麻生内閣メールマガジン(第36号 2009/06/25)
この人に聞きたい
[食の安全・安心を守る縁の下の力持ち]
(農林水産省関東農政局東京農政事務所消費・安全部表示・規格課表示・規格特別調査官 大泉幹広)
 「中国産のうなぎを国産と偽って販売していた」という新聞記事をご覧になったことはありませんか。

 消費者の信頼を揺るがす食品偽装が後を絶ちません。農林水産省では、消費者のみなさんが安心して食生活を送ることができるよう、食品表示の適正化を推進するため、1,800名の「食品表示Gメン」を全国の都道府県に配置し、日々、食品表示についての監視・指導を行うとともに、20名の「食品表示特別Gメン」を東京、大阪及び福岡に設置しています。

 食品表示特別Gメンは、偽装手段の複雑化と事案の広域化に対応するべく、平成20年4月に新たに設置された、全国各地から集められた食品表示Gメンの精鋭部隊です。 

 私は昨年、食品表示特別Gメンとして、「うなぎの産地偽装」の調査を担当しました。流通の過程で作成された書面や、それぞれの現場から寄せられる一つ一つの情報をつぶさに見て、事実を地道に積み上げていく。事業者とのやりとりの中で、小さな食い違いも聞き逃さず、偽装を見抜く。振り返ってみると、偽装の調査には近道はなく、現場での経験の蓄積に勝るものはありませんでした。なかなか困難な仕事ではありますが、消費者の立場に立って、日々新しい調査に取り組んでいます。

 食品を巡る情勢の変化に対応すべく、JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)も改正されました。

 度重なる産地偽装を抑止するため、原産地について虚偽の表示をした飲食料品を販売した者に対して、これまでは、命令に従わなかった場合にしか罰則が適用されませんでしたが、今年5月の改正により、2年以下の懲役又は200万円以下の罰金を課す直罰という、厳しい措置が加えられました。

 「やった者勝ち」は絶対に許さない。「食品偽装は割に合わない」ことを徹底したいと思います。

 今後も食品表示特別Gメンは、消費者の信頼を確保するため、消費者の皆様から提供いただいた食品偽装等の情報や、食品表示Gメンが、日々店舗で確認した不適正表示の情報などを精査し、科学的手法も駆使しながら、日本から食品偽装を無くすため努力を続けていきたいと思います。

※ 食品表示とJAS規格(農林水産省ホームページ)
※ 写真を見る
※ 執筆者の紹介