麻生内閣メールマガジン(第16号 2009/01/29)
この人に聞きたい
[東大阪発、中小企業の「夢」宇宙へ]
(東大阪宇宙開発協同組合専務理事 棚橋秀行)
●挑戦!夢はかなう

 人工衛星開発のプロジェクトが始まった8年前、大阪の製造業は不況、産業の空洞化、後継者不足など、元気がありませんでした。しかし、東大阪は工場の集積率が日本一、「歯ブラシからロケットの部品まで」のキャッチフレーズがあり、何でもつくれるまちです。

 そんなまちを元気にしよう!若者が集まる魅力あるまちにしよう!中小企業の有志が夢を持って立ち上がり東大阪宇宙開発協同組合(SOHLA)を設立しました。最初は手探り状態でしたが、中小ものづくり企業のイノベーションの促進を目的として東大阪に開設された、ものづくりに関する総合的な支援施設「クリエイション・コア東大阪」に拠点を置き、やがてその熱い想いがマスコミにも取り上げられ、産学官連携にひろがり次第に若者が集まってきました。

 2003年度にはNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)から委託事業を受託し、2007年度末まで研究を重ね、人工衛星開発1号機SOHLA−1を製作しました。SOHLA−1は、日本の宇宙開発を担うJAXA(宇宙航空研究開発機構)の絶大なる技術協力・支援のもと、中小企業を中心に大阪府立大学、大阪大学、龍谷大学の先生、学生達が力を合わせ完成し、1月23日(金)12時54分にH−IIAロケット15号機の相乗り衛星として種子島宇宙センターから無事に打ち上げられました。主ミッションは世界初!大阪大学が開発した機器で宇宙からの雷雲観測を行います。SOHLA−1は打上げが成功し無事、軌道に投入され『まいど1号』と命名されました。

●ひたむきな若者の姿が元気の源

 産学官連携のプロジェクトが私達の力不足で進まなかったことが何度もありましたが、そんなときも必死に研究に携わる若者の姿をみると、「おっちゃん達も頑張らんと、下を向いていたらアカン」と励まされ、ここまでこられました。中小企業のおっちゃん達が若者を育てるのではなく、ともに育むことが大切であると知りました。ロケット打上げの瞬間、若者達と一緒に感動をわかちあったことは、一生忘れられないことです。

●成功するまで、あきらめない

 現在、苦しい時代の真っ直中ですが、夢と志を持ち、あきらめずに続けると必ず夢は実現します。一所懸命、努力すればいろんな方が助けてくださります。今回、多くの皆様のご支援、ご協力をいただいたおかげで『まいど1号』を打ち上げることができました。世の中に明るい話題として少しでも勇気や元気を与えることができれば幸いです。ありがとうございました。感謝。

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