この人に聞きたい
[美しい森林(もり)を次世代に伝えていくために](美しい森林づくり全国推進会議代表 出井伸之)
私は、仕事で外国を旅する機会が多いのですが、海外から帰ってくると日本の森林の素晴らしさを実感します。外国では、岩がむき出しになったいわゆる「ハゲ山」がそこかしこに見えてくることが多いのですが、日本では、これまで植林に多くの努力が費やされ、緑がまぶしい美しい国土を保っています。
しかし、この日本の森林も、林業の採算性の悪化や山村の過疎化などが原因となって、手入れ不足が目立つようになり、水源のかん養や土砂災害の防止などの機能の低下が危ぶまれています。今、日本の森林に求められているのは質の向上です。国土の3分の2を占める日本の森林も、手入れをしなければその力を発揮することができません。
日本の美しい森林を次世代に伝えていくためには、今後、私たちは森林に対し、ただ見守るだけで手を入れないというパッシブ(受動的)な姿勢ではなく、積極的に働きかけるというアクティブ(能動的)な姿勢が必要です。
私が代表を務めている「美しい森林(もり)づくり全国推進会議」は、多様で健全な森林づくりを推進する「美しい森林(もり)づくり推進国民運動」を民間から展開する組織として平成19年6月に発足し、今年で3年目を迎えました。経済、教育、環境等多様な分野の団体、企業、NPO等から構成され、それぞれが、森林づくりの取組を進めています。
去る6月22日に行われた第3回全国推進会議では、麻生総理にも御出席いただき、「低炭素社会という言葉が良く使われるようになりましたが、炭酸ガスを吸って、また酸素に再生していくという意味でも森林の果たす役割は大きい。ぜひ多くの方々が森林再生の重要さに目を向けて頂いて、全国に今後広がっていくことを心から期待します。」との激励の言葉をいただいたところです。
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