ
そ、国境を越えて人々の心を近づけ、結びつけることができるのだと思いま
す。

--------------------------------------------------------------------
[大臣のほんねとーく]
中川経済産業大臣プロフィール
● いわゆるFTAの推進について(経済産業大臣 中川昭一)

 今日は、近年、通商政策の議論において頻繁に話題に上り、私自身、今後
の我が国経済活性化の鍵であると考える「FTA」についてお話ししたいと
思います。

 FTAとは、相手国と自由に貿易、サービス取引、投資、人の移動を行う
ためのものです。従って、他国に先んじることで優先的な利益が得られます。
他方、FTAの流れに取り残されると、大きな損失を被ってしまいます。我
が国は、FTAに関しては、いわばスロースターターですが、昨年、ようや
く初めてのFTAをシンガポールと締結したのに続き、急速にFTAへの取
組を加速させようとしているところです。

 既に欧米とFTAを締結しているメキシコでは、現に、関税格差のため日
本企業の製品に競争力がなくなり、大きな被害が出ています。物の貿易、サ
ービス、投資、人の移動など幅広い経済連携の強化を図る取組が世界で進む
中で、このままでは日本は取り残され、気づかぬうちに「鎖国」の道に追い
込まれかねない。そういう危機感を、私は常に持っています。

 メキシコとは昨年11月からFTA交渉を進めてきました。交渉は大詰め
を迎えており、メキシコのフォックス大統領が来日した先週は、この期間中
に実質合意を実現することを目指して、私自らも二日間徹夜して交渉を行い
ました。残念ながら、今回はごく僅かの点で合意を図れず、引き続き交渉を
継続することとなりましたが、残された課題について解決策を見い出し、協
定を締結できるよう、引き続き努力していくつもりです。

 今週の初め20日には、お隣の国、韓国との間でも、FTAの年内交渉入
りを決めました。また、今月上旬のアセアンとの首脳会議では、日本とアセ
アンとの経済連携についても、2005年交渉開始を目標とする交渉スケジ
ュールに合意したところです。更に他の国々とも、締結のメリットがあるか、
模索していかなければなりません。我が国と経済的な結びつきの深い東アジ
アとのFTA、経済連携を実現できるかは、日本経済の発展にとっては重要
な鍵だと確信します。

 FTAは0か100かというものではありません。どのFTAでもそれぞ
れの国が守るべき所は守り、譲るべきところは譲るということで交渉が行わ
れ、お互いが満足できるところで妥結するということです。私としても、日
本にとって何が「国益」となるかをしっかりと考えて、将来を見据えながら、
FTAを推進したいと思います。

※ キーワード解説(FTA)
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2003/1023kw.html

--------------------------------------------------------------------
[特別寄稿]
山根一眞氏プロフィール
● 「有人宇宙飛行計画」の新たな論議を
  (ノンフィクション作家 山根一眞)

 10月15日、中国が有人宇宙飛行に成功したニュースは、宇宙分野のみ
ならず多くの先端技術者たちに体を引き裂かれるほどのショックを与えた。
私も夜、眠れぬほどの悔しさを味わっている。

 日本は資源も土地もエネルギーも乏しい島国だけに、日本が今後も国力を
維持していくためには、これからも高度の技術開発力に裏付けられたモノ作
りに格段の力を入れていかねばならない。この日本の技術開発力にさらなる
ダイナミズムを加えていくためには、より大きな研究開発と人材や中小企業
を育成していく環境が必要だ。

  その目標として有人宇宙飛行以上のものはないだろう。格段に大きな緊張
感と裾野の広い未踏分野の研究開発が求められるからだ。中国はそれを成し
遂げたが、日本は実はその大きな目標を捨てている。2003年6月、総合
科学技術会議の宇宙開発利用専門調査会が出した「今後の宇宙開発利用の基
本方針」で、「有人宇宙活動について、我が国は、今後10年程度を見通し
て独自の計画を持たない」と明言したのである。

  「何かをしない」とわざわざ明言したことは、今の日本が陥っている脆弱
さを物語るが、この「夢の放棄」を中国が報じたことには、じくじたる思い
だった。私はこの会議の専門委員の1人で、私も含め委員の多くが「有人」
を強く主張した。だが宇宙開発予算の大幅削減や開発主体の民間移転が強調
され「有人構想」はなぜか記されなかった。

 人類が宇宙への挑戦を続けてきたのは、人々が「宇宙へ行きたい」からだ。
今日のジャンボジェットによる海外旅行のように宇宙旅行ができる時代を人
々は求めている。宇宙観光は確実に大産業になるが、将来、日本が中国にお
金を払い宇宙へ連れて行ってもらうだけの存在になるのでは、あまりにも情
けない。日本の宇宙開発のありようを、改めて広く論議を重ねてほしいと願
っている。

※ 総合科学技術会議ホームページ(今後の宇宙開発利用の基本方針)
 http://www8.cao.go.jp/cstp/output/iken020619_5.pdf

島田晴雄氏プロフィール
● 530万人雇用創出プログラム
  (慶應義塾大学教授、内閣府特命顧問 島田晴雄)

 政府は雇用創出の本格化をめざし、第三次骨太改革方針の一環として、「
530万人雇用創出プログラム」を策定し、関係府省庁が総力をあげてサー
ビス分野を中心とした雇用の創出に取り組んでいます。

 小泉内閣では、2年前の5月に経済財政諮問会議の特別部会が「530万
人雇用創出構想」を発表し、農林水産、製造、建設、公務などでの雇用減退
を補い、かつ経済構造の転換を進めるため、サービス分野での新産業と雇用
の創出を規制改革などによって推進することを提唱してきました。

 これまでの施策等により就業構造が変化し、サービス分野を中心にこの3
年間で約200万人の雇用が創出したと見込まれますが、雇用創出をさらに
加速するため、今回、内閣府の主導のもとに12府省庁の幹部から成るチー
ムが編成され、政府各部門が具体的な数値目標を掲げて取り組むことにした
ものです。

 プログラムは、(A)新産業の創出による雇用機会を創造、(B)労働力
が適切に再配分されるための労働市場整備、から構成されています。

 (A)では、個人・家庭向けとして家事代行、旅行、健康増進サービス、
企業・団体向けの情報、人材派遣、運輸、社会人向け教育、住宅関連サービ
ス、子育て支援、高齢者ケア、医療と医療情報、法務サービス、環境関連サ
ービスなどの促進をつうじて雇用創出をはかるため、関係政府部門が規制改
革や制度整備など積極的な政策努力を行うことが明記されました。

 (B)では、雇用喪失が予想される部門から雇用創出が期待される部門へ
の円滑な労働力の再配分をはかり、とりわけ若年層、女性、中高年層の雇用
を促進するため、労働市場の総合的な整備と併せて、対象労働力別の政策を
推進することが決められました。

 雇用創出について政府各部門が、具体的な目標と政策手段を掲げて、これ
ほど総合的に取り組むことは異例であり、小泉内閣はこうした努力によって
経済不安の根底にある雇用問題を解決しようと決意しています。

--------------------------------------------------------------------
[小泉内閣の動き]

● APEC首脳会議特集(03/10/20〜21)
  タイのバンコクで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首
 脳会議への小泉総理の出席の模様など

・ APEC首脳宣言−未来に向けたパートナーシップに関するバンコク宣
  言(03/10/21)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumispeech/2003/10/21sengen.html

・ 小泉総理の動き(03/10/20〜21)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/10/20apec.html
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/10/21apec.html

● 日米首脳会談(03/10/17)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/10/17usa.html
 小泉総理はブッシュ大統領と会談し、イラク復興支援、北朝鮮問題などに
ついて日米両国が緊密に連携して取り組むことで一致

● 日・メキシコ首脳会談(03/10/16)
 http://www.kantei.go.jp/jp/koizumiphoto/2003/10/16mexico.html
<ビデオ> http://www.kantei.go.jp/jp/koizumivideo/2003/10/16mexico.html
 小泉総理はフォックス大統領と会談し、経済連携強化のほか、科学技術な
どの分野で友好関係を深めていくことで一致

--------------------------------------------------------------------
[編集部から]

● 「おんらいん読者感想」について

 皆さんのご要望で昨年10月24日配信の第67号から始まった読者アン
ケート「おんらいん読者感想」も、ちょうど1年がたちました。メルマガで
は、アンケート結果とともに、皆さんから寄せられたご意見やご感想を、「
読者の感想から」と題して、毎号100件程度ご紹介しています。

 「おんらいん読者感想」には、毎週1000件程度の意見、感想が寄せら
れています。テーマによって数にばらつきはありますが、イラク問題や北朝
鮮問題、具体的な改革の成果には関心が高く、寄せられる意見も多いです。
また、年金や税、教育や少子化、治安など、身近なテーマには、賛否両論、
実感のこもった意見が多数寄せられます。読者の反応がビビッとダイレクト
に伝わってくるところはメルマガならではです。

 いただいた自由意見は、まず、内容によって、「らいおんはーと」や「大
臣のほんねとーく」、「特別寄稿」、「編集後記」など、各コーナー毎に分
類します。いただいたものそのままで、一切手は加えません。結果を打ち出
したA3の用紙は、小さな字でびっしり埋められ、なかなか壮観です。編集
会議では、編集長が丁寧に目をとおしながら、皆さんが何を考え、何を求め
ているのかを確認しています。もちろん、各大臣や特別寄稿の執筆者にもお
渡ししています。

 公表されている100件の意見については、読者から、「毎回感想を投稿
しているのに取り上げられない」「満足度が低いのに、公表される意見が肯
定的なものばかりなのはおかしい」といったご意見を度々いただきます。

 公表するご意見は、コーナー毎のご意見の数と、肯定・否定意見の比率を
反映するようにしています。また、より具体的な内容のものや同趣旨のご意
見が多くみられるもの、全く新しい視点からのご意見を中心にとりあげてい
ますが、複数の人間の目で選ぶことで、全体の傾向を反映させるよう心がけ
ています。

 小泉メルマガは、皆さんの一つひとつの声で支えられています。これから
もたくさんのご意見をお聞かせください。

※ 過去1年間の読者満足度ベスト5(コーナー毎)
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2003/1023on.html

--------------------------------------------------------------------
[編集後記]

 先週、拉致被害者の方々とお会いしました。
  中山内閣官房参与とともに、曽我ひとみさん(新潟県真野町)、蓮池薫さ
ん祐木子さん夫妻(新潟県柏崎市)、そして地村保志さん富貴恵さん夫妻(
福井県小浜市)を訪ね、直接お話をしました。帰国されて一年、愛するご家
族と離れ離れでいることの心の痛みを感じ、北朝鮮に残されたご家族の一日
も早い帰国に向けて全力を尽くす決意を新たにしました。
  国民の新たな代表者を選ぶ総選挙、投票日は11月9日です。投票は、有
権者の方々一人ひとりが思いを託す大切な行為です。投票日前の不在者投票
の要件緩和や投票時間の延長などが行われています。是非、棄権をせずに投
票をお願いします。
  なお、来週、再来週は休刊とし、次号は11月13日に配信します。今回
編集部から「おんらいん読者感想」についてご紹介しました。私も編集長に
なってこんなにたくさんの真摯なご意見やご感想が寄せられていることを初
めて知り、正直なところ驚きました。あらためてメルマガは皆さんに支えら
れていることを実感しました。引き続き、ご意見、ご感想をお待ちしていま
す。(博)
細田内閣官房副長官プロフィール細田内閣官房副長官
====================================================================
[小泉内閣メールマガジン]

ご意見、配信に関する手続などは以下のホームページからお願いします。

<国政に関するご意見、配信に関するお問い合わせなど>
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/iken.html
<配信中止・配信先変更・バックナンバー>
 http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/
<携帯電話からの読者登録>
*http://www.kantei.go.jp/k/

総編集長:内閣総理大臣 小泉純一郎
編集長:内閣官房副長官 細田博之
発行:内閣官房内閣広報室(〒100-8968 東京都千代田区永田町1-6-1)