鳩山内閣メールマガジン(第10号 2009/12/10)
鳩山由紀夫の「ゆう&あい」
[明日の安心と成長のための緊急経済対策]
鳩山総理
 多くの国民のみなさんは、「景気は持ち直してきている」と報道されるたびに、「本当にそうかなあ。その実感はないなあ」と、首をかしげておられたのではないでしょうか。

 政府もまさにそのように考えています。確かに、数字の上では、景気は最悪期を脱しているように見えますが、それも外需、即ち、中国などのアジアの国々が成長を遂げているおかげであり、みなさんの実感に近い名目成長率はここしばらくマイナスで、いわゆる需給ギャップは大幅に供給過剰なのです。

 この緩やかではありますがデフレの状況に加えて、最近の為替市場の変動による円高が気になるところでもあります。そこで、このたび政府は新政権として初めての経済対策として、「明日の安心と成長のための緊急経済対策」を取りまとめたところです。

 まず、何としても雇用対策を充実させねばなりません。その筆頭は雇用調整助成金の要件緩和です。雇用調整助成金とは、例えば、週5日のところ3日しか仕事がない社員の企業に、雇用を減らさずに社員に働き続けてもらうため、社員の給料の不足分を政府が企業に助成する仕組みです。今回要件を緩和して、赤字企業の場合、企業の規模によらず、生産量が前々年比10%以上減少であれば、支給対象とすることにしました。

 次に、来春の就職が決まらない新卒予定の学生さんたちの支援を強化します。大学に就職相談員を配置したり、「高卒・大卒就職ジョブサポーター」を増員するほか、採用意欲のある企業の掘り起こしや中小企業におけるインターンシップ(就業体験)の支援、経済団体への求人拡大の要請を行います。

 また、厳しい経営状況にある中小企業の皆様が安心して年を越していただけるよう、返済猶予の弾力化含め、資金繰りに万全を期してまいります。「緊急保証制度」について、原則全業種の中小企業が利用できるような、使い勝手のいい「景気対応緊急保証制度」に変更するとともに、保証枠を6兆円追加、あわせて期限も再来年3月までに延長します。セーフティーネット貸付も同様に延長し、貸付枠も4兆円追加します。

 地球温暖化対策と景気回復の両立も目指します。まず、「エコ消費3本柱」として、「家電エコポイント」制度を来年12月末まで延長し、LED電球の利用促進につながるような改善も行うとともに、「エコカー補助」についても来年9月末まで延長します。「住宅版のエコポイント」制度を新たに設け、エコ住宅の建設やリフォームにもエコポイントを付与することにしました。

 今回の対策では、「緊急対応」と併せて、中長期的な観点からの「成長戦略の布石」を視点に置いています。例えば、環境分野では、日本の森林・林業の再生を進めるとともに、「グリーンイノベーション」−低炭素社会の実現に不可欠な素材の開発等革新的な環境・エネルギー技術の開発前倒しなどを積極的に推進してまいります。

 今回の対策を早急に実施できるよう補正予算の編成を急ぎます。あわせて、来年度の予算編成作業や税制改正作業を政府を挙げて進めてまいります。二番底には決して陥らせないとの強い決意の下で、経済・雇用を下支えし、あわせて将来の成長戦略への布石をしっかり打つことにより、国民の皆様の生活を第一にする経済運営に努めてまいります。

プロフィール 


中井大臣が語る
[拉致問題解決に向けた突破口を]
中井洽 拉致問題担当大臣
中井 洽(なかい ひろし)


 みなさん、こんにちは。
 拉致問題担当大臣の中井洽です。鳩山内閣の発足から早3ヶ月。国家公安委員会委員長と兼務で、眼の回るような忙しさですが、拉致問題の解決に向けて全力で取り組んでいます。

 鳩山総理から、拉致問題担当大臣を命ぜられた時、「中井さん、どんなことがあっても、何をしても、とにかく突破口を開いてくれ」と言われました。国連総会から帰国された際には、「拉致問題のスピーチや提案をしてきた。もっと言いたかったが、自分の国が何もしなくて、他の国が助けてくれるわけがない。日本が渾身の思いでやろう」と言われました。

 総理の思いを受けて、機動的な体制をつくるために、10月13日に総理を本部長、拉致問題担当大臣、内閣官房長官、外務大臣を副本部長とする新たな拉致問題対策本部を設置しました。10月27日には最初の本部会合を開き、事務局の体制を見直し、特に情報収集機能を強化することとしました。

 また、米国、中国、韓国、ロシアなどの各国大使や世界各国のジャーナリストの方々にもお目にかかり、拉致問題解決の重要性を訴えました。

 更に、韓国やタイを訪問し、日本人にとって、また、日本にとって、拉致問題の解決がいかに重要であるかを訴え、国際連携を働きかけてまいりました。

 さて、毎年12月10日から16日までは、法律で、拉致問題その他北朝鮮当局による人権侵害の問題について、考える週間とされています。

 12月12日(土)には、政府主催の「拉致問題講演会〜すべての拉致被害者の救出に向けて〜」を開催します。飯塚家族会代表や横田御夫妻らも参加されます。当日受付も可能ですので、直接会場までおこしください。

 拉致問題の解決には、多くの国民の皆様の理解と支援が不可欠です。それが北朝鮮に対する我が国の強いメッセージとなります。多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。

アニメ「めぐみ」(政府インターネットテレビ) 
プロフィール 


事業仕分け特別寄稿
[事業仕分けの壺]
加藤秀樹 内閣府行政刷新会議事務局長、構想日本代表
加藤 秀樹(かとう ひでき)


 行政刷新会議による国の事業仕分けが終わりました。怒涛のような一カ月でした。身内のことを言うのは少し気がひけるのですが、寝食の暇もなく準備作業にまい進した事務局のスタッフ、同じくひと月間本業をそっちのけにしてでもヒアリングや勉強に時間をさき、会場の体育館での足の冷えや腰痛と闘いながら仕分けに参加して頂いた評価者(仕分け人)の方々には、本当に頭の下がる思いです。

 ここでは事務局長という立場ではなく、7年前から県や市などで事業仕分けを続けてきた構想日本の一員として、国の事業仕分けを通して考えたことを書いてみます。

 行政の事業仕分けを始めたのは、行政改革や地方分権が、10年、20年と議論されても、実際にはほとんど進んでないからです。これを変えるには、行政の現場で行われている事業が本当に住民の役に立っているのか、国民の利益につながっているのか、一つ一つチェックしていくしかないのではないかと考えたのです。そして事業をチェックしていけばその背後にある組織や制度も洗い直せる、それを日本中でやっていけば、議論を繰り返すよりも確実に行政改革や地方分権が実現出来ると考えたのです。

 その際、必ず守るルールをいくつか決めました。特に重要なのが、1)行政の現場で実際に事業がどのように実施され、税金が使われているか知っている外部の人に加わってもらい2)公開の場で議論することです。両方とも、県や市でも大きい抵抗にあいました。

 今回の国の事業仕分けでも同様の批判がありましたが、当初から「仕分け人」なんて、何の資格もない外部の素人になんで評価されないといけないのか、という声が強くあったのです。しかし、公務員という『専門家』が、場合によっては審議会という更に『専門家』に議論してもらって実施してきた政策や事業の中に、現に多くの首をかしげるような事業や無駄使いがあるのです。

 私は仕分けで最も大切なことは現場を知っていることだと思います。仕分けでは、市の生涯学習や町づくりでも、国の科学技術でも、趣旨や目的などが否定される事は殆どありません。趣旨や目的を見る限り日本中に無駄な事業は一つもないと思います。問題は、現場で実際に、その趣旨や目的通りに行われているか、なのです。

 例えば文科省の「子ども読書応援プロジェクト」。子どもの読書を応援するという趣旨には仕分け人もみんな賛成です。ところが、予算の大部分が指導者向け啓発資料の作成などに使われて、肝心の子供の読書応援の効果が不明確といった意見が多数でした。以上のことから、事業仕分けでは政策の良し悪しは問わない、つまり『政策仕分け』ではないということをお分かり頂けたでしょうか。

 また、多くの報道では事業仕分けは予算を切る手法のように言われます。しかし、実際にやっていることは、これまでに使われた税金の使い方チェックです。その結果無駄が多いのならば次の年の予算は少し考え直してみようという材料提供なのです。このあたりのことを、もっと広く理解して頂けるよう、説明していかないといけないと思っています。

行政刷新会議ホームページ(内閣府ホームページ) 
執筆者の紹介 



編集部から
 今週月曜日、デンマークのコペンハーゲンで、COP15(気候変動枠組条約第15回締約国会議)が開幕しました。先進国も途上国も、地球温暖化問題は待ったなしの課題です。

 12月は地球温暖化防止月間。本日から3日間、日本最大級の環境展示会であるエコプロダクツ2009も開催されています。世界に誇る日本の環境技術を駆使した、あらゆる分野のエコプロダクツ(環境に配慮した製品・サービス)が出展されます。

 会場では、環境にやさしい通勤方法として見直されつつある自転車通勤を快適にする電動アシスト自転車の試乗や、生物多様性について学ぶコーナー、人にも地球にも優しい住まい方に出会えるステージプログラムなど、様々な企画が用意されています。

 皆さんも、会場に足を運んで環境にやさしい製品にふれる、車を駐停車する際にこまめにエンジンを停止する、ご家庭の暖房の設定温度を1度下げるなど、地球環境を守るために身近なこと、できることから始めてみませんか。
 

エコプロダクツ2009(エコプロダクツ運営事務局ホームページ) 
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政府インターネットTV
<2CH>週刊総理ニュース(09/11/30〜09/12/06)
  日本・ハンガリー共和国首脳会談、行政刷新会議、仲井真沖縄県知事による面会 など

<20CH>くらしの安全・安心
・ 体と心をボロボロにする薬物乱用
・ 共生社会をつくる「アクセシブルデザイン」−中西哲生のJust Japan

<22CH>トピックス
・ ふるさと子ども夢学校−峰竜太のナッ得!ニッポン
・ 羽毛田宮内庁長官、長妻厚生労働大臣、仙谷内閣府特命担当大臣出演『そこが聞きたい!ニッポンの明日』

 ※政府インターネットテレビ  政府インターネットテレビ

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総編集長:内閣総理大臣 鳩山由紀夫/編集長:内閣官房副長官 松野頼久
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