麻生内閣メールマガジン(第27号 2009/04/16)
私の住むまち
[「こしの都お買物券」の発行]
(福井県越前市長 奈良俊幸)
 越前市は、越前和紙や越前打刃物に代表される伝統産業から、電子部品などの先端技術産業に至るまで幅広い産業が集積し、福井県一の製造品出荷額を誇る産業都市です。

 しかし、今般の世界的不況の影響を受け、大手企業の減産に伴う非正規社員の雇い止めや個人消費の低迷など、厳しい経済・雇用情勢に直面しています。加えて、1月からの株券全面電子化により、1500年の伝統を有する越前和紙の受注も減少し、大きな打撃を受けています。

 そこで、越前市では、住民への生活支援を目的とする定額給付金をできるだけ早く各家庭にお届けするため、市役所本庁舎と総合支所の受付で現金による即日給付を3月24日から実施し、県内で最初に給付を始めるとともに、毎営業日に口座振込を行うなど、迅速な対応に努めています。

 窓口では、「子どもの入学準備に間に合った」「地デジ対応のテレビを買いたい」など、市民から喜びの声をいただいています。

 また、定額給付金を地域経済の活性化に繋げるために、プレミアム付商品券「こしの都お買物券」を市と武生商工会議所、越前市商工会が発行することとしました。

 「こしの都お買物券」の発行総額は3億円、販売価格は1万円で、登録した市内の全事業所で使える「共通券」(2億円)と、中小商店のみで使える「プラチナ券」(1億円)の2種類を発行し、「共通券」は500円券が22枚(1万1000円分)、「プラチナ券」は500円券が23枚(1万1500円分)綴りとなっています。

 また、株券の偽造防止技術を有する越前和紙を強くアピールするため、お買物券には菊模様の透かしが入った越前和紙を使用しました。併せて、お買物券の表紙を提示すると、今秋で58回目を数える「たけふ菊人形」や「和紙の里」など、市の観光・文化施設で特典が付くことも特色の一つです。

 「こしの都お買物券」は、定額給付金の給付時期および個人消費の多い時期を睨み、3月20日に発売したところ、わずか5日間で完売しました。また、地元商店街は「得・得セール」などの取組みを行い、商店街の活性化にも寄与しました。

 さらには、福井県和紙工業協同組合が本市の取組みを踏まえ、越前和紙のPRと受注拡大を目指して、全国の市町村にダイレクトメールを発送した結果、福井県大野市と大分県由布市、玖珠町から透かし入りの和紙の注文を受けることができました。国の施策に地方が独自性を加味することで、波及効果をより高めることができる、これもまた、定額給付金の効果の一つです。

 今後とも、民間の取組みなどと連携しながら、市民生活に明るさが出るような事業を育ててまいりたいと思います。

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