麻生内閣メールマガジン(第20号 2009/02/26)
この人に聞きたい
[2009年スペシャルオリンピックス冬季世界大会・アイダホ を終えて]
(認定NPO法人スペシャルオリンピックス日本理事長 有森裕子)
 知的発達障害のある人たちのスポーツ競技会、「2009年スペシャルオリンピックス冬季世界大会・アイダホ」が、アメリカのアイダホ州ボイジ市にて2月7日から13日まで開催されました。わたくしは昨年4月にスペシャルオリンピックス日本の理事長に就任し、この度初めての世界大会を迎え、現地にて大会期間を通じ全会場で日本選手団の応援とサポートとして参加してまいりました。

 大会は、世界95カ国から2,000名のアスリートが参加し、5,000名のボランティアによって支えられ盛大に開催されました。8年ぶりにスペシャルオリンピックス(SO)活動発祥の地アメリカで開催された世界大会を通して、ボイジ市民をはじめ世界各国から集まった大会を支えるすべての人たちが、アスリートとともに心から大会を楽しみ、自然に参加する姿に、改めてアメリカでのSO活動、そしてボランティア活動の広がり、質の高さと設立40年の歴史を感じました。

 アスリートが一堂に会した開会式では、前回「2005年スペシャルオリンピックス冬季世界大会・長野」の開催国総理大臣として麻生総理のメッセージが流れました。麻生総理には、大会に向けた出発前に東京で行われた日本選手団結団式においても、「競技はもちろん、世界のアスリートと大いに交流してきてください」とのエールをいただきました。

 本大会にはアスリート61名を含む87名の日本選手団が参加し、アルペンスキー・フィギュアスケートなど、7競技すべてに参加しました。スペシャルオリンピックスの競技会では、参加するすべてのアスリートが勝利者であり、全員が表彰台に上がります。これは世界共通のルールで、スペシャルオリンピックスのもっとも大きな特徴です。

 日本国内の活動は全国47都道府県に広がりましたが、まだまだ認知度は低く、ボランティアも不足しているのが現状です。わたくしは、障害の有無にかかわらず、人は機会を得ることで自らの能力を伸ばすことができ、また挑戦する姿以上に素晴らしいものはないと考えています。今回の大会を通じ、各国のアスリートが、国や文化の違い、またあらゆるハンディを乗り越えてチャレンジする姿に改めてSO活動がもたらす機会の重要性を感じました。知的発達障害のある人たちの活躍の機会をより増やすためにも、国内におけるSO活動の普及と充実に今後も尽力していきたいと考えています。

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