麻生内閣メールマガジン(第36号 2009/06/25)
防衛大臣の浜田靖一です。
[海賊対処法の成立と自衛隊の活動]
 ソマリア沖・アデン湾は、多くの我が国に関係する船舶が通り、我が国にとって、欧州・中東と東アジアを結ぶ極めて重要な海上交通路です。日本にとってとても大切なこの海域において、日本人や日本の財産を守ることは、政府の大切な仕事です。

 このため、我が国は、今年の3月に、既にある法律に基づき、海上自衛隊の護衛艦2隻を派遣し、ソマリア沖・アデン湾で日本に関係する船の護衛を行っています。アデン湾は非常に広大であるため、6月からは、護衛艦による活動に加えて、海上自衛隊の固定翼哨戒機P−3Cによる上空からの監視活動も行っています。現地へ派遣されている隊員は陸海空合わせて約550名、護衛艦は、これまで(6月24日現在)に合計31回の護衛を行い、合計93隻の日本に関係する船の護衛を行っております。

 6月19日、第171回国会において、「海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律」が可決成立しました。この法律は、海賊行為の処罰について規定するとともに、我が国が海賊行為に適切かつ効果的に対処するために必要な事項を定めているものです。

 私は、自衛隊による海賊対処について、新たな法律を策定して行うことが基本であると申し上げてきました。海賊行為を抑止し、我が国の国益を確保するとともに、国際社会に対する責任を果たすため、何よりも現場で活躍する隊員のために必要な法律であると考えております。この法律により、国籍を問わずに外国船を護衛したり、海賊に襲われているときに守ることが可能になります。また、民間船に接近やつきまといといった海賊行為を行っている海賊船を発見した場合には、自衛隊が武器を使ってこの接近などを止めることができるようになり、より適切かつ効果的に対処できるようになります。

 活動する地域は、これから気温が40℃を超える厳しい気候になります。日本から遠く離れた厳しい環境の中で、国民の期待に応えるべく、誇りをもって任務を遂行している隊員がいます。防衛大臣として、現場で活躍する隊員たちの安全とそれを支える家族のことを考えつつ、任務が完遂できるように取り組む所存であります。皆様の更なるご理解とご支援をお願い申し上げます。

※ ソマリア沖・アデン湾における海賊対処について(防衛省ホームページ)
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