麻生内閣メールマガジン(第14号 2009/01/15)
外務大臣の中曽根弘文です。
[クラスター弾に関する国際的取組]
 外務大臣の中曽根弘文です。今年もよろしくお願いします。

 昨年12月3日、私は、ノルウェーのオスロで行われた「クラスター弾に関する条約」の署名式に出席しました。厳寒のオスロは最高気温すら氷点下でしたが、この式典に参加するため多くの国の代表が集まり、歴史ある北欧の港町に温かな灯火を見たような思いがしました。

 クラスター弾とは、一つの大きな爆弾や砲弾の中に、たくさんの小型爆弾が入っているもので、落下する際にその小型爆弾が広い面積の土地にばらまかれる兵器のことを言います。軍事上大きな効果があるため、多くの国が保有しておりますが、その小型爆弾が爆発せず不発弾になるものも多く、不発弾に触れた子供を含む罪のない一般市民に被害が出ることも多いため、問題とされてきました。

 今回署名した条約は、締約国にクラスター弾の廃棄を義務づけるとともに、被害者支援も規定しており、歴史的にも大きな意義のあるものです。1泊3日の慌ただしい日程でしたが、条約署名のために日本政府が外務大臣を派遣したことは、各国政府のみならずNGO関係者からも評価されました。

 日本は、これまで、クラスター弾の問題を深刻に受け止め、レバノン、ラオス等でも不発弾処理や被害者支援に貢献してきました。私も、署名式で、不発弾対策のために日本が行っている約700万ドルの支援について紹介しました。

 特に、東南アジア地域には、地雷やクラスター弾の被害にいまだに苦しんでいる人々が多くいます。私も、長年、カンボジア・タイの国境地帯で地雷除去のために活躍する日本のNGOを支援してきており、活動現場の視察もしています。草の根の協力の大切さを実感するとともに、紛争後にも人々に憎しみを蘇らせるような兵器の問題に取り組む必要性を痛切に感じました。

 現在、日本政府は、この条約が一日も早く国会で承認され発効するよう、準備を進めています。クラスター弾に関する国際的な取組に引き続き積極的に貢献するとともに、紛争のない平和な世界が築かれるよう各国と協力していきたいと思います。

※ クラスター弾に関する国際的取組(外務省ホームページ)
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