麻生内閣メールマガジン(第22号 2009/03/12)
この人に聞きたい
[介助犬を知っていますか?]
(日本介助犬使用者の会会長、社会福祉法人日本介助犬協会評議員 木村佳友)
 私は、昭和62年に、交通事故で頸髄を損傷し、車いすの生活となりました。下半身だけでなく、上肢にも麻痺があります。

 当時27歳で、結婚して1年という、仕事も家庭も充実していた時の思いがけない事故でした。

 入院・リハビリを経て、在宅勤務ながらコンピュータプログラマーとして復職しました。しかし、妻が仕事で出かけるので、日中はひとりとなるため、思っていた以上に在宅勤務は大変でした。

 そんな時、雑誌で介助犬の存在を知り、介助犬シンシアとの生活が始まったのです。

 シンシアが、落とした物を拾ってくれることで、仕事が中断することはなくなり、車いすから転倒した時も、電話の子機を手元まで届けてくれるので、助けを呼ぶことができるようになりました。

 また、介助犬は、物理的な介助だけでなく、社会参加の意欲も後押ししてくれます。

 平成14年には、身体障害者補助犬法が成立しました。この法律により、障がい者が公共施設、交通機関はもちろん、デパート、スーパー、ホテル、飲食店などの一般的な施設にも、補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬の総称)を同伴することができるようになったのですが、法律の認知度が低く、補助犬の同伴拒否が後を絶ちません。実働する介助犬も、45頭(3月現在)と不足しています。

 そのため、日本介助犬協会では、日本初となる介助犬の専門施設として、介助犬総合訓練センター「シンシアの丘」を建設中(5月開所予定)です。

 2月13日に、その報告のため、橋本久美子会長とともに、麻生総理を表敬訪問してきました。

 私の2代目の介助犬エルモのほか、介助犬のシェリーとレイも一緒です。介助犬が総理官邸を訪問するのは初めてのことです。

 麻生総理は、お忙しい中、私たちの話に耳を傾けてくださり、エルモが名刺入れを拾うところも見ていただき、「補助犬の育成・普及の支援のため、さらなる取組を進めていかないと」とおっしゃってくださいました。

 エルモが、麻生総理にキスをするハプニングがありましたが、麻生総理は、とても犬がお好きだそうで、終始優しく接してくださいました。

 これからも、補助犬の育成・普及のため、皆さんのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

※ 社会福祉法人日本介助犬協会ホームページ
※ いろんな場所で会おうね。ほじょ犬(厚生労働省ホームページ)
※ 麻生総理の動き−社会福祉法人日本介助犬協会会長らによる表敬 (首相官邸ホームページ)
※ 写真を見る
※ 執筆者の紹介