麻生内閣メールマガジン(第4号 2008/10/30)
経済産業大臣の二階俊博です。
[中小企業金融対策と「新経済成長戦略2008改訂版」について]
 経済産業大臣の二階俊博です。

 今日は、私が、中小・小規模企業を担当する大臣として、さらに、日本の将来に向けた経済成長の実現に責任を持つ大臣として、日夜、取り組んでいることをご紹介したいと思います。

 まず、重要なことは、年末の資金繰りに不安を抱えておられる中小・小規模企業の方々が安心して事業に取り組み、元気を取り戻していただけるよう、資金繰りを支援するための金融対策です。幸い、先般、補正予算が成立いたしました。私は、経営者の方々の不安を一刻も早く解消したいと思い、間髪を入れず、融資を拡充し、緊急保証の体制を整えました。

 第一に、新たな緊急保証制度であります。明日31日、午前9時より、この制度をご利用いただけます。対象を従来から約3倍の545業種に拡大し、民間金融機関にリスクを負わせない信用保証協会の100%保証です。6兆円規模の保証が可能です。

 第二に、株式会社日本政策金融公庫によるセーフティネット貸付けの規模を3兆円拡大しました。こちらは、既に10月1日より実施しております。

 これらの中小・小規模企業の方々の資金繰り支援のための合計9兆円規模の対策は、いずれも、中小の経営者の方々に実際にお使いいただくためにご用意したものです。ご関心のある方は、どなたでも、各地の相談窓口まで、ご遠慮なくご相談ください。

 果たしてこれだけで充分なのか、という声があることは良く承知しています。9月に入ってからの米国発の金融不安の広がり、そして昨今の円高の急速な進展や株価の下落といった情勢を踏まえた追加の対策の検討は、まさに大詰めであります。私は、日本の経済を支えている全国420万にものぼる中小・小規模企業の方々のために、万全の対策を準備する考えでありますので、ご期待ください。

 もちろん、目の前の対策に追われてばかりではなく、将来を見越した「先手」を打つ必要があります。私は、この想いから、2年前に自ら策定した「新経済成長戦略」を思い切って改訂し、「新経済成長戦略2008改訂版」を策定しました(9月19日閣議決定)。ここでは、その中の二つのメッセージをご紹介しておきます。

 一つは、今の資源高、エネルギー高といった「ピンチ」を逆に「チャンス」に変えて成長の道を歩みたい。そして、世界に先駆けて低炭素社会を作りあげよう、ということです。我が国の諸先輩は、二度にわたる石油危機を克服し、世界に冠たる新エネ・省エネ技術を確立しました。我々にできないはずはありません。幸い、太陽光発電や省エネ家電、それにハイブリッド自動車などの技術では、我が国は世界をリードしています。この「強み」をさらに磨くことで、我が国の国際競争力も高め、結果として、環境立国としての地位も築くことができると思っています。

 もう一つは、日本だけを見るのではなく、急成長するアジアなどの世界市場に打って出よう、そして、アジアとともに成長していこう、ということです。アジアは、人口31億人、市場規模で11兆ドルという一大経済圏です。これまた幸いなことに、アジアの国々は、我が国の中小企業が有する技術力などに、常に熱い視線を注いでいます。我が国だけを見て、その人口減少を嘆くだけではなく、成長するアジアの力を我が国の成長に取り込んで、アジアとともに成長していく道を考えるべきだと思います。

 このほかにも、資源外交やイノベーション戦略など、将来の経済成長に向けた道筋は、多岐にわたります。是非、一度、この「新経済成長戦略2008改訂版」をご覧いただければ、幸いです。一行一行に私たち経済産業省のメンバーが精魂込めて、これからの日本の進むべき道を描いております。

 最後になりますが、我が国の「地方」には、優れた技術、産品、文化、史跡などがあふれています。その価値に気づかぬままでは、何とももったいない。「観光立国」や「攻めの農業」を合言葉にみんなで創意工夫することにより、必ず地域経済活性化の起爆剤とできると信じております。ピンチをチャンスに!今こそ、力を併せて日本経済の再起を期して、お互いに頑張りましょう。

※「緊急保証制度」(中小企業庁ホームページ)

※ 「新経済成長戦略2008改訂版」(経済産業省ホームページ)

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