麻生内閣メールマガジン(第5号 2008/11/06)
この人に聞きたい
[地方の中小企業に目配りを](九州商工会議所連合会会長、福岡商工会議所会頭 河部浩幸)
 アメリカ発の金融不安により、円高・株安が進み、九州の経済を牽引してきた自動車や半導体など製造業全体が減産や設備投資の抑制、人員削減に動き始め、雇用の悪化など先行きへの不安が増大しています。九州では、これまでも地場建設業などの大型倒産が相次いでおり、ただでさえ冷え込んでいた経済は、いっそう危機感が増しています。

 九州では、中小企業が企業数の99.8%、雇用の約84%を占め、地域の経済と雇用を支えていますが、中小企業が耐えられる期間にも限界があります。まさに「待ったなし」の状況にあります。

 こうしたなか、補正予算の成立に伴い、中小企業の資金繰り支援のために、対象を拡大した信用保証協会による緊急保証制度を10月31日から利用できるようになりました。会員企業のなかには、この制度に期待している企業は少なくないと思います。

 また、この緊急保証枠や政府系金融機関の融資枠の拡大など、中小企業の資金繰り支援策をはじめとする中小企業支援策、総額2兆円を限度とする生活支援定額給付金(仮称)の実施など家計支援策、金融市場安定化策を盛り込んだ経済対策「生活対策」を10月30日に取りまとめていただき、大変心強く感じています。

 中小企業は、これから年末の資金繰りなど、大切な時期を迎えるので、まだまだ予断を許さない状況が続きます。これらの施策の早期の実行を期待するとともに、引き続き中小企業にしっかりと目配りをお願いします。

 ぜひとも、金融不安を一掃し、あわせて、社会保障制度を立て直し、国民の生活不安を解消する安全・安心のための政治を行い、「強く明るい日本」を国民に発信していただきたいと思います。

 九州出身のリーダーの活躍を大いに期待しています。

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