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福田内閣メールマガジン(第45号 2008/08/28)
 この人に聞きたい
  宇宙新時代(宇宙航空研究開発機構有人宇宙環境利用ミッション本部宇宙飛行士 星出彰彦)
【写真】星出氏  本年6月、スペースシャトル「ディスカバリー号」にて、「きぼう」日本 実験棟・船内実験室の国際宇宙ステーション(International Space Station: ISS)への取り付け・起動、および「きぼう」ロボットアームの展開・機能 確認の一部を行いました。その後、ISSに滞在している宇宙飛行士らによる 実験装置などの準備も整い、いよいよ今月には「きぼう」内で実験が開始さ れました。

 これにより日本の宇宙開発は新しい時代に入ります。日本はロケットの打 ち上げや人工衛星の運用、科学衛星による宇宙探査の分野においては十分な 経験と実績を持ちながら、こと有人宇宙開発に関しては、これまで米国のス ペースシャトルやISSなど他国の施設を"借りて"、実験などを行ってきまし た。これからは「きぼう」という「日本の家」の中で、実験を行うことがで きるようになります。「きぼう」を開発し、筑波宇宙センターにある管制室 からこれを運用し、実験まで行うことで、日本もようやくISSという15ヶ 国参加の国際プロジェクトの一員として、相応の役割を果たすことができる ようになります。

 来春には若田光一宇宙飛行士が、日本人として初めて、ISSに約3ヶ月間 の長期滞在を行い、宇宙空間での実験を可能にする「きぼう」船外実験プラ ットフォームをISSに取り付け、いよいよ「きぼう」日本実験棟が完成しま す。また来年には、ISSへ補給物資を輸送する、日本の宇宙ステーション補 給機「HTV」が、種子島宇宙センターからH-IIBロケットで打ち上げられます。

 宇宙に行って強く感じたのは、地球の大気の層の薄さとともに、地球とい う星の美しさ・力強さ、そして漆黒の宇宙に浮かぶラグビーグラウンドほど のISSの美しさ。特にISSは、人類がこれほどのモノを協力して宇宙で組み立 て、運用していることに、人類の一員として誇りに思いました。人類史上、 ピラミッドや万里の長城に匹敵するのではないでしょうか。同時に、限られ た数の人間のみではなく、より多くの人に実際に宇宙からこの美しい惑星を 見て欲しい、と素直に思いました。その時代が早く来るよう、日本として国 際協力の中で更なる貢献ができることを願っています。

※ きぼうの、その先へ−1Jミッション−(政府インターネットテレビ)

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