鳩山内閣メールマガジン(第33号 2010/06/03)
鳩山由紀夫の「ゆう&あい」
[新しい日本を目指して]
鳩山総理
 昨年のあの暑い夏の総選挙から、日本の政治の歴史は変わりました。政権交代で、国民のみなさまの暮らしが必ず良くなる。その確信のもと、私は総理大臣として、国民のみなさまが主役の政治を目指して、今日までがんばってきました。

 国民のための予算を成立させることもできました。子ども手当、高校無償化も始まり、子どもに優しい、未来に魅力のある日本に変えていこうとの判断は間違っていないと確信しています。

 一次産業の再生を目指す戸別所得補償制度も米農家からスタートしました。地域での医療崩壊を防ぐべく、医療費もわずかですが増やすことができました。これから、もっともっと人の命を大切にする政治を進めていかなければなりません。

 しかし、これらの政策が、必ずしも国民のみなさまの心に映っていません。みなさまに聞いて頂けなくなっていったことは、私の不徳の致すところであり、残念でなりません。

 その原因の一つ、普天間基地の問題では、沖縄や徳之島のみなさまに多大なご迷惑をおかけいたしました。北朝鮮が韓国哨戒艦を沈没させるなど情勢は緊迫しているなか、日本と東アジアの平和と安定をはかる必要があります。基地を沖縄県外に移すべく最大限努力しましたが、それは実現できませんでした。誠に申し訳なく思います。それでも、危険性の除去と沖縄の負担の軽減のため、日米で合意いたしました。

 また、もう一つ、政治とカネの問題がありました。私が自民党を飛び出したのは、お金にクリーンな政権をつくらなければ、との思いからでした。その自分自身が政治資金規正法違反の元秘書を抱えていたとは、まったく想像できないことでした。本当にご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。

 政治とカネの問題に決別をして、クリーンな民主党を取り戻す。このことをぜひとも実現していく必要があります。

 これまで私は、今の日本だけではなく、5年、10年、20年先の日本のあるべき姿を見据えて、政策を進めてまいりました。

 例えば、地域主権。これまでのような、国が上で地方が下などという社会はおかしい、との思いをもって、地域が主役の日本をつくるための風穴を開けることができました。日本の政治が根底から変わります。

 新しい公共。まだなじみのある言葉ではありませんが、官が独占してきた仕事を「公(おおやけ)」に開き、国民が本当に主役になる世の中を作り上げていく。

 東アジア共同体。先日の日中韓サミットで、李明博大統領、温家宝総理と「私たちは一つである(We are the one)」という時代を創ろうと、じっくりと話しあいました。国を開くことで、未来を開くことができる、そう確信しています。

 国民のみなさまに政権交代を実現していただき、新しい政治の先頭を歩ませていただきましたことに感謝いたします。道半ばでの退任は、誠に申し訳ありませんが、私が進めてきた政策は、これからも引き継がれていくものと確信しています。
 これまでの8カ月あまり、このメルマガをご愛読いただき、本当にありがとうございました。

プロフィール 


枝野大臣が語る
[事業仕分け第2弾が終了しました。]
枝野大臣 内閣府特命担当大臣(行政刷新)
枝野 幸男(えだの ゆきお)


 4月23日から28日にかけて独立行政法人が行う事業を、5月20日から25日にかけては政府系の公益法人が行う事業を、それぞれ中心として、事業仕分け第2弾を実施しました。

 この8日間で、約8,000名の一般傍聴者を含め、のべ約13,400名の方々に会場にお越しいただきました。また、インターネットライブ中継では、のべ258万人の方々に視聴いただきました。会場にお越しいただいた皆様、インターネット中継をご覧いただいた皆様には、心より感謝申し上げます。
 この事業仕分けを通じて、行政の実態をわかりやすく国民の皆様に伝えていく取組が、行政の刷新を進める上で欠くことのできない重要な作業であることを、改めて確信しました。

 さて、事業仕分けの評価結果を踏まえて、それぞれの府省では、所管する独立行政法人や公益法人等の事業の見直し等に取り組み、その結果を今年度予算の今後の執行や、来年度の概算要求に反映します。また、事業仕分けでの議論を踏まえて、独立行政法人制度の抜本的な見直しを含めた制度の刷新に取り組んでいく予定です。
 事業仕分けは、行政刷新の「入口」に過ぎません。事業仕分けの結果を着実に実行していくためには、従来にはない大胆な発想が必要です。これらの作業は、事業仕分けの実施以上に多くの調査検討が必要となり、行政刷新担当大臣として大きな責任を感じていますが、事業仕分けの成果を国民の方々に実感していただけるよう、精一杯努力していく所存です。

 また、5月26日から6月15日まで、行政事業レビューの公開プロセスが各府省で実施されています。この行政事業レビューは、「各府省版事業仕分け」とも言えるものであり、行政刷新会議が指名した外部有識者を交えて、公開の場で事業の点検を行います。直接会場で傍聴いただけますし、また、多くの府省でインターネット生中継を実施しますので、できるだけ多くの国民の皆様にご関心をお持ちいただき、各府省の取組を見守って頂くようお願い申し上げます。

行政事業レビュー(内閣府ホームページ) 
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頑張ってます
[わらしべ長者が語る「新しい公共」]
金子郁容 「新しい公共」円卓会議座長、慶應義塾大学大学院教授
金子 郁容(かねこ いくよう)


 「新しい公共」とは、人々の支え合いと活気のある社会をつくることに向けた当事者の自発的な「協働の場」である。そして、「その中から、さまざまな新しいサービス市場が興り、活発な経済活動が展開され、その果実が社会に適正に戻ってくる事で、人々の生活が潤うという、よい循環の中で発展する社会」を目指すものである。

 そのヒントは、今昔物語などに出てくる日本の昔話「わらしべ長者」に見いだせる。

 貧乏な男が夢で観音様から、手にしたものを大切にするように言われた。目覚めてから、ころんでつかんだものが一本の藁だった。やってきたアブを藁で結んで持っていると、子どもが欲しがったのでみかんと交換した。のどが渇いた人にそのみかんを渡し、布をもらった。布と交換した駄馬に水を与えるとみちがえるように元気になった。急ぎの旅に出る人が欲しがったので馬を渡し、言われた通り留守の田圃を守り、耕した。その結果、長者になった。

 この男が子どもにあげたのはアブではなく創意工夫と遊び心であり、のどが渇いた人に与えたのはみかんではなく癒しである。ご縁を大切にして、人の求めに応じてコミュニケーションし、工夫を加えて交換し、土地を耕し、富を得た。アマルティア・セン(1998年ノーベル経済学賞)は、自己利益を最大化するだけの「合理的な経済行動」に疑問を投げかけ、「共感」と「コミットメント」という、社会的な選択肢がより「理にかなう」ものである可能性を示唆した。わらしべ長者は、まさに、その物語である。

 4月25日の「新しい公共」オープンフォーラムとその後の円卓会議では、「市場」を見直すことについての議論で盛り上がった。「「新しい公共」宣言(案)」では、市場を活用して雑誌を販売することで、ホームレスの人たちが「施し」を受けるのではなく自立の道を獲得する機会を提供しているビッグイシューの例を引いている。ここでは、経済だけでなく、買う人の「共感とコミットメント」が発動している。市場も、人と人との絆を作る「協働の場」になり得るということである。

「新しい公共」円卓会議(内閣府ホームページ) 
執筆者の紹介 



編集長からの挨拶
松野副長官
 内閣官房副長官の松野頼久です。鳩山内閣メールマガジンの編集長を務めさせていただきました。

 昨日、鳩山総理が辞意を表明しました。昨年夏の政権交代の後、鳩山内閣は皆さんの熱い期待を胸に、この国を本当の意味での国民主権に変えるとの総理の強い思いのもと、全力で邁進してきました。

 政治主導のもと昨年末から始まった事業仕分けでは、多くの皆さんに関心をお持ちいただくとともに、税金の無駄遣いを公開の場で明らかにしてきました。また、子ども手当や高校無償化、農家の戸別所得補償など、皆さんの暮らしを第一に考えた政策を実現してきました。
 一歩を踏み出した「新しい公共」、地域主権の国づくり、東アジア共同体など、この国のあり方を転換する未来に向けた取組は、新内閣に託したいと思います。

 行政には、停滞が許されません。口蹄疫の問題についても、宮崎県の現地対策本部での活動を含め、政府としてしっかりと対応していくことは、言うまでもありません。

 昨年10月の創刊以来、鳩山内閣メールマガジンをご愛読いただきまして、ありがとうございました。皆さんから、温かいご意見、厳しいご意見、多数頂きましたことに改めて感謝し、御礼申し上げます。

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政府インターネットTV
<1CH>総理の動き
・ 日中韓共同記者会見(10/05/30)
・ 日中韓サミット出席(10/05/29〜10/05/30)
・ 鳩山内閣総理大臣記者会見(10/05/28)
・ 全国知事会議出席(10/05/27)

<2CH>週刊総理ニュース(10/05/24〜10/05/30)
  鳩山内閣総理大臣記者会見、日中韓サミット出席、全国知事会議 など

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総編集長:内閣総理大臣 鳩山由紀夫/編集長:内閣官房副長官 松野頼久
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