麻生内閣メールマガジン(第4号 2008/10/30)
この人に聞きたい
[観光立国実現に向けて、観光庁に期待すること](観光立国推進戦略会議座長、ウシオ電機(株)代表取締役会長 牛尾治朗)
 観光は、サービス産業の中で大きな地位を占めており、多くの先進国ではサービス産業のトップを観光が担っています。また、我が国の魅力の発信や地域における観光地づくりだけでなく、歴史・文化普及などの文教政策、サービス産業の生産性向上などの産業政策、地域ブランド振興などの農業政策、さらには訪日外国人の受入体制づくりなど、様々な分野に関わりがあります。

 今月1日に発足した観光庁は、全省庁を束ねる総合的な行政の推進役として非常に重要な組織です。リーダーシップを発揮して、日本の魅力・日本の底力を内外に発信するとともに、官と民・国と地方の連携のもと、我が国全体として総合的な取組を推進して欲しいと思います。

 また、観光は、かつての宴会・宿泊のような金銭消費型観光から、時間消費型観光へと変わってきています。私が注目するのは、アメリカやドイツでは国立公園の周辺で気軽にキャンプができることです。自然の中で遊び、時には自然と闘う、でもゴミはしっかり回収する。大変良い教育になると思います。

 日本でも様々な形態が展開されていくでしょうが、観光庁は、従来の枠にとらわれない、いわゆる「役所らしくない役所」になるべきです。民間の自由な行動を推進し、自由を阻害するものを除くという役目を担って欲しいと思います。

 観光庁には、2010年までに訪日外国人旅行者数を1,000万人とするなどの目標達成、さらにはその後の2,000万人の目標を見据えた中長期的な戦略策定など、様々なミッションがあります。多種多様な観光にチャレンジする本部としての観光庁の役割に期待します。

※ 観光庁ホームページ

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