麻生内閣メールマガジン(第7号 2008/11/20)
私の住むまち
編集部注)今月22日と23日の2日間、年に一度の全国規模の島に関する祭典「アイランダー2008」が東京で開催されます。今週は、これに参加する島根県中ノ島にお住まいの後藤隆志さんからメッセージをいただきました。

※ 「アイランダー2008」についてはこちらをご覧ください。



[しまからのおくりもの]
(島根県海士町在住ものづくりプロデューサー 後藤隆志)

 島根県海士(あま)町は、島根半島の沖合い60キロの日本海に浮かぶ隠岐諸島のひとつ、中ノ島にある人口2400人あまりの町です。地方の田舎にチャンスあり!!そんな仮説を抱いて、生まれ育った大分県から海士町へ移り住むIターンを決行して4年になろうとしています。

 「隣は誰?」というように、人の繋がりが見えにくい世の中。そんな現代社会の中で、地方の田舎は人の繋がりを大切に生きています。その現実を身をもって体感し、日本古来から培われてきた「繋がり」を学びたいと考え移住しました。実際、島で暮らし始めて、「本土の常識は島の非常識、島の常識は本土の非常識」という現実を痛感しています。そして、そんな島の常識のなかにこそ、チャンスがあると思っています。

 海士町では、平成10年に特産品トップバッターとして行政と農協婦人部が連携し、「島じゃ常識・さざえカレー」が誕生しました。その後も、清涼な海士の海水を活用した岩がき「春香」や、島の潮風をうけ、豊富なミネラルを吸収した島生まれ島育ちの幻の黒毛和牛「隠岐牛」を東京へ出荷するようになりました。ハンデをチャンスに変えるべく、どの産業も一歩ずつ必死に前進し続けています。

 そんななかで、私は現在、「ふくぎ茶」というハーブティの特産品化を目指して島の福祉施設の仲間と一緒に取り組んでいます。島では黒文字(クロモジ:一般的には和菓子などを頂く際に使用する高級爪楊枝として知られています。)の木のことを「ふくぎ」と呼び、昔から健康茶として飲まれていました。爽やかな香りは、癒される香りとして島の生活に欠かせません。皆で一緒に山に登り、自生するふくぎを乱獲に陥らないよう少しずつ収穫し、加工しています。

 離島ゆえの流通ハンデをはじめ、どうしても大量生産・大量消費の枠組みには適応出来ないなど、多くの課題に直面していますが、決してあきらめずに「自分達で作ったものを自分達で加工し、自分達で販売しよう。」そう決めて、前進しています。

 一昨年、昨年と、アイランダーなどの離島振興イベントに「ふくぎ茶」を出展したことにより、多くの広がりが得られました。全国の離島が集う場には志を同じくする多くの生産者がいました。また島に興味を持って頂けるお客様にも出会え、そうした出会いのなかから販路開拓が進むようになりました。ひとつひとつの繋がりが形となり、少しずつ広がりを見せるという現実を肌身をもって体感した瞬間です。

 まもなく開催される今年のアイランダーも、参加する他の多く島と魅力を競い合い、ひとりでも多くのお客様に私の住む島と島の特産品に興味を持って頂けるかけがえのないチャンスだと思っています。

 ひとつひとつの出会いを大切に繋がりを描くこと、それが「しまからものを届ける」展開法と思っています。しまからものを届けること・・・それはもしかしたら、地域の「暮らし」を届けることなのかもしれません。

※ アイランダー2008〜島からの発信 いいもの、いい笑顔、いい暮らし!
〜峰竜太のナッ得!ニッポン(政府インターネットテレビ)

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