麻生内閣メールマガジン(第9号 2008/12/04)
環境大臣の斉藤鉄夫です。
[低炭素社会の実現に向けて]
 環境大臣の斉藤鉄夫です。喫緊の課題である地球温暖化対策に全力で取り組んでいます。

 世界の科学者が集まるIPCC(*)が昨年まとめた第4次評価報告書によれば、大気中の二酸化炭素濃度は産業革命以降急速に上昇を続けており、これを早期に安定化させなければ、地球の気候は破滅的な方向に向かうおそれがあります。この科学の結論に従って、今を生きる我々が責任を持って「低炭素社会」の実現に取り組まなくてはなりません。様々な政策を駆使して、あらゆる分野でCO2削減の取組を進めていくことが必要です。

 このための重要な政策として、この10月から「排出量取引」の試行的実施を開始しました。排出量取引は、企業などに排出削減目標を設定し、目標以上に削減した場合にはその分を売り、目標に満たなかった場合にはその分を買えるようにする仕組みです。CO2に価格を付け、市場メカニズムを活かして技術開発や削減努力を促す効果があります。EUは2005年から制度を開始し、アメリカのオバマ次期大統領も導入を明言しています。今回の試行的実施にできるだけ多くの企業に参加してもらい、制度設計の様々なオプションを試してみることで、排出削減を進めながら技術とモノづくりという日本の長所をさらに伸ばしていけるような「日本型モデル」を生み出し、国際的なルール作りにも反映させていきたいと考えています。

 また、消費者の取組みを後押しする政策として「エコ・アクション・ポイント」の仕組みづくりも進めています。省エネ機器など環境に配慮した商品を購入するとポイントが貯まり、他の商品の購入や環境活動への寄付に使えるようにするもので、この10月から全国版モデル事業をスタートさせました。今後、多くの方々の参加を得て拡大・普及を進めてまいります。

 低炭素社会づくりは、技術力を活かして世界に貢献し発展する日本を実現する「第二の産業革命」であると思います。その実現に向けて、皆様の御理解と御協力をよろしくお願いいたします。

(*)IPCC(気候変動に関する政府間パネルの略称)とは、世界気象機関(WMO)及び国連環境計画(UNEP)により1988年に設立された国連の組織であり、これまで4回、温暖化の予測・影響・対策等に関する評価報告書を公表している。

※ 国内排出量取引制度(環境省ホームページ) 

※ 環境省エコ・アクション・ポイント公式サイト(環境省ホームページ) 

※ 地球の未来のために・・・「低炭素社会の実現」〜峰竜太のナッ得!ニッポン(政府インターネットテレビ)

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