この人に聞きたい

[第20回国際生物学オリンピックの日本初開催に向けて](国際生物学オリンピック2009組織委員会委員長、京都大学名誉教授 井村裕夫)

 約60の国と地域の高校生約240名が参加する第20回国際生物学オリンピックが、7月12日から19日まで筑波大学を中心としたつくば研究学園都市において、日本で初めて開催されます。

 このオリンピックは、科学オリンピックの一つです。科学オリンピックの特徴は、スポーツの場合と異なり、毎年開催されること、高校生以下を対象としていること、出題には世界の高校教育の標準を超える内容が含まれていること、理論・実験試験ともに5時間程度という思考力を問う長時間のコンテストであること、金メダルは1人ではなく優秀者の10%程度に与えられること、国際交流を行う場であること、などにあります。

 国際生物学オリンピックは、高校生の生物学分野への興味・関心を高め、参加した高校生の才能を伸ばし、未来の科学者を育てるとともに、各国における生物学教育に関わる情報交換を推進することを目的としています。大会では、参加国の代表が個人で参加し、理論・実験試験に挑み、両試験の総合成績で競い合うことになります。

 第1回大会は、1990年にチェコスロバキアのオルモウツにおいて開催されました。それ以来、毎年世界の各地で開催され、現在およそ60の国と地域が参加しています。わが国は、2005年の中国大会に初めて参加して以来、毎年4名の代表生徒を派遣しています。

 2009年は進化論で有名なダーウィンの生誕200年、「種の起源」出版150年の記念すべき年でもあり、この年に第20回国際生物学オリンピックを開催することは、生物学への興味を喚起する絶好の機会です。

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