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福田内閣メールマガジン(第41号 2008/07/31)
 このひとにききたい
  マナーを守って慎重な登山を(富山県警察山岳警備隊長 高瀬洋)
【写真】若狭洋市氏  夏山は、真っ青な空と澄んだ空気、清風の中で咲き誇る高山植物、自然が人間に対し最も寛大に接してくれる季節であり、今年もまた多くの登山者で賑わいます。

 しかし、その裏では、道迷い、滑落、転倒、発病などの遭難が連日のように発生し、その度に救助ヘリコプターや救助隊員が出動しています。

 そこで、皆さんに是非、知っていただきたいことがあります。それは、遭難現場へ出動するヘリコプターは、高高度での飛行を余儀なくされるため、性能の限界で、しかも目に見えぬ乱気流と戦いながら飛行していること、また、悪天や夜間においては、地上から救助隊員が現場へ向かい落石や転落などに細心の注意を払いながら命がけの救助作業を行っているということです。

 どんな遭難であれ、救助活動に従事する隊員は、遭難者に対する嫌悪感や不快感を抱くことなく、遭難現場が厳しいほど使命感に燃え「助けてやれるのは自分たちしかいない」と、率先して活動しているのです。

 しかし、救助した後、遭難の経緯などを知らされ、正直言って、憤りを覚える事案があります。

 例えば、山小屋などの山岳関係者から「悪天予想や登山道の未整備、あるいは豪雨による沢の増水や雪渓上での滑落、濃霧時の道迷いの危険など」で登山を中止するように忠告を受けても、それを無視して登山行為を継続したため遭難した、という起こるべきして起こったケースです。

 常に危険と隣り合わせの山岳地帯では、登山者自身が最低限の登山マナーを守ることをお願いしたいのです。

 季節やコースなどにより異なりますが、無積雪期であれば、

(1)登山計画は、家族や職場などに知らせるほか、目的とする山岳地帯を管轄する警察署や交番などへも提出する。

(2)チームのレベルを考慮して余裕のある日程やコースタイムとする。

(3)最新の山岳情報を山小屋などで収集し、アドバイスや忠告を素直に聞き入れる。

(4)非常用の食料や装備−雨具・照明具・通信機器・笛・地図・医薬品・ツエルト(登山用の軽量テント)など−を携行する。

(5)単独行動は避ける。

などを守り、安全で楽しく思い出に残る登山にして下さい。

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